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2012年5月

2012年5月30日 (水)

南イタリアの旅⑲アルベロベッロ



昨秋(2011・10)の旅のレポートを今頃しております

アルベーロベッロ

舌をかみそうな名前のこの町は「トゥルッリ」というキノコのような真っ白な家が密集した街です。
まるで、おとぎの国にきたみたい・・なんていわれますが
そもそも、税金(逃れ)対策仕様の家なんだそうですよ。

固定資産税だか住民税だかを、お役人さんが取り立てに来たら積み上げていた石の家をペチャンコにこわして。

「わしゃ、ここには住んどらん」

というらしいのです。

そういう、説明を前回のイタリア旅行でも聞いた覚えがあるので、こういうお家は見たことがあったような、なかったような・・・

ま、ずんぐりむっくりというのは可愛いものですね。

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とんがり屋根の白い家々が、おとぎの国のような街並みを形成しています

シチリア島では、まず日本人に会うことはなかったのですが、本土上陸したとたんにジャパニーズだらけです。

とくに、このアルベールベッロは人気があり、我々が到着した翌日(たぶん休日)は怒涛のような日本人団体客が来ると聞かされました。

で、到着後すぐに夕方の散策。

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住民のご夫妻。

 

夏は暑く(40度位)冬の寒さの厳しいトゥルッリの暮らしは、なかなか大変なようです。

 

道路の下には地下水が流れています。

 

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トゥルッリを建てる職人さんが年々減少してきているそうで、伝統を受け継ぐというのは、たいへんなことですね。

何十年(聞いたけど忘れた)か毎に建て替えなければいけないって、決まっているそうです。

 

 

 

 

翌朝、早目に起きて、友人と二人、散歩にでました。
やってくるやってくる、団体バス。
皆さん、日本語です。

我々は二人なので、ツアーガイドさんらしき人や観光客が「向うのグループは、あちらの角を曲がりましたよ」と親切に教えてくださる。
どうも、迷子と思われていたようです。

それも、何人からも・・・

ほんま、日本人って親切ね。

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日本でも言えることだけど、本当の昔の風情が残るのは観光客が押し寄せないところかもしれませんね。



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2012年5月29日 (火)

南イタリアの旅⑱爪先からかかとへ

 


え~っと。どないでしたっけ?
四国になぞらえたシチリア島を反時計周りに旅をし、最後の徳島(メッシーナ)
から、フェリーでイタリア本土に渡ります。
って辺りまで書いていましたっけね。

この町でメンバーの一人はある「絵画」を見るために居残りました。

帰国後、ハナシを聞いたらお目当ては修復中で、見るには見たけどピンがいっぱい挿してあったと怒っていました。

そして、我々はヴィッラ・サン・ジョヴァンニに到着です。
ここから、次の目的地アルベーロベッロまで昼食をはさんで、5・6時間(もっとだったかな)バスに乗らなければなりません。

なにしろ、イタリア半島の長靴の爪先からかかとまで移動するのですから。

2011sicilia_478_copy我々のバスです。
比較物がないのでわかりにくいけど、8人所帯には十分。長距離なのでドライバーは二人、エンソとチェビーニ。とても感じのいい人たちでした。

 

 

行程上、昼食は高速道路のサービスエリアになっちゃうから、あまり期待できないといわれ・・

2011sicilia_477_copy F1好きの方にはおなじみ、フェラーリの大口スポンサーAgip(アジップ)の看板です。

 

火を吹く6本足の狼を画いたのは小さな男の子だそうです。「4ほんより、6本のほうが速く走る」という説得力あるデザイン。

 

なんでも、ロゴが親会社の「eni」に変わる(変わった?)らしいので。コレが、最後に見るAgipの看板です。

 

このSAのレストランで思いもかけないご一行とであいます。

サッカーが全くわからない、私には何の値打ちもないのですが、

セリエAに所属するカルチョ・カターニアというチームの
てんこ盛りのイケメン。イケメンの塊り、団体と遭遇しました。

日本人では「森本」という選手が所属していたらしく、うちのメンバーでもサッカー大好きのその名も「もりもっちゃん」は大興奮。

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何気にピントを遠くにあわせて、パシャ

今、食事をしているのはジュニアの選手らしくて、この少し前にお兄さん選手達が先に出発しました。
コーチだか、指導者みたいな数人が、テーブルの間を後ろ手でゆっくり回るのですよ。食事マナーでもチェックしてるのかな、なかなか規律がきびしそうでした。

食後、ロビーでくつろいでいた彼らに話しかけたわよ。
たどたどしくね。「フットボールチーム?」ってね

知ってったけどね。他に聞くこともないじゃない?

無茶苦茶可愛いのです。み~~んな!

期待できないといっていたレストランですが
なんのなんの。
確かにこじゃれてはいないけど、すごくいい、お味でした。
田舎風の素朴な
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ラザーニアと白ワイン風味のスカロッピーナ

そして、ワインがこれまた美味しいのです。
特別な銘柄でもなんでもない、この土地のものなのでしょうが、あたくし好み。

ボディが強いっていうんですか?
重量感があって、香も酸味もバランスがとれていて、風味はややインパクトがあるのです。

気取ったお店で上品・エレガントなワインもいいけど、この旅行中一番美味しかったと思います。

しかも タダ

お食事についてたみたいね。

そして、アルベルベッロには夕方到着しました。 


 


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2012年5月25日 (金)

誰も信じてはいけない



うばゆりさんに、ブログ記事のバックアップの仕方を教わったから、ホッとしましたよ。

おおかたの記事は、どうなってもいいのだけど、
旅の記録だけはちょっと、残しておきたいな。って思っています。

 

老後(って今も老後か?)ちまちま、見る予定ですねん。
むふふとかいいながらね。

きっと、そのころ、あたくし、猫を飼っています。パハップス。
名前は「ソリダコ」
永遠の少年って意味です。
もちろん、オス猫ですわ。いや、メス猫のほうがなんか、同類相憐れむって感じでいいかな。名前はどうしようかな・・

これで、n○tyにポシャられても、安心ですわ。

ということで、昨秋、中途半端に終った南イタリア旅行記、書いておこうと思っていますので、乞う!ご期待ね。

誰も、期待してへん?

ついでに、記事にしていない旅行記も書いておこうと思ったけど、すっかり忘れてるねんね。あかんわ。

・・・・・・・・・・・・・

そんなつもりはないのに
おそろしいことになってる ってことがあります。

 

たとえば、あたくしがブログに書いたエエ加減なことが
「教えてgoo」の模範解答になってたりします。
もう、びっくりやわ。

あたくしは自分のポリシー(かっこええ!)として、
自分が経験したこととか
直接見たり聞いたこととかを書くようにしています。
パソコンで調べたことを書いてもつまらんやん?

だからと言って、書いてることが「正解」「真実」とは限らないでしょ。
こわいわ。
勝手に(断りもなく)リンクしてもらうのは結構やけど、


「どういうこっちゃ」と突きつけられても、
わしゃ。かなわんわ。

ここで、声を大にして言うておきます!
言いましたで!

だからね、
40肩のツボはソコと違う・・とか
「一万円入ります」の意味は違う・・とか
トイレのお札の貼り方が違うてる・・・とか

 

訴えんといてな。

 

あっ!そうそう。

「ソリダコ」って永遠の少年って意味と・・

 

ちゃうし・・・


 


 

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2012年5月24日 (木)

職人技のコーナー



 

004_copy 今日のお花

 

アンスリウム/
     無垢なこころ

 

 

 

 

サトイモ科のユニークな形をしたこの花は、南米からハワイに渡り、多くは日系人の手によって栽培、普及されたものだそうです。

今、とても人気があるそうですよ。

(by 花屋のお兄ちゃん)

東京は下町の職人さんの店に、ある、ご婦人が三角コーナーを買いに行きはりましてん。

コーナっちゅうても、
おおそと、一気にまくれ~~~
インつけ!何してんねんアホか~~
って、赤鉛筆を耳に差したお父さんが叫んでる

・・あのコーナーと違うよ。

お流しの角っこに置いてありますやろ。
あれのことです。

おたまんちは、排水口ゴミ受けタイプやから、三角コーナーは無いねんけどね。

でね。そのご婦人、45年も使ってきた三角コーナーと同じものを手に入れたくて、わざわざ、東京まで行きはりましてん。

元禄年間の文献に名前が載ってるっちゅうくらいの店ですわ。8代目当主がみっちり受け継いだ技術の結晶の

 無垢の純銅 三角コーナー 

ご婦人は感激のあまり、おっしゃいました。

「これで、あと45年は安心ですわ」

は~い。ここ、突っ込むところですよ~~

道具ひとつでも、伝統の技というのはすごいもんですね。
45年間、使ってきたのですから。

でも・・・

「銅イオンの抗菌力でぬめりや悪臭を発生させない」

のは、素敵だけど。

そんなモン、発生させる前に、

生ゴミをため込まないの!  って。

ちょっとだけ、ちょっとだけ思いましてんよ。


 


 

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2012年5月23日 (水)

やば。



テレビニュースに、若いお嬢様が三名映っておられまして、なにやら声を発しておられます。

「やば!」「やば。やば!」「きゃはは」
「まじ?」
「ちょー。やばくね?」「きゃはは」
「やばいよ。これ」

お嬢様方のおっしゃる「やばいもの」は

金環食 でございました。

言葉は文化でございます。
この国、チョー。ヤバクはございませんかしら。おほほ。

「何?」
「ペット!」

ワタクシもお嬢様方の真似を致しました。

 

「本日の分別ごみ収集の種類は何でございますか?」
「ペットボトルでけつかりますわ。おほほ」

↑正確に申しますとこうなりますかしら・・

ペットボトルはスーパーの回収箱に持っていくので、出すものは何もございませんが、今朝も双眼鏡をポケットに表にでます。

奥さま!(って誰やねん)
ひとつ、訂正がございます。
シングルマザーというのは誤解でした。

朝、電線でピ~ヒョロ。ピ~ヒョロ。鳴いているのがどうも、「おやじ」らしいです。家の中にとって返して庭に廻り、紅葉の木を見上げますと、もう一羽が巣の中にいます。卵を温めているようです。

で、Googleを駆使して、調べてみましたよ。
野鳥図鑑や鳴き声やら・・・

チッチ系。チャッチャ系。スィユッ系。ヒイッヒイッ系という感じで鳴き声が分けられていましたが、ウチの子は「ヒイッヒイッ系」ではないかと思うのですよ。

でも、結局良くわかりませんでした。

野鳥はたいてい一夫一婦制で夜は父鳥が抱卵するらしいです。エエ話しや。

二週間ほどで巣立つらしいので、あと一週間は楽しめますね。

宣伝が良く効いて、皆が見に来ます。
そっと、見るだけならいいけど。

 

「きゃはは。まじ?」
「ちょー。やばくね?」

 

なんて、騒がれたら、チョーやばいですわね。


 


 

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2012年5月19日 (土)

荒牧ばら園・つづき

 


寒かったので
ペットボトルにガソリン入れて持って行きましてん。
時々、口から火を吹く!

んな、わけありませんやん

越後謹製のお米のジュースですがな。
おつまみの「裂きイカ」も忘れずにね。

ほとんど、おっさんの域に達してるね。
わたしね、
「爺さんか婆さんか見分けのつかない年寄りになる」というのが夢やねんけど、結構、夢を果たせそうやわ。しかも「近々」。

お弁当タイム、紙コップに分けて皆で頂きましたの。
S郎ちゃんが、「次はボクが持ってくる」と宣言。

いやいや。あくまでもコレは吟行やし・・。

022_copy 伊丹市と薔薇のつながりは、よく知りませんが宝塚東部と隣接するこの辺りは、造園業の町として知られています。033_copy

 

緩い丘陵の天辺に赤い三本の柱のようなものが見えます。

 

平和のモニュメントだそうです。

 

この真下がホールになっていて「瞑想の部屋」と名づけられていますが、どのように活用されているのか不明。
遠足の子がお弁当を食べる場所でもなさそうだし、イベントをするには音響が考慮されていないし。ホールというより空間がポカンとあるのみ。

「公共事業で、わ~っと作った箱物」の建設中にバブルがはじけてしまった感が否めないねんけど・・。

何でも善的解釈のうちの面パー(メンバー)は、コレは、こうみせかけて、
ものごっつい核シェルターなんやで・・きっと。
と言ってました。かもしれない・・

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あなたなら
真正面からの撮影に耐えられますか!!!

 

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The Rose in the Wind

垂れては揺れつ

起きてはゆらぎ

生をうつつなに

夢見て過ぐし。

 

寝る間にむすぶ

夢のごとかり

風に吹かるる

薔薇の花は。(James Stephens

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ああ。おたま・・

酒と薔薇に溺れて暮らしたい・・・YO。


 


 

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2012年5月18日 (金)

伊丹市・荒牧ばら園



一週間の内、よりによってその日だけが雨模様で・・
しかも肌寒くて・・

何もわざわざ・・と思うけど
年寄りって頑固やねんね
年寄りにおたまは含まれていません。ごめんあっさせ
いったん決めたら、絶対に予定を変えない。

雨なら雨を、嵐なら嵐を詠む・・なーんて気取って(プッ)
吟行に行ってきました。


行き先は伊丹市/荒牧薔薇園

バラ園は最寄り駅から徒歩15分。それを40分掛けてあっちにふらふら、こっちによたよた。

我々は少年少女探偵団のつもりでも、
人が見たら怪しげな集団徘徊。

008_copy よそ様の御宅のガレージで、おおはしゃぎ。

 

これ。ウルトラマンやで。
知らんなあ。

 

三分間でラーメン作る人か?

海底人はやぶさやったら知ってるけど・・。

ああ、8823謎の人やな。
宇津井健やったかなあ。アノ人80歳やて!

若いなあ。あやかりたい。金借りたい。・・などとピントずれまくりのかみ合わない会話がつづくのであります・・

007_copy

適当に道を曲がったらこんなところに出ました。

じゃがいもの花が雨に濡れて、ひなびた美しさをより、感じさせてくれます。

 

 「馬鈴薯の花この先は行き止まり」 おたま

 

はい。やっと到着
入場料は無料ですよ。
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 「中央に水を配して薔薇の園」 おたま

 

雨模様のおかげで、盛りの時期なのに人が少なく、ゆっくりと園庭を回ることができました。

 

 「白杖の人に道開け薔薇の園」 おたま

 

写真をたくさん撮ったので明日UPしようかな。
へたぴだけどね。

俳句はね、素直が一番とおもう今日この頃ですねんよ。
言い訳めいてる?


 


 

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2012年5月17日 (木)

聞きなし



時計を見ると、まだ6時前。
もーうっ!うるさくて寝てられへん

 ほーほけきょ。
    けきょ。けきょ・・・っきょ

  上手くなったよ。あんた。
ちっちとしか言えなかった2月に比べれば、大きくなった・・。グレイトだよ。

でも、安眠妨害しちゃいけないよ。
食っちゃうよ。

 (うぐいすの聞きなし・・法華経・法を聞け)

 ぴ~ぴ~ぴ~。ひょろひょろぴ~

廃品回収の新聞を出しに行ったら、電線に止まって鳴いています。
大急ぎでポケットからオペラグラスを出す。

やっぱり、あんたやね。

 (ひばりの聞きなし・・日一分、日一分、利ィトル)

 

今年はまだ聞いてないけど、もうじき

 きょっきょ。かちかちかち。
          
きょっきょっきょ。

 

こんな言い方しちゃ悪いけど、あんた・・
 あほ・・ちゃう?

夜を徹して鳴いている、のべつまくなし・・。

(ほととぎすの聞きなし・天辺かけたか特許許可局)

この地に住んで28年。
野花と野鳥の名前は、おかげでたくさん覚えました。
ここは、野鳥の住める人里の臨界点のような気がする。
ならば、喜んで鳥の声聞かなきゃね。

燕の数が激減しているというニュースを見ました。
雀が減っているのは確かに実感します。

少し前まで、家の庭にやってきていたメジロ、キビタキ
滅多にみません。

実はね、我が家のもみじに、どなたかが、巣を掛けていたのです。知らなかったものだから、バタバタと出入りしてしまって、巣は残っているけど、多分。からっぽだと思う。

悪いことしちゃった。

食っちゃうよ。

 

↑聞こえたのかなあ・・


 


 

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2012年5月12日 (土)

ひまわり



古い映画が上映されていたので見てきました。

「ひまわり」1970(伊)
Himawari
あの「自転車泥棒」や「終着駅」の名匠デ・シーカの作品です。

これ、リアルタイムで観ていないんですよね。
有名すぎて観ていない。
カラマーゾフの兄弟を読んでいないようなものやね。

戦地から戻らぬ夫(マルチェロ・マストロヤンニ)を待ち続けた妻(ソフィア・ローレン)は探し訪ねたロシアで夫と再会するが彼には新しい家庭があった・・

抗いようのない別離。そのことだけに焦点をあてた単純・シンプルなあらすじ。
それだけに、二人の心のひだが良く、見えてくる。
声高に「反戦」を叫ばなくても観る者に戦争の理不尽さを教える。
そんな、映画でした。

ソフィアローレンは美しい人です。
シーン毎に様々な表情を見せてくれます。

先ず、輝くような若さの出会いの頃。

次にロシアを訪れた最初の登場シーン。旅鞄を提げて地下道から出てくる彼女の変貌にハッとさせられます。
ひっ詰めた髪に白いものが混ざり・・。

セリフの中に「スターリンは死んだ」(=ロシアを訪問できる)というのが出てきますので戦後8~10年は経っているという設定でしょうか。

待ち続けた夫の「今」を知り、逃げるように帰国。

そして、どうでもいいような男のバイクの後ろに乗っかった彼女は。まるで別人のよう・・。

いい女優さんだなあと思います。

別離の舞台として、ミラノ中央駅が登場しますが
ほんまに、絵になる。素晴らしい。

2・3日前の新聞に大阪駅の屋根の改修が終って、透明ガラスからジオラマを眺めるとまるで、ヨーロッパみたい・・・って書いてあったけど・・

こっぱずかしいよぉ。

戦後に生きる我々、少なくとも、私は「敗残兵」は決して「落伍者」では無いと思うのだけど、それは時代に生きた当事者にしか判らないことなのだろう、外国の兵士も日本人と同様の感覚であることが映画から窺えて、そのことは少し意外でした。

南方の島。中国の奥地・・・日本人の「マストロヤンニ」はきっとたくさん居られただろうと思います。

1970年の映画がもう一本上映されていました
「いちご白書」これはリアルタイムで観ています。

観る予定は、無い。
アノ頃の時代の空気・・思い出すだけで切ない。

 


 


 

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2012年5月11日 (金)

父兄



平凡氏。彼は父性の人です。

幼い頃、周りの友達に次々と弟妹が生まれるのを指をくわえてみていたけれど、自分よりうんと小さいと思っていたソーイチロウに妹が出来た時が限界だったようで、

「阪急百貨店で赤ちゃんを買って来て」と迫られました。

そんなわけで、5歳半で弟・明星が生まれたとき、それはそれは喜び、

「お母さん!明星を産んでくれてありがとうボク、こんな赤ちゃんが欲しかっってんと言ったものです。

オムツやミルクの世話、夕方になるとバギーで散歩、ご近所からは「おしん」と呼ばれていました。

オムツが取れた弟・明星はなぜか便器(おまる)に座ることが出来ずタンスや柱に摑まり足を硬直させて立ったまま用を足そうとするのですが、

そのつど、小学生の兄は新聞紙を下に敷き、トイレットペーパーを抱えスタンバイ。
「モーしなさい」とお尻を拭いてやり、雲ちをトイレに流し、後始末をしました。
ひっちゃん(夫)なんか、一度もしたことありません。

靴をはかせ、服を着替えさせ、友達の家には必ず連れていきました。
野球でも、サッカーでも仲間に入れてもらい
明星氏はいつしか「平凡ちゃんのおまけ」と呼ばれていました。

歩きつかれてムズカル弟を、
あそこまで歩いたらおんぶしてあげるからなと励まし、いつも、おんぶしていました。

小顔の平凡氏の顔の横からデカイ明星氏の顔がニュッと出ていましたっけ。

しかし、明星氏といえば

 

(犬)の耳に洗濯ハサミをつける
(猫)の肛門にガムテープを貼る
おばあちゃんのごはんに輪ゴムを仕込む
昼寝の父親の鼻の穴に発泡スチロールを突っ込む
兄を「おまえなぁ・」と呼ぶ

そんなガキ 坊ちゃんに成長していました。
誰に似たんやろ!

「もう、明星のお世話はできません。おかあさんに返す」と漏らしたのは平凡氏が四年生のころでした。

しかし、後年、明星氏が校長室に呼び出されるときは、必ず自分も同伴するのです。

両親はテキトーなのに、ふすまの裏で説教するのは兄・平凡氏でした。

この、○○真面目さ。
ほんまに誰ににたんやろ!とひっちゃんと顔をみあわせたものです。

アノ苦労を再びしようとする、平凡氏!

001_copy_2このスリング(抱っこバンド)ごっつう、楽やわ

 

(友人の手作りだそうです)

 

・・・・・

 

明星のとき、こんなのがあったら良かったのになあ・・」

 

あんた、どこまで父性愛の人やねん。



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2012年5月10日 (木)

道(タオ)



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こうやって見ると「命」という字は人の顔に見えてきますね。
これは、憲法記念日の新聞一面広告です。

 

「命」
どこまでも続くなが~~~い一本の道を想像してみて、
そのどこかに自分がポツンと立っているとするじゃない?

で、自分の歩く道は2㎝か3cmかなんだけど
道はず~~っとつづいてるわけよ。

何が言いたい?

 

うん。自分でもわからんのよ

 

ただ、又ね「老子」を読んでるのよ。

 

難しいわね。でも簡単明瞭なのよ。

ま、あたしね、いつもばかばかしいところで一席お付き合いを願っていますが、たまにこんなことも考えてるわけよ。

それでね。

なにもかも、どってことない

 

という、結論に達するわけよ。
あくまでも、私的見解よ。

ま、老子もイカレコロやな。

さっき、エミリーがチラッと家に寄ってくれて、お母さんが亡くなったという報告がありました。もうすぐ49日だそうで、えっ?そんなに永く会っていなかったけ?私たち。

彼女は「おたまちゃんのお母さんが亡くなったので、ウチもそろそろかなと思っていた」と言います。
不思議なくらいリンクするねんね。(前、100万円が降ってきたハナシしましたっけ・・)

もうすぐ、母の日だけど、ああそうか、今年はお花屋さんに注文しないのだっけ・・。
CO-OPさんのカタログを見て、「このパジャマ買っておいてやろう」とか、本屋さんの前を通って(呆け防止の)小学生の学習ドリルや折り紙の本とか、もう探さなくていいのね・・・って。

いくら考えても、割の合わない健気な娘だったと
今更ながら、腹が立つけど

老子の「道」(タオ)を思い出し、

 

どってことない

 

と、つぶやくのでございます。


 


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2012年5月 8日 (火)

もう大丈夫



私は、なんだか、歯の強い子どもだったらしくて、生まれて初めて歯医者に行ったのは17歳の時でした。

子どものころから、歯医者は恐ろしいところだと思っていました。

虫歯の子は「夏休みのうちに歯医者さんに行きなさい」っていうプリントをもらいます。
終業式の帰り道、博ちゃんと信ちゃんはプリントを破いて川に流しました。
悪い奴やで、ほんま。

虫歯のない、真面目な良い子だった、私は
もう、どきどきしちゃって、
「親をあざむくくらい、歯医者というのは恐ろしいところだ」と思いました。

どういうわけか、それでも博ちゃんに、歯医者の前までついていったことがあります。三周くらい外をぐるぐる回ってから博ちゃんは中に入っていきました。
背伸びをして窓から中を覗きました。
先生がおでこに丸い鏡のようなものをつけておられました。

あれは・・なんだ!
あそこから光線がでるのか!

そんな具合ですので、17歳で初めて歯医者に行った時それは緊張していたのでしょう。

治療の途中で先生が
「あんた、歯医者に来るの初めてか?」と訊ねました。
げ。なんでわかるんやろ・・。

「そんなに、おおきく目を開かんでもエエがな」
と言って、笑いやがった。笑われました。

なぜか、研修の先生の卵みたいなのが二人いて、三人で笑いよりましてん。
失敬な人らやでほんま。

「コレ、乳歯やな」

虫歯になっていたのは、乳歯だったらしいです。
17歳まで乳歯やったやなんて、メチャ恥ずかしい。

で、そんな、エエ歳まで永久歯が生えてこないのは、もう生えてこないっちゅうことなんやね。

今でも、うっすら、期待しているけど生えてきません。
(欠損)ということで、適当に体裁を繕った口の中です。

今日は、歯医者に行ってきました。

隣のブースから、やさしい、やさしい声が聞こえてきます。
「○○クン。えらいね。強いね。ホラ、もう終ったよ

別に、ああいうふうに、励ましてもらわなくても、全然羨ましくないもん。

もう、慣れたものです。

 


 


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2012年5月 7日 (月)

薔薇と百合



今日のお花
018_copy
LAリリー/威厳  デルフィニウム/清明

LAリリーはLAハイブリッドリリーのことで、ハイブリッドっていうのは「交雑」という意味だそうです。
その名の通り、テッポウユリとスカシユリの交配種だそうで、この色と形を作り上げるのに賢い人が、色々と、手を尽くしはったんやろね。

別に、テッポウユリならテッポウユリ。スカシユリならスカシユリでエエやん!
って、思うのだけど、人間ってなんちゅうか、きっと欲張りなんやろね。

カンペキで美しい、誰も見たことのないものを作りだしたいんやわ。

昔、牧美也子の漫画で、二人の少女が主人公で、二人ともバレリーナーで主役争いをするのよ。
で、一人が「薔薇」。もう一人が「百合」やねんね。

イメージやで。

そんな、マンガを思い出したけど、もし、「百合」が「LAリリー」やったら・・・

全然、面白くないと思いません?

百合と薔薇の差別化が図られへんやん?

こんなに、豪華で艶やかで、主張の強い「百合」。
薔薇と一緒やん。

って、花屋の配達のお兄ちゃんに言いました。
もちろん、牧美也子の話もしたよ。

「ごめんな。次の配達があるねん」って逃げられた。

この兄ちゃん、客にタメグチやねん。
たぶん、40歳はとっくに過ぎてると思うけど、今時、茶髪ですねん。
で、昔、やんちゃしてたんやろね。前歯がボロボロですねん。

へへ。
今日は、なんか爽やかで、平凡な一日でした。


 


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2012年5月 6日 (日)

GW終る



GWが終りました。
どこにも行っていないのに疲れました。
一日だけ、中国史の勉強会に行きました。
「おたまちゃん。やつれてるで」といわれました。
ハイ。
「子」と「子のヨメ」と「子の子」に精気吸い取られてますねん。といいました。

本日最終日は庭でBBQをしました。
賢く、可愛く、男前の二番目の息子が出張先の仙台から送ってくれた牛タンを惜しげもなく食いよりました。兄息子とそのヨメ。

あ。その前の日は
リクエストに応えて散らし寿司をしました。
半切りに、山盛り一杯。
ニッコニッコして「わー。きれい」と言いました。
ヨメは、いつまでも食卓を離れず。完食。

今日のBBQのあと、息子は洗車と庭木の薬剤散布をしてくれました。
ヨメは床の間の兜の前でのグッ坊(子の子です)とのツーショットを何枚も撮ってくれました。

罠にはめられました。

ほいほいと、車で彼らの家まで送ってやりました。

家に戻ると、兜の前に新品の紙おむつ44枚入り1パックが置いてありました。
「やられてもうた!」と思いました。

今月は、あと、三回来るそうです。

「かさばるし、ここに備え付けとこ」ってなもんですわ。

そうそう、あと三回のうち、一回は「お食い初め」ですねんて。
貴方達で勝手にやれば・・とハッキリ言ったのですよ。
「いえいえ」

ってナニが「いえいえ」なのでしょう。

あした、日帰り温泉にでも行ってきますわ。

 


 


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2012年5月 4日 (金)

ちゃん!の帰りを待っている



  022_copy_3 GWの第二ステージ

 

後半戦。

 

 

 

 

 

 

 

 

023_copy やって来ました。

 

のっしのっし。

 

のどかな風景ですねぇ・・

 

ハイ。な~にもねぇ・・・・

 

 

 

024_copy しとしとピッチャン。
しとピッチャン。

 

ててご
ははごに連れられて
・・・・・・。

 

 

 

 

お約束どおり、再びのご登場でございます。

 

018_copy
丸大ハムで~す

 

うそうそ。ウチのgood boy グッ坊です。

今から、ててごは巨人阪神戦。イヤ阪神巨人戦を観に甲子園へ・・
ははごとグッ坊はお留守番です。

お節句なので、大昔の兜(かぶと)を出しておきました。
左が、ててご・平凡氏。右が叔父ご・明星氏のものです。

その昔、ひっちゃんとおたまが大阪・まっちゃまち(松屋町)で買い求めたものでございます。

もう、ここ何年も出していませんでした。
こうやって飾ると、なかなか立派ではありませぬか。

 

013_copy
グッ坊・爆睡

猫に小判。

 


 


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2012年5月 3日 (木)

平家栄華の夢の跡⑤



023_copy_2 「ぬっ。」

 

出し抜けに

 

大仏様

 

合成写真ではありません。

阪神大震災後、神戸の復興シンボルと、言われた兵庫大仏です。

この、大仏様のお寺にて、平家夢の跡シリーズの最終回ということにしておきます。
そういうことですばい。さん。

しかし、口は禍の元って今も昔も一緒やね。
この人の、この一言が平家のイメージ。ひいては清盛のイメージをごっつぅ悪くしたのと違うかしら・・・。

この人というのは、清盛(松ケン)の奥さんである、時子(深キョン)の弟、平時忠(森田剛)です。

「平家にあらずんば人に非ず」  by 時忠

ナニ、調子こいてるねん!って、おとなしいわたくしでも、腕まくりしそうになるセリフですわ。
みんな、清盛の蛸入道!って思ってるけど私たちはもっと冷静に清盛の人物像を検証せんとあかんのと違いますやろか。
清盛って孤独であるが故に、思いっきり情の人だった。
グローバルな視点。決断力。武将としての器。
極悪人でも、負け組みでもないわ。
あんな、可愛くないキャラ人形アカンよ。兵庫県。

「驕れる者久しからず」
ほんまや!ほんまや!と我々に思わせたのは
清盛、ワルクナイアルヨ。

・・・・・・・・

森田剛のせいやわ。間違いないっ!


平清盛はここ、能福寺で出家し「浄海」となります。
ここは、天台宗のお寺です。清盛さんは比叡山とは仲が良かったんやね。だから三井寺と興福寺が手を結ぶのかしら(だれか、おせーて)

前にもちょっと、触れましたが、孤独な清盛は、重臣でもありながら多分兄とも慕っていた(7歳年上)平盛国(上川隆也)の邸で亡くなるのですが、その後、この能福寺ではない別のお寺で荼毘に付され(この荼毘を仕切ったのが能福寺の僧だった)ここに、分骨された。といわれています

十三層の九輪塔もあるにはあるんやけど、本当に遺骨が納められているかどうかは???だそうです。

024_copy

この、大仏様は清盛さんとは関係ないです。
鎌倉の大仏さんより大きいそうですよ。

阪神大震災後に再びこの、お姿が神戸の空に「ぬっ!」と現れたとき、勇気を貰った人も多かったそうです。

特筆すべきは、実はこの大仏さんの「真下」です。
「特別室」がありましてね。
近江の(名前忘れた)寺から、持ってきた、素晴らしい十一面観音が安置されています。

残念ながら「秘仏」として、非公開ですねんて!

それにしても、大河やけど、保元の乱にまだ入ってないの?
え?見てないのかって?

ハイ。見てませんねん。辛気臭くて。
コレだけ、宣伝したのにね。

血で血を洗う骨肉の争い。
ああ。楽しみやわ・・
始まったら、誰かおせーてね。


 


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2012年5月 2日 (水)

小倉屋の昆布



先日、泊まりにきていたベベちゃんから
「小倉屋の昆布」
が届きました。お世話になりました・・・って。

ひぇ~エライゾ!
大人になったもんやね。元ヤンキーも。

彼女とは、十代のころからホントに良く遊びました。
「ウチラ、どっちかが男やったら、絶対結婚してるなっ!」って言うくらい仲がよかったです。

「私な、姫(おたまをそう呼んでいました)のこと、尊敬してるねん」って言ってましたっけ。

「だって、そんな言葉使ったらあかんよ。とか、
    
 ●●●したらあかんよ

っていつも注意してくれるもん」

 

ふつ~注意するやろ!
●●●はあかんやろ。犯罪やし

 

そうそう。
「そんな言葉」で、エライ目に遭ったことがあります。
心斎橋で肩が触れたおっちゃんに
「※○△! ※さらしとんのじゃ ×●△ェ~!」
と、暴言を吐き、そのおっちゃんがソッチ系の人で・・

まあ、逃げた逃げた。走った走った。
そらぁ。びびりましたよ。

そんな、ベベちゃんが「小倉屋昆布」
律義なお人です。

(今日のお花)

006_copy
バラ/愛らしい ブルースター/信じあう心

彼女は毎年、夫の命日に「お線香」を届けてくれます。
去年七回忌をすませたし、もうこれで、切り上げにしてって、言いました。
「うん。そうする・・」
「でも、ひっちゃんに、お線香をあげたいと思ったら
勝ってに送る
ともいいます。

ひっちゃん。どないしよう。
悪行の直らないベベを前にして、
「おたまちゃん。もうべべと遊ぶな。ワルが伝染する!」 と叫んだ、ひっちゃんですのに・・・。

 

友達の中で、一番ハチャメチャで、一番おもろくて、一番柄が悪くて、一番情が深いべべちゃん。

 

秋には三人目の孫が生まれるそうです。
さすが、この歳や。
最近しみじみとしたことを言うようになりました。

「なあ。姫!長生きしてや。私な
≪コイツ、死んだらええねん≫って思うヤツは仰山おるけど、姫だけは長生きしてもらいたいねん」

 

おおきに。≪・・・・・≫は余分やけど。

 

とりあえず、ひっちゃんに
小倉屋の昆布 お供えしてきましょう。

 


 


 

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2012年5月 1日 (火)

ほかに行くとこないんか!



003_copy GW真っ最中ですね。

 

 

 

おたまちゃんには、関係ないでしょ?
それが、尾張名古屋は城で持つですねん。

 

こんなクラシックなオヤジギャグをかますと

 

疲労感がなおさらつのる。

平凡氏ご一家がやってこられました。
しかも、腹をすかせて・・・。

で、お泊りですわ。

次の日はおじいちゃん(ひっちゃんのお父さん)の祥月命日でお寺さんがこられました。
ご住職に初お目見え。グッ坊を紹介する。
グッ坊。ばぶばぶ

で、その夜ですわ。平凡氏が言いました。
「自分は、1日。2日と出勤である。そして、3日。4日と所用がある。であるから、5日。6日しか、おたま家に滞在できない。」

いやいや。5日。6日って・・・
昨日と今日だけでもう、じゅうぶんやし・・

さらに続けて・・
「その代わりずっと、妻子をここに止まらせておこう」

チョちょっと、待って。
お母ちゃんにも、予定っちゅうもんがあるんやし・・。

「いやいや。大丈夫。妻子は賢く留守番ができる」

3日・4日の所用って、甲子園の巨人阪神戦とちゃうの?

「そうそう。言い忘れてたけど、○○クンを連れて帰るから、よろしく。彼。泊まるかも知れない。ヨロシク」

はぁ~っ???

結局、彼の思惑予定と、わたくしの予定をすり合わせて
この、GW9日間のうち5日間を、平凡ご一家は、おたま家でお過ごしになることになりました。(○○クンのお泊り付きで)

  4勝5敗 か・・・

負けてるがな!


 


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