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2024年5月

2024年5月15日 (水)

自句自解318 五月の海切れ切れに・・



   

  五月の海切れ切れに見ゆ車窓より
(ごがつのうみ きれぎれにみゆしゃそうより)2013・5月

 

「切れ切れに海見え五月の車窓かな」を手直しされた。
だよね「車窓」より「海」が主役だからね。
でもビフォアのほうがリズムが良いかな。アフターはダラダラしてる
どっちにしても、大した句ではありません。
が。自分の日記としては思い出深い。
それでいいのです。アタシの俳句
(居直りでも自暴自棄でもありません)

海から遠いところに住んでいるので海が珍しくて、海を見ると嬉しくて感激します。
県の西の端に住む友人を訪ねた日の句です。
神戸を過ぎるとちょこちょこと海が見えてきます
五月の海はキラキラと輝いていました。

お弁当買って行くから何も用意しなくていいよ
体調に自信のない友人にそう言って、三宮で途中下車をして綺麗なお弁当ふたつと、チューリップの花束を買いました。
彼女はお吸い物を作って待っていてくれました。

懐かしい思い出
真っ直ぐに前を向いていた人。
二人が一緒に居た頃は忙しかったけど面白かったよね。

二階の窓から明石大橋が見えました。
いい一日でした。

 

 

また。キラキラした海を眺めながら会いに行こうと思います
少し元気になった彼女に。

 

季語・五月(初夏)
次回更新は六月一日予定です

 

ほな。


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
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2022秋

 

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2024年5月14日 (火)

自句自解317 城跡の母校・・



  

   城跡の母校泰山木咲けり
 (しろあとのぼこう たいさんぼくさけり)2008・5月

 

 

季語・泰山木の花(初夏)
今頃の季節、山に入ると待ちわびていた香りに出会う事がある
香りだけで期待感が高まり、空を見上げると、高い高い梢の先には、やはり思っていた通りの泰山木の花だ
夢見るように真っ白で大きな花。
山で出会ったら嬉しい花のうちの三本の指に入る

泰山木と(句の中に)置くだけで山の中の学校と知れる
泰山木は巨木で、すなはち歴史の古い学校だとわかる
そう、読んでいただければ嬉しいです。
(ちなみに自分の母校ではありません。俳句の上での話です)


上の句を詠んだ某市町村は私の住むエリアに近く、
最近のニュースで消滅可能性自治体に名前が挙がっていました。
20代から30代の女性の減少率を市町村別に分析した結果

「消滅する可能性のある自治体」が」全国で744あるそうです。
(母体として可能なグループ=若い女性)もちろんアタシも奥様も数に含まれません。除外です。はいらないです。わかってます。
そう言えば若い娘さんは周辺に居ないわね
娘っ子どころか若者そのものがいないし・・


え~~そうなんだ・・。とてものどかで良いところです
ググってみると、近隣自治体との合併をはじめいろいろな方向で努力をされてきた歴史が伺えます
このなくなっちゃうかもという744の数字は、全国自治体の4割に達するというのですから
もう、自治体レベルでどうこうできないでしょ

私が、総理大臣なら、あれをああして、これをこうして、という案はいっぱいあるんだけど・・ほんま。
政治家も目先のことを行き当たりばったりにやるのではなく100年スパンで物事を考えてもらわんとね
「産めよ増やせよ」っていう問題じゃないことに気付いてほしい
子育て支援金をウチラ高齢者から取るってことじゃないでしょ
貧しい国民同士でお金回し合うって。そんな事しか思いつかんのかな
しかもろくに審議するわけでもなくこんな大事な法案が次々に決められていくシステム。
大事な法案・・平和憲法を手放すのか!と思わず絶句した法案もしれ~~っと通過しちゃったわね。
色んなこと考えるわねえ。
もう長生きしたくない!
でも、とっとと死ぬのも腹が立つ。

100年先には生きていない(と思う)けどね

 

 

ほな。


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2024年5月13日 (月)

自句自解316 草笛を吹きゐて・・



  

  草笛を吹きゐて列に遅れけり
(くさぶえを ふきいてれつにおくれけり)2011・5月

 

日曜日なのに早起きして
(あーた。毎日が日曜日でしょ?という話は置いといて)
NHK俳句を見ていたら、今回の兼題は「草笛」でした。

この日のわたくしの学びは
「ふくらみ」ということです。
取り上げられた俳句にはふくらみがあります。
ふくらみとは読み手に想像させることだと思います

アタシの俳句↑↑↑ ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
まんまやん! 見たまんま。

どこにふくらみがございましょう。(体にくびれもないけど)
いいんです。
物事深く考えていてはやっておられません。前進あるのみです
ポジティブシンキングだけが取り柄の女です。 

 

GWに帰省していたお子が京都に連れて行ってくれまして
とある観光地で、先頭と最後尾に「歩こう会」の旗を持った中高年男女の一団に遭遇しました。
百姓一揆か?とおもいましたがな。
皆さまハイキングあるいは、それっぽいスタイルです。30名ほどおられたでしょうか
若者の集団なら明るく輝いているけれど・・
もっときれいな色、着はったらエエのに。迷子になっても目立てへんで・・
年寄は群れたらアカンなんでって?私の口からは申せません
みんな耳が遠いからやたら声がデカい。ある意味明るいと言えばよいのか。
もしもどなたかが草笛をモタモタと作ったり吹いたりしていたら確実においてけぼりでしょうね。
自分の事でいっぱいいっぱいのお年頃・・

「お母ちゃん、あの中に入ったら浮くよな?」と子に問えば
「違和感ないで」と言いました。

団体行動苦手。列組んで歩くの嫌い
ですが、見た目、すっぽり溶け込めそう・・らしいです。
ガクッ!
現実を知る。己を知る。その日のワタクシの学びでした。

 

季語・草笛(三夏)

 

ほな。


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2024年5月12日 (日)

自句自解315 作り置く酢漬け・・



 

    作り置く酢漬けたつぷり風薫る
(つくりおくすづけたっぷり かぜかおる)2022・5月 

 

奥様が未だ未亡人になっていらっしゃらないならば
一言申し上げたい。
未亡人って大変なんですよ! 食べていくのが・・

いつも冷蔵庫の中を確認しています
食べ物がない・・のではなく
食べなきゃいけないものがあるんです。
あれもこれも、食べてしまわなきゃという・・プレッシャー
残してはいけない・捨ててはいけない。お目目が潰れます。
食べるというより「やっつける」という感じです。

朝・昼・晩 かぼちゃの煮つけを食べる
かぼちゃはいいんです。調理後でも冷凍できるから
難しいのは「葉もの」
かしこい方ならフリーザー室を使いこなすの、お茶の子さいさいでせうが、あたしゃなんたって氷の冷蔵庫時代から生きてる人間なので
冷蔵庫は「ちべたい(冷たい)水屋」としかかんがえていない。

チュライです。

食材を買ってきたらできるだけ下処理をして小分けにします。
冷蔵と冷凍と分けて切り方も用途によって変えます
土生姜なんかすりおろし・みじん切り・千切りの三種類を冷凍します
キッチリ冷蔵庫に収めます。やれやれ・・

そして たまに(格納したことを) 忘れます

 

 

それって、フクちゃん(今は亡き愛犬)やん!

フクちゃんはおやつをもらうと、庭に穴を掘ってうめました。
そして・・・忘れる!
フクちゃんに会いたいよ~~ウェ~~ん

 

季語・風薫る(三夏)

 

 

 

ほな。


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2024年5月11日 (土)

自句自解314 早苗田の水音に・・



  

   早苗田の水音に沿ひ風に添ひ
(さなえだの みずおとにそい かぜにそい)2018・5月

 

季語・早苗(仲夏)
良く耕された田んぼに水が張られ、田植えの準備が整う
苗代で育った稲の苗も順調に大きくなっているようだ
この苗を早苗といい、早苗田は早苗が植わったばかりの田んぼをいう。

植え終わった田んぼに優しい風が吹き渡ると柔らかな緑が一斉になびき水田には青い空や白い雲や山並みが美しく映る

日本香堂のお線香の歌のひとつでもうたってみたくなるではありませんか!奥様。

田んぼに横一列に並んだ人たちのお尻が後ずさりしながら進む
熟練の手と若い人ではスピードが違うので少しでこぼこしながら
熟練の人は時々腰を伸ばしながら若者の足並みに時をあわせる。

子どもの頃飽かずに見ていた風景はもう見ることはない。
今は農業機械であっという間だもん。
あの頃は大家族だったのか、それとも隣保で協力しながら田植えをしていたのか、大勢の人が田に出ていた。
そう言えば今住んでいるこの地に越してきた頃驚いたのは保育所が田植えと稲刈りの時期だけ、子どもを預かる制度があったこと。
たった40年前だけどずいぶん変わったものです。

 

俳句、もとは「そひ」「そひ」だったのを漢字にした
しかも「沿ひ」「添ひ」と使い分けた
いやらしいと思うわ。自分でも・・反省

 

 

ほな。


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2024年5月10日 (金)

自句自解313 カーネーション手に・・



 

カーネーション手に持たされて撮られけり
(かーねーしょん てにもたされてとられけり)2010・5月

 

季語・カーネーション(初夏)
亡くなったお母さんを偲ぶために一人の女性が教会の人達に白いカーネーションを配ったのが「母の日」の始まりだそうです。
アメリカから「母の日」が入って来たのが1913年(大正2年)といいます。結構古いですね。
ですから「母の日」が俳句の季語になったのもそれ以降ということになります。
別に法律で決めてるわけではないけど(米国では大統領によって制定されている)母の愛に感謝することに何の文句もないので、まあ我が国にも定着したのでしょう。

お母さんのいる人は赤いカーネーションを。亡くした人は白いカーネーションを。
たぶん、小学一年か二年の頃、教室で配られたことがありました。模造の花の下には10センチくらいのリボンが付いていて「お母さんありがとう」って書いてありました。胸に付けるように花の裏側に安全ピンがくっついてた。
今思えば、子どもにとって残酷ですね。

白い子は悲しくなり、赤い子は白い子を可哀想だと思い
亡くなったわけではなく、別れて(どこかへ行っちゃって)暮らす母のいる子はどんな思いだったんだろう。
ヒデコちゃんという子はお母さんが亡くなりすぐに(本当にすぐに)新しいお母さんが来られたんです。
「ヒデコちゃんはピンクだね」と誰かが言った。
ヒデコちゃんがどうしたか、覚えていない。

お母さんにどこかに行かれちゃった子
あの子は、母の日をどんな思いで過ごしていたんだろう
と、思いますねえ・・

 

 

もう・・「母の日」要らんねん・・と思いながら
(子もそう思っているかもしれない)
そう思いながら、今日は繊細で上品なブレスレッドが密林から届くそうだから楽しみに待っています。 

 

 

 

ほな。


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2024年5月 9日 (木)

自句自解312 西行と名付けて・・



  

   西行と名付けて愛車若葉山
(さいぎょうとなづけてあいしゃ わかばやま)2008・5月

 

記録によると2010年にはまだ西行号に乗っているので、少なくとも3年は乗ったと思います。
その前はシンイチロー。
シンイチローは叔父さんが夢のお告げで買ってくれた車で当時はほぼ業務用車だけだったアイドリングストップ機能が付いていました。
R173で突然止まって、お巡りさんが5人くらい来て誘導してくれた(ヒマか?)
そんなやんちゃなシンイチローの前の車は、
初めてのワタクシだけのマイカー。保育所の送り迎えに利用しました。
カーナビもクーラー(エアコン)もなく、窓はグルグルハンドル回して開けるヤツですわ。
チョーク引っ張ってエンジン始動。トルクエンジンがウィ~ン・ウィ~ンと鳴り響くHONDAでした。
長いこと・呆れるくらいながいこと乗りました。もちろんミッション車です。
大好きでした私だけの車。夫に泥だらけにされる心配もありません。大事に大事に乗りました。
あ。うち、映画スターでもなんでもないのですが車2台ありましてん。

はなしが、どんどん遡ってますね。
興味ないでしょうね。すみません。

で。西行ですわ。
初めてのオートマティック車。息子のを借りてます?と問われるような( ´∀` )スタイリング
エエ感じのコンポを搭載していました。
ところが西行と私、
ろくなことはありませんでした。なんだかケチのつきたおしで・・
でも3年は乗ったのですね(記録によれば)
名前がアカンかったのかなあ。

男前の歌詠みで北面の武士。文武両道やん!
失恋で出家。すがる子どもを蹴とばして家を出ていく(ヒューヒュー)
愛とロマン・・私には縁がなかったんやね。

そして、現在ですが、平凡な男じゃなかった、車に落ち着きました
お名前は「筋斗雲」(きんとうん)です。私と仲良しです
お前が俺には最後のクルマ~~といつも歌ってあげています。

今日は車の事思い出せて楽しかったです

 

季語・青葉山(三夏)

ほな。


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2024年5月 8日 (水)

自句自解311 青蜥蜴掛けたる声・・



 

  

   青蜥蜴掛けたる声に振り向きぬ
(あおとかげ かけたるこえにふりむきぬ)2023・5月

 

季語・蜥蜴(三夏)
奥様!爬虫類は苦手?
わたし、大丈夫なんです。というか嫌いじゃないんです。
だから、いくら奥様が「大嫌い!」とかおっしゃってもそんなもん
知った事かっ と話を続けます。
冬の間は地中で眠っていますが春になると地上に出て来て、夏ともなれば元気に活動♡
だから、夏の季語になっているのですかしら。
別名、石竜(せきりょう)、石竜子ともいうそうです。

アタシ、友達がいないわけでも、ちょっと「きてる」わけでもないのですが
ときどき、色んなものに話しかけます。
主に草むしりをしている時です。
先日も石に話しかけていて、お子から「大丈夫か?」といわれました。
余談ですが「庭で歌を歌うな」と叱られました。
道行く人に聞こえるというのです。
そんなもんほっといて欲しいです。世間体を気にする器の小さい男です。あたしが産んだのですが。
で、蜥蜴ですが、甲冑のような鱗がカッコイイ系もいいのですが
青蜥蜴は美しい。
何のためにそげに美しいのだろと天の配材に瞼を熱くするのです(ウソ)
動きがなんとも愛らしくて、おもわず声を掛けたら律儀に立ち止まり、振り向き(振り向いたように見え)ました。
キャッワイイ 

その時の句です

 

 

ほな。


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2024年5月 7日 (火)

自句自解310 ふる里へ渋滞続く・・



   

   ふる里へ渋滞続く著莪の雨
(ふるさとへじゅうたいつづく しゃがのあめ)2018・5月

 

季語・著莪(初夏)
シャガの花は山地の日陰に自生するアヤメ科の植物
1

おばあちゃん(姑)が好きで、庭にも少しあったのだけど
無くなっちゃった。
(たぶん)あたしが消滅させた・・(;´д`)トホホ

自然に咲く花はてらいがなく、ひそやかで上品です。

ゴールデンウィーク中に京都の鞍馬・貴船方面へ行ったのですが
川沿いにシャガの花が沢山咲いていました。
ハナの頭(フラワーではなく顔の真ん中にあるアレね)が赤くなりました。車の中に居るだけでも日焼けするのね。いやですわね。

 

俳句で使っちゃいけない言葉はないけど
使うとろくなことにならない。ぱっとしない 良い句は期待できない。と言われるのが
ふる里・母・猫・友・飛行機雲・水琴窟・夢・・・
ハイハイ。「ふる里」挙がっておりますよ。
でもね(言い訳)シャガの花と取り合わせるとGWの帰省が想像されて、色んな思いを抱えて渋滞の列に加わっている
って感じがしません?しない?あっそ!
しかも雨が降ってんですよ。
ダメですかね。

皆さまゴールデンウィークを楽しまれましたか?
あたくし?ひたすら疲れています。

 

 

ほな。


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2024年5月 6日 (月)

自句自解309 春昼や懺悔の部屋・・



  

     春昼や懺悔の部屋の鍵固く
(しゅんちゅうや ざんげのへやのかぎかたく)2010・5月

 

恥多き人生でございました
後悔ばかりを積み重ねて生きてまいりました

でも、しかし、
見ず知らずの神様や神父様にあたくしの所業を白状する気にはなれません。
そんなもん。墓まで持って参ります。

神さまや神父様にしたって
あたくしのエグイ与太話を聞かされたとて
「わしに、どないせえっちゅうねん!」てなものでせう?

だから・・
この懺悔の部屋を素通りいたします。
どうせ固い鍵がかかってるし

それにしてもココ、予約制なんやろか・・

 

         反省の色が見られない おたま
               春の日の荘厳なる教会にて

 

 

ほな。


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2024年5月 5日 (日)

自句自解308 近江には神々・・



  

    近江には神々御座す五月鯉
(おうみにはかみがみおわす さつきごい)2020年・5月

 

季語・五月鯉(初夏)
五月鯉=鯉のぼり は男児の出生・成長を祝い出世魚である鯉を幟(のぼり)にしたもの
ジェンダーフリーのご時勢に逆行してるからかしら?最近「こいのぼり」を見かけなくなりました。
いえいえそうではありませぬ。
ああ。この家には男の子が生まれたんだ~。幼い男子がいるんだ~と世間に知らせてはいかん!悪い輩から身を護るため・・プライバシーの秘匿大事っていうんだよ~~
いやな世の中になりました。
ご近所や地域の人が鯉のぼりを見上げて、見知らぬ小さい人の成長を喜ぶ・・
なんてもう夢物語なのかしらね。奥様。
あたし、こんな世の中、もう・・生きてゐたくない。
いえ!(キリッ)生きてやる。死ぬまで生きてやるわ~~

 

この句は、(きっともうお忘れでせうが)コロナウィルス感染拡大のまったっだ中、だれもが冷や冷やワナワナしていた頃
救世主のように登場した「アマビエ」さんをイメージしていますのよ。
アマビエさんは熊本県出身の妖怪さんです。
あふみ(近江)の琵琶湖とは何の関係もないけど、そこはイメージでんがな。
滋賀県と言えば琵琶湖。アタクシ琵琶湖大好きですねん(知らんがな)
あそこには神さんが仰山ゐはるはず。だって琵琶湖だもん
琵琶湖を横断するように大きな天の橋のように鯉のぼりが泳いでいるの(妄想)
鯉のぼりってアマビエさんに似ていません?
なんとファンタスティック尚且つ壮大&雄大な風景でしょう!
自画自賛
その時はそう思った。

あれから4年か・・
何いうてまんねん。ワケワカメの句やなあ・・
自分でもチビッと思うております

 

 

 

ほな。


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2024年5月 4日 (土)

自句自解307 卯の花や寂れし・・



   

   卯の花や寂れし村に寺七つ
(うのはなや さびれしむらにてらななつ)2011・5月

 

おじいちゃん(舅)の祥月命日なのでお寺さんに来ていただきました。
あたしの、ただいまの最大関心事(心配事)は
おじゅっさん(住職)大丈夫やろか・・ということです。
声出てはらへん。
阿弥陀経の五六行すすんだところで、さすがプロだわエンジンが始動したらしくエエ感じに乗ってきはった。
そういえば、「おじいさんの祥月命日にお経を頂戴したい」と電話をしたら
何回も「え?え?」と聞き返し「ああ。おたまはんでっか」と言わはった。
大丈夫やろか・・
それでも車で来られる
おじゅっさんも昔は若かったんをやけどなあ。昔いうても40年前ですが。

その昔(明治以前)お寺はお役所の出張所みたいな役割をしていました。
いわゆる人物改めです。村人を把握(管理)して不審者の流入をチェックしました。そのための檀家制度であったわけです。
兵庫県の片隅のちんまりとしたおたまエリアなのですが、やたらお寺が多いんです。
それだけ、この辺りは集落がありそれなりに栄えていたということでしょう。

それがねえ・・この日もおじゅっさん、ため息をついてはりました。
また一つ無住寺が増えて、これで受け持ち(担当)が4寺になったそうです。
まあ、皆近所といえば近所なんですが。

どうなるんやろね・・とおじゅっさん
他所はええから、まず自分とこやろ・・と私(心のつぶやき)

一度ちゃんと、後継者のこと聞きたいけど、ご本人には聞きにくいものです。

季語・卯の花(初夏)
山に卯の花や空木(うつぎ)のような白いものが目立ち始めると、ああ、夏がやって来ると思います。
雨にぬれて、風にゆれながらこの白い白い花は季節の移ろいを知らせます。

 

ほな。


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2024年5月 3日 (金)

自句自解306 初めての銀座・・



 

   初めての銀座茉莉花真盛り
(はじめてのぎんざ まつりかまっさかり)2019・5月

 

初めてというのは、ワクワク・ドキドキ。新鮮でうれしいものです
それが「銀座」ざますのよ奥様!
銀座ったって、うちの近所の〇〇銀座商店街と違いますよ

山内賢ちゃんと和泉雅子ちゃんが歌ったあの「銀座」です
まっちあ~わせって~ あ~るく銀座です。


〽植えて嬉しい銀座の柳 江戸の名残のうすみどり

アタクシ銀座には柳が植わってるってずっと思っていたのですが、そんなもん一本もありゃあせなんだ
その代り、茉莉花の植え込みをたくさん見ました
後から聞くとあれは「茉莉花もどき」で私の思う「ジャスミン」ではないらしいのですが。
メトロから地上に出たときのかぐわしい香りは
「これか~これが銀座かあ~」って思ったのよ

この時エンジェルの案内で初めての歌舞伎座デビューでしてん。
南座や松竹座の1.5倍くらいの広さやった。
役者さんが豆粒に見えた(安い席だったし)
でも、関西でこれだけの人(役者)はいっぺんに見られへん!と「東京うらやまし!」と心底おもいました。

季語・茉莉花(晩夏)
ジャスミンティー(マーリホワチャ)は中国の北の方でよく飲まれるそうです
覚醒作用があるので寝る前には飲まない方がいいって聞いたような気がする(うろ覚えの情報)
あたし、ジャスミンティーで絶対にお腹こわしますねん(どうでもいい情報)

ほな。


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2024年5月 2日 (木)

自句自解305 六甲山やはらかく・・



 

   六甲山やはらかく揺れ五月来る
(ろこうさんやわらかくゆれ ごがつくる)2023・5月

 

島国日本にお住いの皆様におかれましては
おひとりお一人が心の中に親しい山をお持ちでせう
山・Mountainのことです。

ちなみにワタクシは家の裏山・・正式な名前はあるのでしょうが知らないので「ぼんやり山」と呼んでいますが
これが、心の山ですねん。
3月ともなると、お山のぼんやり度数は上昇し、それからシデ・山こぶし・山桜・藤・・と姿を現しながらもぼんやりしたままです。
高さは200メートルくらいかしら(知らんけど)
俳句で「ぼんやり山」と詠んでも、どなた様にもわかっていただけないと思うので
六甲山に時々登場してもらいます。
でも、ほんまはぼんやり山の事を詠んでいることがあります。

うちの俳句仲間もよく「六甲山」を詠みます。
共通認識というのは固有名詞を使うときの絶対条件です。
みんな六甲山が好きです。
六甲山と出ただけで、俳句の中に阪神間の明るさと広がりと気持ちの良さが理解できます。
六甲山の端に住んでいることはとても幸せです。

やはらかく揺れ・・ここ、わかっていただけますでせうか?
自分では「六甲山らしいわ~」と大いに気に入っています。
でもほんまは「ぼんやり山」の事です

 

季語・五月来る(初夏)

 

ほな。


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2024年5月 1日 (水)

自句自解304 にはたづみビルを・・



 

  にはたづみビルを映して五月来る
(にわたずみびるをうつして ごがつくる)2012・5月

 

にはたづみというのは「潦」(にわたずみ)
雨などで地上に溜った水。水たまりのことです。

思いがけないところで出会った水たまりが思いがけないものを映していた。
そういえば・・今日から五月かあ・・
という句です。
訳わからんでしょ。何いうてるねん! なんば言いよっと?でしょ

柔らかな春の光が生命力を増して木々の緑や小鳥のさえずりが五月を連れてくる
街には白いシャツが行き交い、人々は明るい声で笑い合う

てな 五月のはずなのに・・
ひねくれ者のアタクシは鬱々と水たまりをみつめる。
まあね。どなたも心の中に水たまりを持ってると思うんですよ。
あちらが本当の世界なのか水の中にもう一つの世界があるのか

同級生で「水たまりが怖くて怖くてたまらん」という子がいましたっけ・・
今、どうしてるんだろ・・

 

 

4月に亡くなった人をなんとなく思っています。
終わったねと言ってあげたいけどうなずいてくれるわけもなく。

 

あかんあかん。不景気な事ばっかり言うてたらあきません。
気持ち切り替えて、まあ今月もスタートしますわ。
お付き合いよろしくお願いします。

 

季語・五月来る(初夏)

ほな。


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こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

 

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