しまいに怒るで
昨日は、このガラスの心臓が割れるかと、ノミの心臓がつぶれるかと思いましたよ。
3日間(旅行中)のお留守番で自信満々の母が、バスに乗って駅前に目薬を買いに行くというのです。
目薬が重要ではなく、バスに乗って行ってみたいらしい。
獅子は千尋の谷にわが子を突き落とすと申します。
親子の立場が逆転していますが、
「いってらっさーい」と送り出しました。
小一時間後、電話が鳴り、逼迫した女性の声で
「○○さんの、お宅ですか?ああ良かった、居られたんですね」
えっ?何事?って思いますでしょ・・・その言い方。
「××化粧品ですが・・・」
頭の中で「駅前の薬局、化粧品も置いてたなあ」と考える・・・
ひょっとしたら、お母ちゃん引っくり返ったのではあるまいか・・・
なんせ、病み上がりの方向音痴です。不慣れな土地です。頑固です。ペースメーカー入れてます。
そのとき
「ただいまあ。天津甘栗、買うてきたでえ。」
懐かしき母の声。
電話の主はしゃべり続ける
「決して営業の電話ではございません。当社も創立15年を迎え・・・」
時と場合を選ばぬ営業。
娘さんを亡くされた家に「成人式のお振袖を」と掛かる電話の残酷さ。
なんだか、疲れちったよ・・
母はバスのステップで少し難儀はしたものの、「遠出」をした達成感で満足気です。
まあ、まあ、何事もなく良かったです。
と、日記には書いておこう
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