自句自解145 夕端居・・
夕端居何も戻らぬ巣の見ゆる
(ゆうはしいなにももどらぬすのみゆる)2012・6月
7~8年前かなあと思っていたが、句帳をめくってみるともう11年前の出来事だったらしい。
正真正銘の「空の巣症候群」を体験した句(;´д`)
庭の楓の木に鵯(ヒヨ)が営巣し雛が巣立って行ったことがある。一連の二週間を感動をもって観察した楽しい記憶がよみがえった。
というのも昨日の夕方、二階のmy hobbyroomの腰高窓・・この部屋は和室で窓は障子とガラス戸が入っている・・カサコソ・パタパタと音がする。見ると障子を通してヒヨの子(たぶん)が窓の外枠にしがみついているのが見えた。
驚かさないように障子の内側から
「それ、ガラスやねん。入られへんで」「お母さんどこに行ったん?」と訊ねてみた。
応答なし!
次にヒヨヒナ(鵯の雛)ちゃんは南側のベランダへ回り、そこでカサコソ・パタパタと音をたてていた。
かなんなあ・・あたしに羽根があったら教えてあげるのに・・
しばらくすると、ギギギギーという泣き声。
親御さんの登場である。
そしてベランダは静かになった。救助が成功した模様バンザイ。
季語・夕端居(三夏) 端居の傍題。夕涼みのため縁側や窓際でくつろぐ。一日の終わるホッとした気分。団扇(うちわ)金鳥の蚊取り線香。あと、風鈴なんかもチロチロ鳴ると完璧だわね。
エアコンでキンキンに冷えた部屋に暮らす現代人には昭和の映画の中の風景ですな。
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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