自句自解140 犬小屋の・・
犬小屋の空つぽなりし枇杷熟るる
(いぬごやのからっぽなりしびわうるる)2017 ・6月
朝刊の漫画の主人公一家には「ポチ」という飼い犬がいて、大工仕事が趣味のお父さんがやたら犬小屋を改造したがっている。
そういえば我が家も、野犬の子・フクちゃんを拾ってくると、夫は真っ先に犬小屋を作った。
赤鉛筆を耳に挟んだりして鼻歌を歌いながら作った。
フクちゃんが大きくなると、いそいそと一回り大きく作り替えた。
先日、友人たちと「犬小屋って死語だよね」という話になった。
周囲を見回してもほぼすべての知人が犬を家の中で飼っている。小型犬のみならず大型犬もである。
子どもの頃から猫は家で、犬は外で飼うものだと思っていた。
猫はネズミを捕り、犬は番犬として、それが当然の役割だという考え方は美空ひばりや月光仮面や蒸気機関車とともに「昭和」のどこかに置いてきたのかもしれないな。
季語・枇杷(仲夏)
そうそう、ふくちゃんが天国へ行って犬小屋を取り壊した頃、庭の枇杷の木も枯れたんだっけ。
枇杷の実もどことなく「昭和のかおり」がする。
どこの家にもあった枇杷の木。そんなに美味しいとも思わなかった。
枇杷はもはや高級果物店でしか手に入らない
メインブログはhttp://nurebumi-2.cocolog-nifty.com/です。ただいま休止中やけど
こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
| 固定リンク | 2
「俳句」カテゴリの記事
- 自句自解378 とおすみに小流れ・・(2024.09.15)
- 自句自解377 桔梗を揺らす・・(2024.09.14)
- 自句自解376 依代の幣・・(2024.09.13)
- 自句自解375 蟷螂の向かうて・・(2024.09.12)
- 自句自解374 色無き風過ぐ・・(2024.09.11)
コメント
そうでした犬は外でしたね、昔々友達の所で犬を家の中で飼ってたのでビックリした覚えがあります、映画でしか見た事なかったので(テレビは未だ一般的では無かった時代です)。枇杷は思い出の果物です、あれは南国でも生るのですね、お向かいの家にありましたが新しい人が切ってしまいました、何でも種を埋めただけだと言ってましたがスーパーでは売ってません。イグアナは娘達が時々餌をやってた野良猫が「お礼」に持ってきたことも。私は思わず叫び声が・・・でした。
投稿: パコ | 2023年6月 2日 (金) 21時17分
★パコちゃんへ
そそ。私も名犬ラッシーや名犬リンチンチンが家の中に入って来るのにびっくりしました。
やっぱりアメリカや~と思いました。
彼らはただの愛玩犬ではなく仕事をする犬でしたね。
野良猫の「恩返し」律儀すぎて泣けます。
投稿: おたま | 2023年6月 3日 (土) 09時42分