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2023年11月11日 (土)

自句自解224 枯菊の・・



 

  枯菊の畑ひととこに吹かれをり
(かれきくの はたひととこにふかれをり)2014年11月

 

季語・枯菊(初冬)
枯菊の・・の「の」は、枯菊が・・くらいの意味です。
「や」と切るほどの強い内容ではないので「の」にしていますが、これも軽い「キレ」のつもりです

 

私が姉のように思っていたS子さんの四十九日から10日過ぎた昨日、夫さんが畑の菊をたくさん持って来て下さいました。
夫婦で楽しんでいた家庭菜園はプロの農家さんも驚くほどの出来の良さで、几帳面を絵にかいたようなその畑はいつ見ても美しかった。
畑の隅の一カ所で四季折々の花を作っていました。
赤ん坊で亡くしたお孫さんがいて、事情でご夫婦がお仏壇を守っていた。
そのための花でした。

はい。今年の菊はこれでおしまい!
お茶飲んでって!
いや、まだ、これからTちゃんとこにも菊もっていくねん。

私は
あれ、Sちゃんの布で作ってん!
と、洗面所のカフェカーテンを指さします。

遺された布地を形見分けとして、あれもこれも持って帰れと言われたが、高級な生地はとても私の手におえず、Sちゃんの手作り品ひとつと木綿の布と、綺麗なレースの切れ端を少し貰って来ていました。
カフェカーテンは、そのレース地。

S子の布、使ってくれてるんや・・

もうしばらく元気で生きて行く。と言っていた夫さんがニッコリ笑う。


Sちゃん!こうして月日は流れているよ
畑の菊も枯れる前にちゃんと刈り取って、みんなに配ってくれたよ。

 

 

ほな。


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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コメント

なんと優しい旦那様でしょう涙が出ます、お目にかかったこともございませんがもうしばらくお元気で居て下さい。

投稿: パコ | 2023年11月12日 (日) 09時39分

★パコちゃんへ
はい。そうなんですよ
もう40年近いお付き合いです。
私はこの方の事を「心の兄」と思っています。
優しい夫さんでSちゃんは幸せだったねと誰もが口をそろえて言います。
本当に元気で長生きしていただきたいです。

投稿: おたま | 2023年11月12日 (日) 12時23分

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