自句自解376 依代の幣・・
依代の幣真白なる秋の風
(よりしろのぬさましろなる あきのかぜ)2020・9月
季語・秋の風(三秋)
依代(よりしろ)とは神霊が寄り付くものをいいます。
神様は姿かたちがないので(見えないので)自然石や樹木、あるいは山そのものなどの物に寄りついて姿を示される。
お宮のご神体やお守りなども依代といえるのかな。
幣(ぬさ)とは御幣(ごへい)のこと。
これは貴重なモノなのですよ。という印に清められ払われた幣が神前に供えられる
奥様。紙垂(しで)ってご存知?
しめ縄や幣串などに使われる白い紙でできた、あのピラピラしたもの。
わたしね。この句を出す時、
「幣(ぬさ)ましろ」にするか「紙垂(しで)ましろ」にするかで相当迷いました。
迷いに迷って、結局わけわかんなくなって「幣」にしていたみたいです(以上、打ち明けられたところで奥様にご興味はないでしょうが)
取合せも「秋の風」にするか「秋の蝉」にするかで物凄く迷いました。
丁度、夏の盛りを過ぎた蝉がしきりに鳴いていたんです。
でもね、この時みた依代は「巨石」です。
だれだって、岩にしみいる蝉の声 を連想するんじゃないかなあと思いました(考えすぎ?)
なんか、嫌じゃない?腕ないくせに技巧に走ったみたいで。
素直にさらりと、「秋の風」にしました。
思いがけなく、ほんまに偶然に、幣の「白」と秋=「白秋」が響き合ったのでした。
God helps those who help themselves.
神は自ら助くる者を助く ですわ。
迷うた甲斐があったというもんです。
やったね。おたまちゃん。
たまらんな!コイツの自己満足!ええ加減におし!
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ほな
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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