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2024年2月14日 (水)

自句自解272 神官の作る・・



    

    神官の作る箒目冴返る
(しんかんのつくるほうきめ さえかえる)2015・2月

 

椿の花を見に近くのお宮へ行ったときの句です。
もうね、神社仏閣へ行って俳句作るなんて時代遅れ?やと思うけど
「今度どこにする?」と吟行先がなかなか決まらない時は、結局近場のお宮さんになります。
何かのお花は何時も咲いてるし、小鳥が来ていたりする。
なによりも清々しいでしょ。
穢れ切っているうちらは、こうやってたまにお宮さんで浄化してもらいますねん。

ここ(ブログ)によく登場するガチャピン(近所友)は実家がお宮さんで、
子どもの頃何が嫌かと言えば「落ち葉掃き」だったそうです。
掃いても掃いても際限なく木の葉が降って来る。
学校へ行く前と下校後すぐのルーティンワーク
今みたいにブルルル~ってブロワバキュームみたいなもの無いですからね。
奥様、ブロワバキュームご存じ?京唄子のような(今どきこんな事言ってたらルッキズムで叩かれるわ)掃除機の吸い口みたいなやつですわ。
あれはお宮の境内とか寺院の庭を管理する方にとって画期的なものじゃないかな。

先日テレビで「日本庭園」の番組やってはった
島根の足立美術館と京都の桂離宮でお仕事されてる庭師さんの仕事ぶりを撮ってはった。
日本庭園は海外でも注目されていて
アメリカのオレゴン州やったかな(うろおぼえ)の刑務所では、囚人さんが庭に箒目を入れてはりました。
更生プログラムの一つだそうです。
そうなんや・・・

 

季語・冴返る(初春)
冴える(冴ゆ)という言葉は透明感を感じさせます。淡い光ではなくクリスタルな輝き
太鼓の響きではなく4096Hzのヒーリング音叉・・
冷っとした厳しい感覚。
冴返るは春の初め、温かくなりかけた頃に再びぶり返す寒さの事を言います
その寒さは「冷え」を伴い、春が来る喜びよりも再び寒さに引き戻される感じです。

神官が丁寧に作る箒目はできた直後からしっかり立ち上がり凍てているのかと思うほどです。

 

ほな。


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こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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