自句自解252 榾火爆ぜ・・
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榾火爆ぜ三矢の儀式始まれり
(ほだびはぜ さんやのぎしきはじまれり)2020・1月
小さな小さな集落で元服(成人)を祝う古い伝統行事があるということで
この年の初吟行として参加しました。
「三矢の儀式」については兵庫県庁のHPにわかりやすい記事が載っていましたので、興味のある方はご覧ください(クリックで記事に移動します)私達が吟行した、まさにその時の記事です。
自然災害のために休止していたものが三年ぶりに復活。とあります。
それにしてもたった15戸の集落で連綿と続く行事を守っておられることに感心します。
該当(新成人)する男子がいないことが例年で、年配のお父さんが「子役」をする
そんな新聞記事を昔読んだことがあります。
この年(2020年)は若い人たちが頑張ってくれて3年ぶりの復活は明るいニュースでした。
が
そこからコロナウィルスの感染拡大です。
行事はどうなったのでしょう。今年はどうだったのでしょう。
広く明るい田んぼの真ん中で冬の澄み切った青空に放たれる弓矢
子どもの成人を地域の大人たちが祈りを込めて祀る。
いつまでも残って欲しい行事です。
季語・榾火(三冬)
田んぼの数か所で、見学者が暖をとるために焚火を用意して下さっていました。
榾) 囲炉裏を使う生活では当たり前にあった榾。
原っぱや工場の空き地などではブリキの一斗缶で燃やす風景が懐かしい。
木の幹や株、枝などを何日も乾燥させて使用します。
山深い農村ならではの静かな趣を感じさせる懐かしい季語です
ほな。
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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コメント
榾と言う言葉は日本の原風景を彷彿とさせますね、大好きな向井順吉の絵のような。「三矢の儀式」行ってきました、またまたお勉強になりました。私の育った土地にはこういう行事は殆ど無かったので珍しさが一杯です。後ろを振り向かずに家まで戻ると言うのは今は思い出しませんが何かほかの事でも聞いたことがあるような気がします。
投稿: パコ | 2024年1月23日 (火) 13時52分
★パコちゃんへ
少し足を延ばせば「懐かしい日本の風景」が残る地域に住んでいます(*`艸´)
ところが近年は空き家の活性化で、それはそれで嬉しいのですが
「あんたなに人?」(決して差別ではありません)とおたずねしたくなるような、ターバン巻いたお姉さんのエスニックカフェ。(お姉さんは必ず大振りのイヤリングを揺らしてる)
とか
黒いシェフ帽子に黒エプロンお兄さんの、外国の旗がはためくレストランとかになって
まあ、あれがオサレなのでしょうが異様な店が多い。多すぎて個性 が NASA杉
おばちゃん(あたし)店に入っても落ちつかへんのです。
昨日まで炭焼き小屋だったところが行列のできるピザ屋さんになっていたりして・・
懐かしい日本の風景、痛しかゆしです。
投稿: おたま | 2024年1月23日 (火) 14時53分