自句自解334 青羊歯や山の・・
青羊歯や山の社を遠拝み
(あおしだや やまのやしろをとおおがみ)2008・7月
以前はよく里山歩きをしました。
その経験が俳句つくりに少しは役立っていると思います。
何気なく教えてもらった植物の名前や習性。
近隣の里山には希少な植物の群生地などがあります。
静かな奥地にひっそりと咲く可憐な山野草に出会ったときの感動は忘れられません。
人生の先輩によく連れて行ってもらいました。
私が30~40代。その方、Tさんは60代になられていたかと思います。
山が大好きで、大きな山にはもう行けないけれど里山もこよなく愛しておられました。
「この羊歯(しだ)が群生しているのは山が深いということ。〇〇が近くにあるという事よ」
そんな風に教えてもらった記憶があります。
上の句は、鉱脈に沿って流れる川のある場所。
山の上に向かって参道である階段が続き頂上に古い鳥居とお社が見えました。
数年前に亡くなられましたが、あとから娘さんに
「おたまさんの車に乗せてもらってあっちこち行ったわ。楽しかった」
と、母がよく申しておりましたとお聞きしました。
ながらく認知症を患われて、私の呼びかけにも首をかしげて微笑むだけになっておられました。
こちらこそ楽しかったです。ありがとうございました。
季語・青羊歯(三夏)
7月が始まりました。また半月お付き合いいただければ嬉しいです
ほな。
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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コメント
また始まりました私の勉強会、こちらこそ宜しくです。20数年前に暮らした近くの山に蕨が沢山生ってました。それまで見たことがなかった私は連れて行ってくださった人に何故在処がわかるのかと聞きましたら枯れたシダのようなのがある傍に新しい芽が出てると教わりました。今調べましたらシダと枯れた蕨は違いますが当時はその違いすら分からずでした。その後は鉄道会社の企画の里山歩きを何度かしましたが残念ながら俳句とまでは気が付かずで終わりました。
投稿: パコ | 2024年7月 1日 (月) 14時06分
★パコちゃんへ
こんにちは!
その羊歯のようなものは、「蕨ガラ」って私たちは言ってます。
蕨狩り名人は匂いで判るらしいです。
当地へ来たときは大はしゃぎしてわらびを採りに行きましたが、今は珍しくもな~い。
でも季節に一度は楽しみたいですね
また今月も読んでやってくださいね
6月は忙しくバタバタしてしまいました。
今月はゆっくりしたいなあ・・
投稿: おたま | 2024年7月 1日 (月) 22時34分