自句自解338 万緑の上の上・・
万緑の上の上なる長命寺
(ばんりょくのうえのうえなる ちょうめいじ)2005・6月
滋賀県近江八幡市にある長命寺は
私の記憶が正しければ都合3回訪れています。
最初は、20歳前後だったですよ。
若者がそんな渋いチョイスをするわけはないので、琵琶湖へ海水浴に行ったついでか何かだったのでしょう。
眼下に琵琶湖がキラキラと広がって
いつかまた来たいなと思ったことだけはしっかり覚えています。
二度目は写真が残っているんだけれど、ひっちゃん(夫)と赤ん坊(長男)を抱いた私と夫の両親と私の母の計6人
近江八幡でみんなで一泊したですよ。
親たちはみんな、50代前半だったと思うけどあの808段の階段をのぼったのか!
そして、問題の・・というか上の句を詠んだ三回目
それがねえ、全く何もわからない。覚えていない
山を振り返って万緑のかたまりを見た。あんな高いところ・・と言った。だれに?
私は誰と行ったんだろう
近江の田んぼが美しかった。それは覚えている
いや、山には上っていないのかも知れない
山の裾を走っただけ?
本当に何も思い出せずに俳句だけがいくつか残っている。
夫が亡くなったのが2005年6月
直前まで元気に生きていた(当たり前だけど)あの人とドライブをしたのか?
「おじいちゃんたちと行った長命寺に行ってみようよ」とか何とかいいながら
「長命寺」・・意味ありすぎやん!
葬式の後に息子のどちらかに
「行ってみたいわ~連れってって・・」と頼んだのだろうか
俳句は車から見た景色。自分で運転はしていない。
この日琵琶湖を見下ろした記憶もないのできっと山に登らずに下から眺めたのだろう
生命力あふれる万緑がキラキラ輝くのを。
幾ら私が呑気なオッペケペでも、この時期「長距離ドライブ」に行くかねえ。
幾らポンコツの息子でも「いさめる」やろ??
本当に何も覚えていないわ
季語・万緑(三夏)
中村草田男の「万緑の中や吾子の歯生え初むる」の一句をもってこの季語が定着したと言われています。
真夏の濃ゆい緑色の草木は力強くたくましく万の力をイメージさせます。
ほな。
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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コメント
細かいことは忘れてしまいますが、その土地で食べた美味しいもの、不味いものは、よく覚えているタチです😋
琵琶湖に反応してしまいました。というのも、最近よく琵琶湖へ行くのです。小鮎釣りに🎣🎵 正確には、琵琶湖へ流れる芹川です。今年初めて知った釣りです。小鮎は世界で琵琶湖だけにいる魚なのですって!知らなかったです。琵琶湖周辺は、おたまさんの言うように、キラキラ✨していて、町の雰囲気もゆったりしていて好きです❣️
投稿: セッキートモカ | 2024年7月 5日 (金) 18時34分
★セッキートモカさんへ
ともかさんはかかあ天下の里から南下されていたのでしたね。滋賀にも迫る勢いのエリアでしょうか。あたしもSIGA(SAGAではなく)好きなんです。特に北部。
小鮎がよく分からなかったので調べたら「氷魚」のことなんですね。知ってます!
ちなみに宮沢氷魚さんチョイすきです。
苦みが増して美味しいですね(小鮎のほうね)
琵琶湖だけに棲む魚なのですか・・知らんかったわ。
「滋賀県には琵琶湖しかない」なんて言われますがそんなことありません。滋賀サイコーです。お多賀さん(多賀神社)はお伊勢さんの親でおます。
魚釣りだけではなく
機会があれば雪どけの頃湖北の観音様を回って下さい。村の小さなお堂でキラキラキラキラしてはりますよ。
投稿: おたま | 2024年7月 6日 (土) 07時41分