浄瑠璃の里
ここから(どこから?)
もう少し奥に行くと、大阪府は最北のまち
「能勢町」(のせちょう)があります。
昨夜は人形浄瑠璃があるというので俳句仲間と吟行にでかけました。
丹波路、能勢路は200年もの昔から浄瑠璃や農村歌舞伎がさかんな地域です。
一説には、灘や伊丹、西宮に出てきた杜氏さん、蔵人さん達が故郷にこのような文化を持ち帰ったとも聞きますが・・・どうでしょう。
わが町のお宮さんにも、立派な舞台があり、秋祭りには子ども歌舞伎がおこなわれます。
6時半の開演が近づくと会場となった小学校の校庭に、
(ここは、神社の境内でもあり校庭でもあるような・・・)
そう、客席は境内なのです。
篝火が焚かれ、本殿の両脇の灯籠に灯がはいります
大きな入日が西の山にかかり辺りは茜色に染まります。
大きなシートの上に持参した、お座布団をしいて、愛ちゃんが蚊取り線香をつけ、S子さんがオムスビを持たせてくれる・・・あなたまかせの夜ですわ
出し物は、
「三番叟・傾城阿波の鳴門・本朝廿四孝」
覚えて下さっているかしら、あの肉食姫,八重ちゃん。
再びの登場です。
彼女、昨夜は恋人、勝頼公を追って諏訪神社まで行ってたわよ(奥庭狐火の段)
この段では彼を救い出すために氷の張った湖を歩くの。
とんだアドベンチャーだわ。
それを、狐がサポートします。どうか氷が割れないように力を貸しておくれ・・
でも、この体重、イヤ衣装じゃねえ。かんざしだけでも重いのよ・・
恋の一念ってすごいわね。八重垣姫ガンバレ
それを、お人形が演じるわけです。
そして、演者は伝統芸能を守る地域のかたがたです。
たまたま、お隣にスイスからのお客人が。
スイスで尺八を習っておられるそうです。
「良い旅をなさってね。日本の文化を愛してくださってありがとう」と言っておきました。もちろん英語よ。
伝わったかどうかはわかんないわ。
帰りに我が家に寄って、句会です。
おっちゃんも、おばちゃんもようやるわ。
三句出句で堪忍してあげることにする。
お菓子を食べながらきゃっきゃ、やっていると平凡氏が帰宅なされた。
「母がいつもお世話になっています。どうぞごゆっくりしていって下さい」
へえ~。ちゃんと言えるんや。(そら、おっさんやもん)
解散は22時30分
平凡氏いわく。
「年寄の夜遊びって秘密結社の匂いがするなあ」
誰が、年寄りやねん。
ま、あたくし、最年少なんですがね。
「浄瑠璃の開始待ちをり秋扇」
「狐火の出でて佳境に村芝居」
「狐火」は冬の季語ですが、この場合はお芝居の小道具ということで許容はんいかな?と。季語は「村芝居」(秋)です
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