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2024年2月12日 (月)

自句自解270 テレビより・・



  

   テレビより被災地特集味噌を搗く
(てれびよりひさいちとくしゅう みそをつく)2016・2月

 

季語・味噌搗・みそつき(三冬)
アタクシの周辺で自家製味噌を作っている人は多い
この寒い時期に一年分の味噌を準備する。
一人暮らしになってしまったわが家では750gのパックでさえ一生懸命に消費するという感じなので、「味噌搗き」からは縁遠くなってしまった。

「味噌搗くからおいで~」と俳句仲間に呼ばれる。
味噌搗きは冬の季語。今月はこれを詠んで「吟行がわり」としませう。ということです。
わいわい、がやがやと味噌搗きが始まる。
お昼には持参のおむすびに、自家製味噌の味噌汁をおよばれ。

ストーブの上に大きなお鍋。部屋中に大豆の香り
2011・3・11 からもうすぐ5年。
テレビからは東日本の方々のがんばりが放映されていた。

 

テレビ・新聞・ニュース・映像 そこからいい俳句は生まれませんよ。と藤田湘子の入門書にある。
私もそう思う。なぜなら「じかに触れた」「発見や感動」は望めないから。
だからと言って、某テレビ局の「写真を見て作る俳句」を否定するわけではないけど、自分には作れないなと思う。
俳句って自己表現だから、そこに自分を震わせる何かがないとできないんじゃないかなあと思う。
借りものではない直接に響くなにかが・・
偉そうに申しましたm(__)m

 

味噌汁を作ってくれたS子さんも、蒸した大豆のお鍋を持ってウロウロしていたタダシさんも、今はもういない。
皆の楽しそうな声、豆を打ち付ける音、訳もなくはしゃぐクウ(愛犬)湯気で曇るガラス戸、テレビの特集に暫し手を止める仲間たち。
みんな、「じかに触れた」体験として残っている。

ほな。


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こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋



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