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2023年6月10日 (土)

自句自解148 どの店も・・



 

    どの店も弁柄のれん半夏生
(どのみせもべんがらのれんはんげしょう)2016・7月

 

奥様!「半夏生」(はんげしょう)ってご存じ?
夏至(げし)から十一日目に当たる日で今年は7月3日(旧暦6月15日)だそうです。

暦では季節を4つに12に24に72に区切ってそれぞれに名前がついているのだけど、昔の人はこれを目安に農事をおこない神様に祈ってきたのだそうです。
それらは科学的にも理にかなっていてすごいなあって思います。
で、「半夏生」は「この日までに田植えを終えなさいよ。梅雨が明けるよ。毒が天から降って来るので井戸に蓋をしなさいよ」といわれています。

今月の兼題が「半夏生」なんです。
ハッキリ言ってようわからんのです。
この日に「蛸(たこ)」を食べます。何もわかっていないのに昔から食べています(関西だけかな?)
だからどんな俳句を作ればいいのかもわからない。

記録を紐解くと、過去に2句作っていました。
なんやわからんのにつくってるんかいっ!

上の句は、クソ暑い時期に高速バスで一泊旅行に出かけたときのものです
この頃は「鍛錬会」と称して年に一度は一泊吟行をやっていました。みんな元気でした。
行きの道中で。宿について夕食前。夜。そして朝食前。観光地で。帰りの道中で・・最低でも5回は句会をやりました(アホやがな)
この時の行き先は「出雲大社」みんなが私・おたまの良縁を祈願してくれました。
ほんまに真面目にやってくれたのか??再婚話なんかひとっつもありましぇん。
ま。それはそれとして

帰路、岡山県高梁市の「吹屋地区」に寄りました
江戸時代から続くベンガラという赤い顔料が名産です。
屋根も壁もみんな赤く、街並みの独特な景観はどこか懐かしく温かいものでした。

染めやさんの入口に生えていた雑草。
「半夏生」と教えてもらいました。

だから、私の上の句は時候ではなく植物のほうの「半夏生」なのです。
本名は「カラスビシャク」
半夏生の頃に生えるので「半夏」と呼ばれるそうです。

半夏と半夏生の違いも判らず何気に作った句ですが
「半夏生」を知る読み手に「半夏生」と理解してもらい
なかなかエエ句やないの♡と言ってもらえた
困った一句です。

今日も訳の分からんはなしでしたか?そうですよね。
えらい すんません。

 

 

季語・半夏生(仲夏)


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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