自句自解352 片蔭に研ぎ屋・・
片蔭に研ぎ屋道具を広げをり
(かたかげに とぎやどうぐをひろげをり)2006・8月
季語・片蔭(晩夏)
真夏の炎天下、家並みや塀などが作り出す影
日差しの強い分、影はくっきりと濃い
ここでは「蔭」を使っていますが、「かたかげ」の意味的には「陰」のほうが良かったかもしれない。
草かんむりがつくと木陰っぽいですね。
例句で「蔭」があったのでカッコイイと思い使ったのでしょう。自分。
陰・蔭・影・翳・・・一字一字に微妙な色合いがあり
日本語って面白いなあと思います。
2006年、今から18年前にはまだ研ぎ屋さんが回って来ておられたんだ!
公園横の田中さんちの長い塀のところに・・
わが家には「刃物好き」のお抱え研ぎ師(夫)がいたし、夫亡きあとはステンレス包丁(これがまたよく切れる!)に変えちゃったので、研ぎ屋さんに出すということはなかった。
懐かしい風景として記憶に残ったんだろうな。俳句にしておくぐらいだから。
子どもの頃は「鋳掛屋(いかけや)」もよく来ていました
お鍋や、薬缶をなおしてくれる。
(≪なおす≫って方言?修理の事です)
モノや道具を大切に長く使っていたあのころ・・
いまじゃあ「捨てろ・捨てろ」(もうすぐ死んじゃうんだろ?)ってせっつかれる
あたしゃ30年前のワンピース,まだ着てるよ
「おたまちゃん。お金残るやろ・・」とよく言われる
「うん。お金持って死ぬねん」と答える
アレ。何の話してたんだっけ?
ほな。
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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「俳句」カテゴリの記事
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コメント
「かげ」にも色々ありますね、陰は心の暗さ、影は夜の闇、最後の翳は愁いを帯びて、と言う風に私は感じましたがこの蔭は木々が揺れ涼しげな風を感じます。全くの素人の感想ですが。鋳掛屋さん、懐かしいですね。30年前のワンピース?まだまだ新しいですよ私のタンスやクローゼットには30年以上前の物がいまだ現役で活躍中です、日本製は色褪せもせず型崩れもしない優れものです。正真正銘日本製の電子レンジはもう40年近く使ってますが全く故障知らずです。
流石Made in Japanです。
投稿: パコ | 2024年8月 5日 (月) 09時11分
★パコちゃんへ
そうですね。いろんな「かげ」に色を付けてみたらそれぞれの持つ色が違いますね。
パコちゃんも「お金残す」タイプなのですね
( ´∀` )まさかこんな消費生活になるなんてね。ものは大事に使いましょうって習いましたものね。
自分の持ち物で一番古いのは・・と考えてみたら「金田一京助監修の国語辞典」でした。
5年2組〇〇おたま って名前が書いてあります。これ棺桶にいれてもらお~っと。
投稿: おたま | 2024年8月 5日 (月) 12時16分