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2025年7月24日 (木)

五島列島⑪ 江上天主堂~キリシタン洞窟



五輪港を離れたチャーター船は次の目的地
奈留島(なるしま)江上港へと向かいます
この辺りが地理的に五島列島の真ん中あたりです
地図を見てもらえばわかりますが海岸線が非常に複雑に入り組み、それはそれは美しい海の風景を味わう事が出来ます。
その複雑さはいくつもの洞窟を形成し、弾圧から逃れる人々が隠れ住む、生きる場であったことも、意味するのです。

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ガイドさんの生業は幼稚園の先生。大きな声で分かりやすかったです。
潮を知り尽くした船長さんとガイドさんが揺れ具合を前もって教えてくれるのですが、何しろ私もエミリーも山の子なので、ドキドキでした。

ガイドさんの法被には
♪ 五島へ五島へと皆行きたがる
      五島はやさしや土地までも ♪
という五島キリシタン唄が染め抜かれていました
このお話は後日に回して・・

 

奈留島港はターミナルもある大きな港でした
まあ、先ほどの五輪港から来たので余計にそう感じるのかも。

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江上(えがみ)天主堂 1918年(大正7年)竣工

鉄川與助の設計になるこちらの教会も世界遺産要素です。
すでに禁教が解かれた信者の方々の喜びがあふれるようです。
木造瓦葺のロマネスク様式は自分にとってもどこか懐かしく、「天主堂」と掲げられた表札?も既視感がありました。
木造であるという事は「腐食」との戦いです。潮風や山からの雨水に備えるため高床式にし柱等にはベンガラが使用されています。
可愛い白とブルーの外壁のやり替えにも相当な費用が掛かります。信者さんの総力が注がれました。
この入口も神父様が先頭に立ち信者とともに石を敷かれたそうです

内部は素晴らしく、手書きの柱。特に窓に描かれた手書きの花の絵。私には「椿」に見えたのだけど「野茨」だそうです。
残念なことに内部の撮影は禁止でした。

 

船は江上港を出て、前島若松島を巡ります・・
素晴らしい景色です。到着日の長崎は今日も雨だったからの、五島は霧でなんも見えません。が嘘みたい

観光パンフレットに「隠れキリシタン洞窟探検クルーズ」ってあるんだけど、奥様どう思う?
チャラけてるよね。
ブログ(五島列島の旅)で写真UPしてるんだけど、拡大してみてね
イエス様が手を振っていらっしゃるのがお判りでしょうか。

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大きくしてみました。
何度も出てきますが明治初期の五島崩れの際、弾圧から逃れた人々が身を隠した場所です
船でしか絶対に行けない険しい断崖の洞窟です。
3ヵ月(聞き違いだったらご容赦ね)ほど暮らしますが、焚火の煙を見つけられその後の激しい拷問に繋がります。
現在は毎年秋に潜伏者たちの信仰を称えるごミサがここで開かれるそうです。
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ハリノメンド(針の穴)と呼ばれる岩礁
キリシタン洞窟のすぐそばにあり、方向によりキリストの母子像のように見えます
写真ボケボケですみません。

つづく


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