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2013年1月27日 (日)

京都・伏見界隈②



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H子さんの老人ホームで一泊し、翌日は京阪中書島から伏見界隈を散策しました。


写真は月桂冠大倉酒造付近
昨秋来た時は知人の歴史の先生とご一緒だったので、
近藤勇が待ち伏せされて、馬で駆け抜けた通りをギャロップ(?)したりね。
話がマニアックで楽しかったです。

025_convert_20130126223830_1 そのときは御香宮神社にも行き、十石舟にも乗りました。

 

 

今回は時間の都合で、
句会もせんならんこともあり、
酒どころ伏見の象徴である酒蔵一帯の散策のみになりました。

 

「松明けの背に日の当たる蔵めぐり」 おたま

 

酒造りの発展には「水」「米」「海運」が欠かせないのでありまして、伊丹が灘に取って代わられたのは「海運」に恵まれなかったからです。

で、「灘」は、わかりますねんよ。
六甲の「水」。丹波の「山田錦」と蔵人。そして「海運」

何でも知りたがりの、あたくしめは遠慮会釈なく&あどけなく質問しましたがな。
「お米はどこのお米ですのん?」
「・・・・・・・・」(全国からということでしょう。きっと)

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二十歳くらいの頃やったかなあ・・
友人とふたりで、この寺田屋を見学させてもらったことがあります。
小さいおばあさんが出てきはって、
「ここがそん時(寺田屋騒動)の刀傷でっせ」
「ここのお風呂からお竜さんが飛びださはったんどっせ」
と案内してもらいました。

それから、何十年か後に
現存の寺田屋は明治以降に建てられたものであると新聞に載りました。
あの「刀傷」っていったい何やったんやろう・・・誰か教えてください。

あのトロイの遺跡と同じ匂いがする
伝説はあるが見るべきものは無い???

中書島より徒歩5分。
弁財天を本尊とする「長建寺」です。

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竜宮造りの山門と弁柄(べんがら)塗りの塀が独特の雰囲気をかもし出しています。

 

近くの芸妓、遊女の祈願所でもあったとか。

 

ここ伏見・中書島は元禄の頃から大きな歓楽街として栄え、明治以降は、軍人の町としても「遊郭」とは切り離せないところでもあったのでしょう。

アタクシが、中学生の頃、この中書島の駅から伏見大手筋に続く通りは「遊郭」の名残のような独特の建物が残っていました。
まだ京都の市電が中書島から京都駅に向かって走っていた頃です。

中書島・橋本・・・・。
今では全く面影がありませんが、ひとつの歴史的な遺産として保存されるべきではなかったかと、特に女性として思います。


「軍人のまち」の名残は、現在の藤森あたりですか、「軍人湯」というお風呂屋さんや「師団通り」という道路に、その名を残しているようです。

長建寺、小さなお寺ですが、隠れキリシタンの「マリア灯籠」(御茶屋より移された)や、虚子の句碑
「花人の落ち合ふ駅や中書島」
などがあり、みどころが多いです。

実物はみたことがありませんが、ここのお守りは「女陰」をかたどったものであるとか。遠くはバリ島、近くは飛鳥の里をはじめとする国内いたるところで「男根」を拝まされたんだことはありますが、
どんなもんだいと、申し上げたい気分でございます。

高級な車がシャ~っと寺庭に入ってきまして、
運転席から住職さんが降りてこられました。
「どこからお参りですか?」
「○○です」と答えると、わが町の有名な寺の名前を出されて「年に数回行きますよ」とのことでした。

明るく、豪放な感じの住職。
この方が、あの「よくあたる手書き神籤を書いておられるのかしらと思うと、小さくサイン。

三年前に訪れた時、小さいけれど素晴らしい不動尊像(鎌倉時代)が祠に有りました。あまりにもさり気なくあったので、少し心配していたのですが、きっと大事に奥にはいられたのでしょう。


 


 

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コメント

わたしも伏見の寺田屋は何度か行ってます
龍馬フリークなもので京都、四国、萩、長崎、鹿児島等々あちこち訪ねたりしてんですよ
ぜひおたましゃんに在りし日の龍馬についてお話を聞かせていただきたいものです~


あと下ネタについてはシャイなものでノーコメントってことで勘弁を~

投稿: poo | 2013年1月27日 (日) 23時48分

名古屋に住んでいる主人の兄は池波正太郎が大好きで、古地図を持って東京の下町散策をします。
町は変わり地名も変わり面影が無くなった所を案内するのも忍びなく、それらしい所を見つけては兄弟で楽しんでいます。
しかし東京生まれの東京育ちの私に聞かれても吉原や玉ノ井界隈の遊郭の事は何にも分かりません。
おたまさんのブログを読んでもう少し東京の歴史に興味をもち兄に案内出来るくらいにならなくてはと思いました。

投稿: スマイル | 2013年1月28日 (月) 17時43分

pooさん
ちゃうちゃうちゃうちゃう。下ネタちゃう
ちゃうちゃうちゃう。誰が龍馬の時代に生きててん

スマイルさん
おたまも、作家では池波正太郎が一番好きなのですよ。
東京の池波さんの愛した美味しいものの店に行ってみたいです。
玉子酒とか焼きなすのみそ汁とか小説の中のメニューを作ってみたこともあります。
だって、めちゃんこ美味しそうに書いてあるもの。
是非お調べになって案内してください
お兄様ではなくて、おたまをですよ。

投稿: おたま | 2013年1月28日 (月) 20時47分

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