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2024年9月

2024年9月15日 (日)

自句自解378 とおすみに小流れ・・



     

   とおすみに小流れの音途切れたる
(とおすみに こながれのおととぎれたる)2016・9月

 

季語・蜻蛉/とんぼ(三秋)

とおすみ」は灯心蜻蛉(トウシントンボ)のことです
手持ちの歳時記に「とおすみ」という傍題はないが、当時,選をして下さった先生は野山の草や虫にものすご~くうるさい造詣の深い方だったので、季語として「通用した」と思っています。地方の言葉として受け取って頂いたのかもしれない。

ネットで調べたら、灯心蜻蛉=糸トンボ となっているんだけど
感覚として、ちょっとチャウわ。
糸トンボは糸トンボ。とおすみは、とおすみです。
敢ていうなら,クロイトトンボ??いや、やっぱりチャウ。

 

小さな流れに沿って歩いていました。きれいな流れ。この先ずっとずっと山の上は〇川の源流です。
「あっ!とおすみ!」誰かが声をあげました。
だれもが、静かに彼?彼女?が止まるのを待ちます。
期待通り何かの葉先に止まりました。
漆黒の羽根を折りたたみ真っ直ぐ一直線に伸びた姿を見せてくれました。
「おお!美しい」息を止めて見つめました。
先ほどまで聞こえていたせせらぎの音が消えた一瞬でした。

 

次回更新は10月1日です
ほな

 

≪お知らせ≫
来月以降この『自句自解』はメインブログで書くつもりです。
理由は、こちらの広告表示がエグイからです。
俳句に特化して書きたいとこちらの場所を使いましたが
広告の件に加えて、もうあちらで日常生活のブログはやらんやろ!と思ったからです。

来月、ここに居なかったら、あっちに行ってると思うので遊びに来てね
いつもアタクシの、独りよがりなヘボ俳句にお付き合い下さって感謝しております。エヘ。


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2024年9月14日 (土)

自句自解377 桔梗を揺らす・・



  

   桔梗を揺らす庵主のもんぺかな
(きちこうをゆらす あんじゅのもんぺかな)2015/8月 

 

お寺を維持管理していくのは大変な事らしい。
多くの檀家さんをお持ちのところでも、檀家自体が墓じまいをして、寺離れしていく昨今ですもの。

気になっているお寺があり、そこは庵主さんが一人で守っておられます。
立派な石庭があり、春の桜・こぶしに始まる四季折々のお庭は、尼寺ならではの柔らかさがあり、時期になると新聞の地方欄で紹介されています。
でも、あとあとどうされるんだろうと、少し心配。
もう80代半ばに入られたと聞きました。
父であった前住職から引き継いだこのお寺をずっと守って来られました。独身です。

 

実は、我が家のお寺さんのことも少し心配。
先代の「おおおじゅっさん」から40年以上のおつきあいです。
「若々しくてきれいな息子さんやなあ」とおばあちゃん(姑)が褒めていた今の住職も、アタシより(ちょっと)年上なので相当なお歳。
お子さんである寺の後継者が急な病で亡くなられたのはもう10年前です。
「おじゅっさん(住職)大丈夫?」
「うん。まだ(お経の)声でてはる」
「立つとき、ちょっとよろけはるけど、まだイケる」
というのが我が家のひそひそ話

まあ。先の事はその時その時で進むしかないわね

 

季語・桔梗/ききょう。きちかう/きちこうとも呼ぶ (初秋)  

 

 

ほな


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2024年9月13日 (金)

自句自解376 依代の幣・・



    

   依代の幣真白なる秋の風
(よりしろのぬさましろなる あきのかぜ)2020・9月

 

季語・秋の風(三秋)

依代(よりしろ)とは神霊が寄り付くものをいいます。
神様は姿かたちがないので(見えないので)自然石や樹木、あるいは山そのものなどの物に寄りついて姿を示される。
お宮のご神体やお守りなども依代といえるのかな。

幣(ぬさ)とは御幣(ごへい)のこと。
これは貴重なモノなのですよ。という印に清められ払われた幣が神前に供えられる

奥様。紙垂(しで)ってご存知?
しめ縄や幣串などに使われる白い紙でできた、あのピラピラしたもの。
わたしね。この句を出す時、
「幣(ぬさ)ましろ」にするか「紙垂(しで)ましろ」にするかで相当迷いました。
迷いに迷って、結局わけわかんなくなって「幣」にしていたみたいです(以上、打ち明けられたところで奥様にご興味はないでしょうが)

 

取合せも「秋の風」にするか「秋の蝉」にするかで物凄く迷いました。
丁度、夏の盛りを過ぎた蝉がしきりに鳴いていたんです。
でもね、この時みた依代は「巨石」です。
だれだって、岩にしみいる蝉の声 を連想するんじゃないかなあと思いました(考えすぎ?)
なんか、嫌じゃない?腕ないくせに技巧に走ったみたいで。

 

素直にさらりと、「秋の風」にしました。
思いがけなく、ほんまに偶然に、幣の「白」と秋=「白秋」が響き合ったのでした。

Img_6649
God helps those who help themselves.

神は自ら助くる者を助く ですわ。
迷うた甲斐があったというもんです。

やったね。おたまちゃん。

 

 

 

 


たまらんな!コイツの自己満足!ええ加減におし!
と思われた方は♡マークのいいねボタンを押して帰って下さい。(おしと押し掛けてみました)

ほな


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2024年9月12日 (木)

自句自解375 蟷螂の向かうて・・



  

   蟷螂の向かうて来たる何事ぞ
(とうろうの むこうてきたるなにごとぞ)2020・9月  

 

季語・蟷螂(三秋)
カマキリには色々な呼び名があります
釜切・いぼむしり・いぼ尻・拝み太郎・祈り虫・・・そして蟷螂 

目と目が合っただけで釜を振り上げて向かってくる様子は
まさに893やん。
そっちがその気ならあたしだって負けてはいない
「上等やん。かかって来んかい!」という気になる
とは言え、あたくし、カマキリは意外と好き♡
カマキリの句を結構作っています。

小さな逆三角形の顔に大きな目。くびれたウェストにしずくのようなしもぶくれのヒップ。
ギザギザの長い手足。振り上げた上肢の先の先まで美しい緑色です。
交尾後、メスはオスを食い殺す食べちゃう
ひゅーひゅー。ええぞ。ええぞ。
一番気に入っているのは、そこの所かも知れない。

K

 

ほな


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2024年9月11日 (水)

自句自解374 色無き風過ぐ・・



    

    色無き風過ぐ貨物列車過ぐる
(いろなきかぜすぐ かもつれっしゃすぐる)2022・9月

 

季語・色無き風(三秋)
大気が澄み渡る秋。聞こえるともなき風音とともに、どこかから吹いてくる風は何も纏わない無色透明。
静かで悲しく寂しく、きれいな秋の風は心にしみわたる。

いやはや、奥様!
「色無き風」どないおもわはります?
色のついた風があるなら持ってこい!とナツイせんせならおっしゃるかしら
季語は美しい日本語。
難しそうだけど一度は作ってみたいじゃない?

上の句を作ったのは弥生人の住居跡が公園に整備されたところ。広い原っぱの遠くにはJRと私鉄の線路が走っています。
最初の「過ぐ」は自動詞下二段活用。最後はその体言止めにしました。
並列の作り方が作為的かなとおもっています。
and の気持ちを入れて「風すぐ」と連体形にしました。
イマイチや・・わかっておりまっ!

 

 貨物列車過る色無き風の中
(かもつれっしゃよぎる いろなきかぜのなか)

こちらなら、大きな世界(風の中)中を列車が通り過ぎるという意味になります
この場合「過る」(よぎる)」と読みます。
色無き風を抜ける、無機質な列車が起こす風。
こちらの方がくせがないですか?(知らんがなとか言わず、地獄までついてきてくれい)

ちょっといやらしい気持ちをだした(そしてこけた)のが最初の句です

 

 弥生人色無き風に佇めり
(やよいじん いりなきかぜにたたずめり)

「弥生人」が唐突ですね
俳句の現場にいないとわからないよね。
ええんとちゃう? いややっぱり訳わからんなあ・・

こんなふうに、「色無き風」がうまく使えず今年も秋風がふく季節がやってきました。

 

ほな


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2024年9月10日 (火)

自句自解373 一斉メール今宵・・



    

   一斉メール今宵の月を待ちゐたり
(いっせいめーる こよいのつきをまちいたり)2023・9月

 

暦の上では今年の仲秋の名月(十五夜)は9月17日
ちなみにこの日は「一粒万倍日」であります
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)とは、様々な歴註のひとつ。

手元の暦によりますれば
「一粒のモミが万倍に実る稲穂になるという吉日で、この日に事を始めるには良い日」
とあります。
最近、宝くじ売り場に「今日は一粒万倍日」という垂れ幕をよく見かけます。この日に買えば当たるのかなあ
お財布をこの日に買ったらいいんだって!とか
満月に向かってお財布の口をパカパカしたらお金がいっぱい入ってくるんだって!とか

ほんまに実行する人が居るかどうかは知らないけれど
「人間だもの」といふ「みつを」カレンダーを思い出し
「人間っていいなあ」という日本昔話のテーマソングを口ずさんでしまいます

私?やらねえよ!!

まさに絶好のチャンス!
夢見がちな奥様は月に願いをパカパカとおかけあせばしませ。

 

季語・(三秋)

お月さまは年がら年中、お空にいらっしゃるのだけれども
俳句で「月」といえば「秋の月」を指します。

「今日は満月だよ。お月さま見てね」
と、グループLINEが入ります。
グループ外の友人からも、「お月さま綺麗よ。みてみて」とメール

どこかでパカパカと音がする・・・

 

 

ほな


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2024年9月 9日 (月)

自句自解372 仏前に横座り・・



  

   仏前に横座りして夜のぶだう
(ぶつぜんによこずわりして よのぶどう)2020・9月  

 

夏の馬鹿野郎~~~
と天に向かって悪態をついておりましたその「夏」も
な~んとなく移ろい始めました。
うんうんそんな気配がございます。
(ゆうても、日中は暑いです。昨日なんて35℃!)

されど、夜ともなれば気温差激しい我がエリア(山間部)
夜中のオートバイは半袖はムリ!
とご近所のお兄ちゃんが言うてます

そんなこんな季節の一句です。

お昼間の汗を熱めのお風呂でさっぱりと洗い流して
腰に手を当てヤクルトを飲む。
あ。そやそや (Oh Yeah!)
葡萄、冷やしてたわ(うぷ)

「ひっちゃん=ほとけさん に」と頂いたのに、即、冷蔵庫に入れるとは端からお供えする気はサラサラ・・
いやいや、そんなことはないんですよ。

で、仏壇の前でみせびらかして共にいただくことになりました。
「1粒・・2粒‥3粒・・」
播州皿屋敷かっ!イヤ、アレは「一枚・・二枚・・」です

 

季語・葡萄/ぶだう(仲秋)

 

ほな


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2024年9月 8日 (日)

自句自解371 秋めくや瓶回収の・・



    

   秋めくや瓶回収のオルゴール
(あきめくや びんかいしゅうのおるごーる)2018・9月  

 

ゴミ収集車がやって来る。
お馴染みのメロディを鳴らしながら

そこに感じたのは「秋」
瓶とビンが触れ合う音のせいか・・
収集車から流れる音楽が「赤とんぼ」のせいなのか・・
今朝の空がずいぶん高く思える

季語・秋めく(初秋)

 

何ですってね奥様。
全国のごみ収集車で使用されているオルゴールのメロディ
「赤とんぼ」がダントツの一位だそうです。
アタクシも家庭をもちまして三つ自治体に住みましたが全部「赤とんぼ」でした。
なんでや~????

チコちゃんなら知ってるかな?
チコちゃんに叱られる前にググってみますれば なんと!
「赤とんぼ」多い説の、そして「最近(と言っても数年前)音変わった?」というアタクシの疑問にまつわる
へ~そうなんだ・・という答えが見つかりました。
(この案件、すでにチコちゃんでヤッタっぽいけど、やってないと信じて奥様にお教えします)

ざっくりですが
オルゴールアンプの装置を製造している会社のお話では
製造当時、事情により(技術的にか金額的にかわかんないんだけど)提供できる曲が8曲だったんだって!
それで顧客(ほぼ自治体よね)にその中の1曲を選んでもらった。
「五木の子守歌」「おさるのかごや」「エリーゼのために」「乙女の祈り」「故郷の空」「おうま」「草競馬」そして「赤とんぼ」
なかでも「赤とんぼが」一番人気だった。 ということだそうです。
それで、春夏秋冬を問わず誰もが「季節外れだ」と文句も言わず街中に流れているというわけです。

もう一点。音が変わった?については
「うそやん」「そんなことある?」と私は思うのですがオルゴール協会のかたのお許しを得ていないのでここに記すのはよし子さん(止めておきます)
機械音が電子音に変わったとだけ申し上げます。
当時、あたし、収集のお兄さんに「音かわった?」と質問しましたもん!
それくらい雰囲気が変わった記憶があります。

ほな


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2024年9月 7日 (土)

自句自解370 一番星みて遊船に・・



    

   一番星みて遊船に乗り込みぬ
(いちばんぼしみて ゆうせんにのりこみぬ)2009・9月

 

この時、隣にはAちゃんがいた。
二人とも、あの時あの船に乗ったことは覚えている。
では、他に誰がいたのだろう・・
吟行ではなかった。

俳句の講座を受けに大阪へ出て帰りに偶然目にした「アレ」にな~んとなく「乗ってみようよ」ということになったのではないか。
ならばSちゃんが居たはずで、M子さんもいたかもしれない・・
遠い遠い、夏の終わりの記憶。

季語・遊船(三夏)
川風に涼を求めて船を出し遊び興じることを船遊(ふなあそび)といい夏の季語になっている
その傍題として遊船・遊山船 等がある

船は八軒屋(はちけんや)の船着き場を出て、天満橋をくぐり大川を上る
源八橋を過ぎると桜の宮である
大坂城が見える
「大阪城ですよ。見た?見ましたね!よろしいね」
と言う感じでここでUターン。

大坂城のライトアップより目に付くのは
川に沿って城下の裾にきらめく
桜の宮ラブホテル街のなんとも賑々しい灯りの帯。
大阪に景観条例はないのか!いや裏に回って川から景色見る方がまちごうてる
天下人と庶民の対比で面白いわ。
これは・・俳句にならないわ

といった会話を今、思い出した。
湿気を含んだ川風が身にべたつく夜だったけど、それなりに楽しい思い出です。

ほな


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2024年9月 6日 (金)

自句自解369 竜胆を見せむ・・



     

   竜胆を見せむ柩の小窓開け
(りんどうをみせん ひつぎのこまどあけ)2023・9月 

 

姉のように思っていたS子さんが亡くなって一年になる
家族葬だったけど特別に声を掛けてもらい、お骨上げまで見届け、心行くまでお別れをさせて貰えた。

一年になるのね。
夫さんから電話があり「一周忌法要でお寺にお骨を納めることにしたので、おたまちゃん来てくれるかな」とのこと。
子どもさんのご家族等、お身内数名ばかりの中にまたこっそりと紛れ込む予定。
特に娘さんが「おたまさんに是非とも」と言って下さってるそうで、有難い。



もう一年か・・早いな。

 

季語・竜胆(仲秋)

ほな


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2024年9月 5日 (木)

自句自解368 朝顔の駅舎・・



     

   朝顔の駅舎たれもが顔見知り
(あさがおのえきしゃ たれもがかおみしり)2011・9月

 

呆れるほど長く続くヂモティ(地元友)ばかりの句会で兼題にでたのが「朝顔」
先月の事であります。
朝顔、しばらく見ていないなあ・・・
最近、植えているお家少ないねえ・・

で、しばらくは朝顔談義です。
「あの時の、あそこの朝顔」と話題になったのが⇑⇑⇑上の「朝顔」
吟行で単線のとある終着駅に降り立ちました。
夏の終わりだったか秋の初めだったか早朝の小さな駅舎。
たった一人の駅員さんが朝顔に水遣りをされていました。


もう13年も前の事なのに、皆の記憶に深く刻まれた「朝顔」だったようです。
同じ風景を共に懐かしみ、思いを共有できるのも、古い仲間ならではの事です。

季語・朝顔(初秋)
秋の季語なんですね。
太陽暦の8月8日ころから9月3日ころが(初秋)です。
秋の花と聞けば趣が変わってきます。

 

来年は朝顔の種を撒いてみようかな

ほな


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2024年9月 4日 (水)

自句自解367 夏行くや河原・・



   

   夏行くや河原眞白き鯖街道
(なついくや かわらましろきさばかいどう)2012・9月

 

季語・ゆく夏(晩夏)
季語・夏の果(なつのはて)の傍題として夏終わる・夏の別れ・ゆく夏・夏惜しむ・暮の夏・夏の限り・夏を追う・・があります。
私達(昭和の子)の感覚として「ああ・夏がおわったなあ・・」と思うのは
夏休みが終わって新学期が始まるとき・・社会通念・社会生活のなかの「夏の終わり」であります。
それでもって、空や風や光の強さや自然界の音で「ああ・夏がおわったなあ・・」と感じはじめたのは
やっとやっとこの年齢(四捨五入すると百歳)になってからのような気がします。
「ゆく夏」感覚的には丁度今頃です。

奥様もひとつや二つ、心の中に「好きな街道」をお持ちでしょ?
え?持ってない!あらま。
京の都から若狭へ抜ける(若狭から京へ入る)鯖街道はワタクシの好きな三大街道の一つ(知らんがな。そうでしょうとも)


この時は、奈良東大寺へのお水送りで知られる「鵜の瀬」のあたりに涼を求めに参ったのであります。
なんて雅なおたまちゃん。
クーラーボックスでキンキンに冷やした梨を河原で食べた記憶がございます。
昔の人だったら「瓜」を食べたのよねきっと。

同行者は明星氏。
帰省のたびに「どっか行きたいとこ無い?」と聞いてくれる
そして帰路では「(俳句)できたんかいっ!」と詰め寄る孝行息子でございます。
最近はそれがちょっと・・重い。
ま。贅沢ね。

といふことで⇑⇑の句。季語に何を斡旋しようかとなった時
夏行く とな。
ここは漢字の「行く」やな・・と

ど~~~でもエエこと考えながら生きてまっしゃろ。あたし。

 

ほな


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2024年9月 3日 (火)

自句自解366 秋の蚊を打つや・・



   

   秋の蚊を打つや異郷の枕辺に
(あきのかをうつや いきょうのまくらべに)2019・9月

 

季語・秋の蚊(三秋)
秋の蚊はどことなく影が薄くて、フラフラと飛ぶし・・
だからと言って決して弱々しくないんだなあこれが!
刺されるとやたらかゆい。いつまでもかゆい。
アタシが松尾芭蕉なら「あはれ」を覚えるんだろうけど
そうは、イカの何とかであります。

バチコ~ン!と殺っちゃうよ。
あんた!逃がさへんで!と金鳥の渦巻き線香持って、追いかけ回しちゃるもんね。

 

異郷だから旅先のできごとです。
この年、どこへ行ってたんだろ。

メインブログを見てきます。

ただいま~
「オランダ・ベルギー」に行ってました。
しかも、30回連続で旅行記書いてますわ。マメやなあ・・

いやいや、今となってはよくぞ書き残して置いたものです
コロナ拡大からこっち(海外)旅行には行けていません。
あれが最後やったんかなあ・・


読み返すの楽しいです~~。色んなこと思い出す
思惑通りの、もう十分な老後の楽しみになってるわ。
いや~~~ん。楽しすぎる。あとからゆっくりと読も!!

 

あたし。異郷の地でも残酷な殺戮をやっちゃってたみたいです(うぷ)
蚊さん。ごめんね。ごめんね。ごめんね~~

 

 

人が遊んできた話なんぞ何の興味も関心もないでせうが
もしお暇ならば(クリックで拡大しながら写真だけでも)覗いてみたって下さい。異郷の風景多し。
⇒⇒ ココ

ほな


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2024年9月 2日 (月)

自句自解365 犬戯れてゆるく・・



  

   犬戯れてゆるく手を嚙む相撲草
(いぬざれてゆるくてをかむ すもうぐさ)2005・9月

 

ねえ。奥様!
大谷翔平選手って凄いね。
ホームラン打って、盗塁して、記録を塗り替え中やそうです。
奥様!忘れてない?
あの方、投げても「凄い」ねんよ。
一塁から二塁になげるんじゃないよ。
ピッチャーとしても一流だというんだからどうなってんでしょね。

始球式に彼の愛犬が登場したのご存知?
俊敏でお利口そうで・・・
いかにも仕事がデキル。って感じのワンコ

犬は飼い主に似るって言うけど・・
ホント。

 

⇑⇑ 俳句のワンコ?
はい。アタクシの愛犬ふくちゃんです。
正真正銘の野犬の子。正当な雑種。
原っぱから拾ってきましてん。

名前を呼べば鼻息荒く「ハフハフ」いうし
「待て」といえば「お手」をするし
自分のシッポを追いかけ回してぐったりしてるし
ホント落ち着きのない子だった。
飼い主に似たんやね。
でもね。「3引く2」と言えば「ワン」って答えたわ。

あ~ん。ふくちゃんの事を話すと涙が出る。

 

私は、見逃しませんでした。
あのデコピンの始球式で・・
大谷選手の手にあった「おやつ入れ」を!
あれ、巾着型でシリコンでできてるんだよ。
私も持ってた。
彼のは水色だったけど。私、緑とローズ色を持ってた。

あたしは、それを自分の「飴ちゃん」入れにしていたんだ。
悲しい。チュライ。ごめんねふくちゃん。

 

季語・相撲草(三秋)
ヒメシバのこと。引っ張り合いっこをしたり。かんざしを作ったりしてよく遊びました。

ほな


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2024年9月 1日 (日)

自句自解364 ポップコンにむせて・・



 

  ポップコンにむせて九月の映画館
(ぽっぷこんにむせて くがつのえいがかん)2012・10月

 

「九月」という季語で何か作ってなかったかなあと調べますと・・こんなの⇑⇑でてきました。

季語・九月(仲秋)
残暑厳しい中に九月が始まる。
2学期が始まる。
夏の名残を引きずりながらも、気分さわやかに新たな季節に突入だぜぃ!
ん?
奥様の辞書に「2学期」はない?そうね死語だわね。
でもがんばって!秋がやって来るんだから・・

そのテレンテレンのアッパッパを脱ぎ捨てて
パッサパッサの髪をキュッと結わえて
お洒落な映画でも観て来てください。

 

お盆に帰省していた次男坊が(映画は映画館で観るタイプ)
「オッペンハイマー」(2024・米)
を観てきたで!と言いました。
原爆の父と言われた天才科学者の実話に基づくストーリーです。

いやね。アタクシも気になってチェックはしていたのですが
なんかね。重い映画はもう迎え撃つ気力・体力に自信がなく、びびってスルーしておりました。
不愛想な感情の起伏に乏しい殿下(次男坊)が
いつになく力強く、良かった!
日本人も米国人もいやさ!地球人は見ておくべき作品だ
とのたまふ。
そなんや・・

 

九月になったらね。秋になったらね。きっと映画館にいきたくなるわね。
でも、ポップコンつまみながらでも観られるような映画しか行かんとおもうわ。
もう、楽に生きてるからね。どこもかしこもゆるゆるやねん
アッパッパばっかり着てるせいやろか?
ダラダラして、大口開けて笑う映画がええねん。
弛み切った人間にはゆる~い映画がええ。 

もうね。隣のアベックがポリポリいわせてポップコン食べてても
ぜ~~んぜん。ムカッともイラッともしないねん
寛大やろ?

 

お母ちゃん、だいぶ落ちてるなあ・・

うん。認める。

 

 

ほな


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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