自句自解348 一番船島に着き・・
一番船島に着きけり鰡跳ねる
(いちばんぶね しまにつきけり ぼらはねる)2011・7月
海の傍に住む人なら珍しくもなんともない風景でしょうが
山住まいのわれわれは(釣りが趣味の男性を除いて)初めての光景に驚き、そしておおいに喜びました。
50㎝ほどの大きな魚が突然海中から飛び出すのです。
飛び魚のように群れを成して颯爽ととんでいるのではなく、なんだか各々好きなように跳ねあがってはボテンボテンと、海中に沈む。
季語・鰡(ぼら)三秋
われわれが見たのは七月の兵庫県家島でした
鰡は秋の季語です
この時期(7月)は浅瀬や湾内で水底の小さな虫(有機物)を食べているため泥臭いが
秋になれば泥臭が消え脂がのり美味くなるのだそうです
それで「秋の季語」になっているのかな。
ちなみに、鰡は出世魚であり、成長に従って名前が変化していく。♫いなせだね夏を連れてきた人の「いなせ」も鰡が由来。
最大級のラスボスを「とど」といい
「とどのつまり」の語源でもあります(へ~知らんかったわ)
水面を切って飛ぶ姿はなかなか迫力があり、丁度入って来た一番船に挨拶をしているように思えました。
気持ちのいい朝の散歩でした。
昨夜見た月や浜辺や夜光虫の話をしました。
I氏の携帯が鳴り、東京の息子さんから今朝がた赤ん坊が生まれたという知らせでした。
朝食のため宿へ戻り、クリスチャンのS郎ちゃんが祝福のお祈りをしてくれました。
出世魚を見たし、その赤ん坊は縁起のいい子だとみんなで話しました。
ほな。
次回更新は8月1日の予定です。
猛暑をお元気に乗り越えて下さいね。生きてお目にかかりませう。
メインブログはhttp://nurebumi-2.cocolog-nifty.com/です。ただいま休止中やけど
こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
最近のコメント