自句自解367 夏行くや河原・・
夏行くや河原眞白き鯖街道
(なついくや かわらましろきさばかいどう)2012・9月
季語・ゆく夏(晩夏)
季語・夏の果(なつのはて)の傍題として夏終わる・夏の別れ・ゆく夏・夏惜しむ・暮の夏・夏の限り・夏を追う・・があります。
私達(昭和の子)の感覚として「ああ・夏がおわったなあ・・」と思うのは
夏休みが終わって新学期が始まるとき・・社会通念・社会生活のなかの「夏の終わり」であります。
それでもって、空や風や光の強さや自然界の音で「ああ・夏がおわったなあ・・」と感じはじめたのは
やっとやっとこの年齢(四捨五入すると百歳)になってからのような気がします。
「ゆく夏」感覚的には丁度今頃です。
奥様もひとつや二つ、心の中に「好きな街道」をお持ちでしょ?
え?持ってない!あらま。
京の都から若狭へ抜ける(若狭から京へ入る)鯖街道はワタクシの好きな三大街道の一つ(知らんがな。そうでしょうとも)
この時は、奈良東大寺へのお水送りで知られる「鵜の瀬」のあたりに涼を求めに参ったのであります。
なんて雅なおたまちゃん。
クーラーボックスでキンキンに冷やした梨を河原で食べた記憶がございます。
昔の人だったら「瓜」を食べたのよねきっと。
同行者は明星氏。
帰省のたびに「どっか行きたいとこ無い?」と聞いてくれる
そして帰路では「(俳句)できたんかいっ!」と詰め寄る孝行息子でございます。
最近はそれがちょっと・・重い。
ま。贅沢ね。
といふことで⇑⇑の句。季語に何を斡旋しようかとなった時
夏行く とな。
ここは漢字の「行く」やな・・と
ど~~~でもエエこと考えながら生きてまっしゃろ。あたし。
ほな
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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