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2023年10月 4日 (水)

自句自解202 ものを干す母・・



   

  ものを干す母に呼ばれて秋の虹
(ものをほすははによばれてあきのにじ)2006・10月

 

まあ。俳句としてはダメダメなんです。
「て」と続けるのは散文的だし説明っぽいでしょ?
だから、どこにも出しませんでした。
でもね、自分の日記として、あの時の光景として大切にしています。

2006年は姑も夫も、すでに亡くなっていました。
実家の母がペースメーカー埋め込み手術予後の養生に、滞在した時の句です。


季語・秋の虹(三秋)
虹は年中出るのだけど、季語としては「夏」になっています。
それは天候的に多く・美しく出ることが多いからでしょうね。
それにくらべて「秋」の虹は色も淡くはかなげな感じがします。

洗濯物を干すというよりパラパラと雨がきたので大急ぎで取り入れていたのかもしれません。
母81歳。ペースメーカーのおかげですっかり元気になり数週間で帰って行きました。

同時期に

  顔剃りに母連れて行く秋日和  があります

(たぶん特殊な場所で)技術を身に着けた人たちばかりが働いているという噂の店でした。
丸刈りの無口な若者が母の顔を当たってくれました。

帰るとき母は
「お兄ちゃん。きれいにしてもろてありがとうね」といいました。

 

俳句を作っておくと、こうやって昨日のことのようによみがえります。

 

 

ほな。


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こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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