自句自解214 神留守の駅前・・
神留守の駅前ロータリーで転ぶ
(かみるすの えきまえろーたりーでころぶ)2022・11月
転んだのよ。一年前。
某駅前で・・・真っ昼間だったわ。
息子の住むマンションは駅から徒歩5分。
この日は朝から留守番を頼まれていて、お昼にチョロッと食材を買いにスーパーに出かけたのでした。
アタシって責任感が強いでしょ(知らんがな)
留守中に変事があってはいけないと、大急ぎで帰るところでしたの。
あそこ・・90度カーブなんよね。
曲がった先がバス停でベンチに座ってたお爺さんが、オットットットと転がって来たあたしに向かって
「大丈夫でっか~?」と呑気な声をかけてきた。
見りゃわかるやん!こっちは転がってますねん。
学生さんらしい若い男子二名がさっと寄ってきてレジ袋から転がったペットボトルを拾ってくれた。
ほんま、年寄(爺さん)って役に立たんわ。
男は若いに限る。
とっさに手をついたアタシの運動能力をほめてあげたいけど
それでもマスクからはみ出た頬っぺたのところ擦り傷がついちゃった。
顔が命なのに・・
いややわ・・あたし・・転ぶんや・・
と悲しかったけど、足がもつれた悲しさより
何と言いますか、(帰ることに)はやる気持ちを体が制御してくれないのが情けなかった。
(何言うてるかわからんと思いますが)
後日、周囲にいいふらすと誰も同情してくれなかった。
「そんなん、当たり前やん。BBAやもん」
「あたしなんか今年になって3回もこけてるで」
「おたまちゃん。マスクの上に絆創膏貼ったら、アインシュタインみたいやで」
それも言うなら「フランケンシュタイン」でしょうが!
いやフランケンシュタインはマスクしてないし・・この人「ミイラ」と「フランケンシュタイン」がごっちゃになってるわ。
そんなこんなで一年経ちました。
辛く悲しい記憶ですが俳句ひとつできたし・・ええねん。
季語・神留守(初冬)
11月は出雲の国でサミットがありますねん。
八百万の神様が出雲に集結して会議をなさいます。議題は「縁結び」だそうです。
ですので、この時期地元には神様が出払っておられます。
アタクシの不幸も正にその時期でした。悲し。
ほな。
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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コメント
高齢者は転ばぬように転ばぬようにと念仏のように唱えます。あ、おたまちゃんは唱えなくとも良いです未だ高齢者になって無いのでね。夫は6月にチョロッと立ち眩みの様に崩れていとも簡単に背骨にヒビが入りました。何事も無かったおたまちゃんラッキーでしたね、そうです爺は口だけで役に立ちません我が家のジジも大丈夫かというだけ、其れよりも手を貸して欲しいのに気が利かない。
投稿: パコ | 2023年11月 2日 (木) 00時08分
★パコちゃんへ
ジジには当たりはずれがあるのです。
役に立つジジとと役に立たないジジ。福引のくじみたいなものですね。
アタシの周辺は良く動いて妻のお世話を陰ひなたなくやる「当り」のお爺様が多いのでうらやましいったらありません。
「はずれ」の奥様は「おたまちゃんみたいに、いっそいないほうが・・・」というてはりますが本音かどうかは未亡人には分りません
( ´艸`)
投稿: おたま | 2023年11月 2日 (木) 09時41分