自句自解68 冬の鵙・・
隣町の小さな駅で降りました
この駅で降りるのは初めての事でした
川の右岸に沿って幹線道路が走り、幹線道路に沿って電車の線路が通っています
線路に沿って住宅が並んでいます
山が迫っているので宅地が奥に広がることはありません。
と、たぶん昔の人はおもっておられたでしよう。
ところが結構な傾斜のこの山を拓いて宅地造成がなされたため
ここはアマルフィか?みたいな(そんなエエもんやないけど)景観になっています。
お洒落な住宅が並んで一つの山を作っている。そんな感じです。
いやあ。年寄りは住めないわ。
ものごっつい急坂です。心臓破れるわこの坂。
というか物好きにも歩いているのはアタシだけ
心臓をバクバク言わせながら駅まで降りてきました
当初の目的は山の天辺を越えて反対の街にいくつもりだった・・
無理や!死ぬ!命とられるわこの坂に・・
冬の鵙プラツトホームのただ長く
(ふゆのもずぷらっとほーむのただながく)2013・1月
高い位置から駅を見下ろすと、とんでもなく長いホームです
なんでや!4両編成の電車しか止まらないはずのこの駅。
帰宅して調べると、かつては9両編成の電車が止まっていたらしい。
それは、バブリーな建築ラッシュのころだったのか、
もっともっと昔(昭和30年代まで)この川が大きな海水浴場遊泳地としてにぎわっていた頃の名残か
そんなこと、どうでもいいじゃない・・
一度も下りたことのない駅で降りて辺りを一人吟行する
という、今年の目標が早くも崩れ落ちそうです。
ああ。しんどかった。
・・・・
掲句は京都府のJR稲荷駅で詠んだもの。
伏見稲荷神社。この年の初吟行でした。
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自分の覚え書きです。
2022秋
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