自句自解321 エントランスに傘・・
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エントランスに傘畳む黙梅雨の葬
(えんとらんすにかさたたむもだ つゆのそう)2021・6月
この句は呑み会仲間アコさんのご主人様のご葬儀のときに作ったものです。
前日のお通夜の席で、同じ飲み仲間のトシちゃんと
「明日(お葬式)どうする(参列する)?」
「この分だと、明日は参列者が絶対に少ないわ。来よう!私ら(家から)近いんやもん」
という会話を交わしました。
この分だと・・とは明日の天気予報でした。
記録的な大雨を警戒してくださいと繰り返しニュースが流れていました。
大雨の上に寂しいお葬式だったらアコさんが可哀想だ。
枯れ木も山の賑わいの枯れ木気分(不謹慎)
当日は、笑ってしまうくらいの大雨でした。
流されそうな大雨。ご近所だけど車で行きました。
近隣の小中高は臨時休校になりました。
電車も止まったのかなあ・・
そんな日のお葬式でした。
もう3年になるのね。
アコさんは「お父さんが居たときと違わない暮らし」を心がけているそうで、エレガントに日々を過ごしています。
「お父さんのおかげで幸せな人生だった」っていつも言います。
良かったね、あの時「わたくしと結婚する気はあるのですか!」と迫っておいて。
お葬式のほうは、遠方から参列に来ていただくことはできませんでしたが
ご町内の方が葬儀場に交渉してマイクロバスで大勢来て下さいました
やはり「寂しいお葬式は・・」と我々と同じ考えのようでした。
たくさんの人に送ってもらう「お父さんらしい」お葬式になりました。
季語・梅雨(仲夏)
今年の入梅は6月10日だそうです。(太陽が黄経80度に達した日)この日から30日間を雨期と言います。長いね。
黙:だまっていること
ほな。
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2022秋
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コメント
人間はその人生で3回多くの人に見てもらうと幸せな人生だと言えるそうです。生まれた時と結婚それと亡くなった時だそうです。例えそれが枯れ木も山の賑わいであってもお玉ちゃんは良い事されましたね。アコさんの旦那様きっと喜ばれたことでしょうね。
投稿: パコ | 2024年6月 3日 (月) 12時57分
★パコちゃんへ
3回。そうなんですね。
人間は一人では生きて行けませんので、人に関わっていきることで喜びや悲しみを知るわけですからお別れの時に泣いてくれる人が居るのは嬉しい事です。
葬式については色々な考えがあるでしょうが、自分の好きな人とはきちんとお別れしたいです。
自分が納得したいだけかもしれませんがそう思います。
投稿: おたま | 2024年6月 3日 (月) 22時09分