自句自解335 青梅雨や軋みて・・
青梅雨や軋みて開くワイン蔵
(あおつゆや きしみてひらくわいんぐら)2015・6月
うっとこと違いますよ。
(うっとこ→ウチのとこ→私んち)
うちにそんな豪華なもん(ワイン蔵)はおへん!
宝塚のとあるお屋敷へ伺ったときに作りました。
きょーび(今)のお金持ちってタワーマンションってんですか?高いところに住みはるでしょ。
大正・昭和初期のお金持ちは広い敷地に美しい洋館を建てたのね
庭の隅に石造りのワイン蔵がありました。
デザインが可愛いんです。親子三人、十分住めるわ!くらいの広さです
出入り口の扉や窓枠が青色のペンキで塗ってありました。
季語・青梅雨(仲夏)
「梅雨」のつく季語はたくさんありますが、この青梅雨は「梅雨」の傍題ではなく、独立した季語として歳時記に載っています。
古代から日本人にとって色に対する概念(感受性?)は独特なものがあります
歳時記によると「青」は「漠」を意味していたとのことです。
漠とは漠然とした灰色がかった「白」 え?白なんかいっ
現代では青葉の頃の梅雨と解することが多い。とのこと。
え?青葉って「緑」やん!
解説の先生は「青」は「緑」まで成熟しきっていない若さをかんじさせる
と言うてはります。
へ~そうなんや。日本語の「色」はあいまいだが詩性をすでにもっている。とも。
へ~そうなんや。
明日から信号機のアレは、明らかに緑色なのに、なぜに「青信号」というのだろう・・などと
「青菜に塩」は「緑色の菜っ葉に塩」とちがうんかい!などと
「緑の黒髪」ってなんやねん!などと
野暮ったい屁理屈をかますのは止めようと思います。
詩です。ポエムなのです。
先月は酒蔵の階段を軋ませた句を紹介しました
(ぜ~んぜん覚えていない?そうでしょうとも)
で、今月はワインの扉が軋んでおります
梅雨だからね、アルコールだからね、 わけわかめ?
エエんと違いますか。詩です。ポエムです。
ほな。
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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