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2024年4月

2024年4月15日 (月)

自句自解303 花見舟思ひのほか・・



とある知事さんが辞職に当たり辞世の句を披露しはった。
辞職ったって任期満了前の早期辞職
もう、辞めんとしゃあないですよ。ということでの辞職です。

辞世の句いうても、ご自分の作ではありません
ワタクシの心境をこの歌に託して・・と披露しただけですが・・
と、使われた方も、大迷惑やと思うけど
散り際の美学が万人の胸を打つ細川ガラシャのお歌です。

わたしね。差別意識というものは
いいとか、悪いとかではなく、改めようとかではなく人間の心底にあるものだからどうしようもないと思うんです。
この知事さんも「え?なにか僕、悪い事言った?」くらいにしか思ってはらへん。
だからこんな恥ずかしいこと・・(ガラシャの歌を引っ張り出せる)ができる(私個人の意見です)

 

里芋爺さん(私が言ったんじゃない、ばんびさんが言った)が記者に向かって
「お前も年を取るんだよ。馬鹿やろう」といわはった。
テレビ見てて、我が耳を疑った。うそやろ!
もう・・恥かしい。悪い顔してるのに里芋だからチョッチ可愛いが入って笑える。
笑ってる場合ではない。
恥かしいのはかような品性のないおっちゃんを国会で長きにわたって、のさばらせていた我ら国民や。
自分以外のものを下に見る人。人を人として尊重できない人はその根底に差別意識がある。
それはもう・・どうしようもないものだとあきらめ(かけ)ている。

だから、アタシみたいな狭い世間の片隅で生きている人間でも、たまさかでくわす「そんな人」には
決して近づかない。「あ!コイツ。そんなやつや!」と差別返ししてやるねん。
それが精神衛生上すこぶるよろしい。
長生きの秘訣です。
という事を奥様にお教えして、今月はこれにて。
次回。5月1日更新予定です。

 

あ。忘れてました。今日の俳句

 

   花見舟思ひのほかの速さかな
(はなみぶね おもいのほかのはやさかな)2012・4月

 

季語・花見舟(晩春)

これ。あたくしの辞世の句ですねん。
早うから用意してるでしょ。

 

ほな。


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

 

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2024年4月14日 (日)

自句自解302 車座の中に・・



  

    車座の中に赤ん坊花の下
(くるまざのなかにあかんぼう はなのした)2005・4月

 

満開の桜の下で家族かな?友人同士かな?
車座になって持ち寄ったお弁当を広げ楽し気に桜を見上げています

よく見ると輪の真ん中に赤ん坊が寝かされていました
まるで大輪の花の蕊(しべ)のように

赤ん坊はこの場の幸せと喜びの象徴のようでした。

 

ドンジャラホイの仲間が娘さんの産後の手伝いから帰って来ました
努力して苦労して授かった赤ん坊です。
自分の腕の辺りが赤ん坊の重みを覚えていて、また飛んでいきたい気分だそうです。
分かるわ~。それ・・

生まれたての子は可愛いね
ま。しばらくの間は可愛いね
これがね中学生くらいになると
「僕、お母さんが今、死んでも生きて行けると思うわ」
なんて言うんですよ(実話)

「それは、けっこうですこと!」
などと答えながら、
死んでたまるか!と心で叫ぶ

ああ。あの頃はあたしも元気だったわ・・

 

季語・(晩春)
俳句で花と言えばふつう「桜」のことを指します
奥様!もう覚えてくださった?

 

 

 

ほな。


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2024年4月13日 (土)

自句自解301 子遍路の声の・・



   

   子遍路の声の加はる読経かな
(こへんろの こえのくわわるどきょうかな)2007・4月

 

季語・遍路(三春)
四国霊場八十八カ所の札所をを巡拝すること。又はその人をいう。
巡拝はどの時期に始めてもいつの季節でもいいとおもうんだけど
お大師さまが回られたのが3月~5月初めだったので
たぶんきっと、そういう理由で「春の季語」になっている。

私が巡拝を始めたのは、母が「自分の葬式に着るものがない」というのでそれならば・・と白衣に88の納経印をいただいて来るので、それを極楽行きのユニフォームにして頂戴と思い立ったのです。
自分ではそのつもりだったけど、夫(ひっちゃん)失くして半年後の事だったので、親友エミリーがついて来てくれることになりました。
彼女もお母ちゃんのユニフォームとパスポート(ご朱印帳)作る!と言って

二年かけて回ったけど、その間に自分がぐんぐん元気になっていくのが分かったわ。ありがと!エミリー

という事で、そのころの句です。

 

まだ未就学のお子でしょうか「同行二人」と書かれた白衣と笈摺(おいずり)を着た男の子が経文を唱えていました。
札所では本堂と太子堂の二カ所でお経を唱え札を納めます。一日で3~4か寺回ることになるのでどの寺に行ってもその子を見かけました。


大人たちに交じってひときわ甲高い清らかな声
あの子はもうとっくに大人になっているんでしょうね。
当時80歳をすぎた母がユニフオームに身を包み、納経帳を持って旅立ったのはそれから何年も経ってからでした


 

ほな。


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2024年4月12日 (金)

自句自解300 咬み合はぬ話・・



  

    咬み合はぬ話の続く藤の昼
(かみあわぬはなしのつづく ふじのひる)2022・4月

 

山にポツンポツンとピンクに点っていた桜が終われば
次は藤の花です。
藤は桜より低い位置で見られます。
「こんなところに藤があったのか・・」と毎年この時期になると驚かされます
丁寧に仕立てられた藤棚も見事ですが山藤の美しさは格別です。
大木に絡まって濃紫の藤がシャワーのように覆いかぶさって見えます。

 

上の句は「山藤」ではなく、藤で有名な兵庫県の白毫寺というお寺で作ったものです。
明星氏がお洒落なハンチングをかぶっていたのを覚えています
かなり昔のことです。
俳句はどこかの引き出しにしまっておいたものを後から取り出して作ることもあります。

見事な藤棚の下に休憩のためのテーブルと椅子が用意されていました
みなさん、藤を眺めながらゆったりとおしゃべり。
観光客というよりご近所のお年寄りが出て来られたと言う感じでした。

 

先日(幻の)マグロ解体ショーに行った先輩からラインが来ました。
「あのとき、話していたインド人のやってるカレーの店ね西北(ニシキタ)やったわ(西宮北口にて営業しているの意)」

・・・・・
あたし、インド人のカレー屋の話なんかした覚えも聞いた覚えもないんです。
LINEは続きます
「おたまちゃんの好きな味やとおもうわ。今度案内するね」

先輩はアタシの味覚のナニを知っているのだろう。
ニシキタ・・・そんなところまで手を広げてるんや・・

あの日花の下で我々は「咬み合わない話」を延々としてたんやろうな。

 

季語・(晩春)

 

 

 

ほな。


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2024年4月11日 (木)

自句自解299 御懐紙に桜の・・



 

   御懐紙に桜の透かし桜餅
(おかいしにさくらのすかし さくらもち)2022・4月

 

当地では、昨日、今日が桜満開です。

「おたま桜」見事に花を咲かせております
ご近所の通りのフェンスの向こう側に(ここはのりちになっていて、下は崖です)
あたしとガチャピンが勝手に桜の苗木を植えたのが、もう四半世紀前のこと。
高いフェンスを乗り越えてウチの息子二人が植えてくれました。明星氏が高校入学の春だったっけ。
一本づつ植えて、一本枯れました。
お互いに「枯れたのは、あんたのだ!」と言い合い
本日見事に咲き誇る桜の木をそれぞれが「おたま桜」「ガチャピン桜」と呼んでおります。

今では通る人が「ほお~っ」と見上げてくれています。
誰も「なぜこんなところに桜が一本あるの?」
って不思議におもわないんですかね。
尋ねられたら大いばりでせつめいしてさしあげるのに・・
いやいや。勝手に植えたね!って役場の人に叱られたりして・・

今まさに、落花さかんなるガチャピンとあたくし
桜餅でもいただきながら my桜を愛でたいとおもいます。

季語・桜餅(晩春)
こちらでは道明寺粉を使ったさくらもちを食べます。
桜の葉っぱも食べるねんで・・といわれ、大人になってから食べるようになりました。
横浜のお友達の家で出して下さった桜餅!薄皮に包まれていてびっくりしたよ。

 

 

ほな。


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2024年4月10日 (水)

自句自解298 暴れ川の橋桁・・



 

    暴れ川の橋桁くぐり燕
(あばれがわのはしげたくぐり つばくらめ)2008・4月

 

最寄り駅ですが
改札口と向いの店舗群を渡す大屋根があるんです
高さがあって結構広くて、あれはまだ駅の構内と言えるのだろうか
我が町の玄関口。

毎年毎年、ツバメがやってきて巣を作ります。
昔、何かのパンフレットに「この街にはツバメがやって来る駅があります」とかなんとかのキャッチフレーズが載ってました
ツバメが巣を作り雛がかえり、子育てをして巣立つまでを
そこを通る小学生も、高校生も、赤ん坊を連れたママさんも、通勤の人も、お年寄りも
み~んなが、楽しみに見守っている

と、そう思っていたのです

ここ数年ちょっと様子が変わりました。
具体的には書けないわね特定されちゃうかもしれないから。

昨日、お友達と駅の改札口で別のお友達を待っていました。
「あ。もうツバメが来てるね」
大屋根の両端をツバメが出入りしています。

でも・・なんかチャウ!

上(天井)を見上げるとなんと!
四方八方にネットが張られていました。
巣を作れないようにしてあるのです
「え~っ!」
二人して声を挙げました
大急ぎで外の駅から続くアーケードを見に行きました
そこにもず~っとネットが張られていました。

 

遠い国から長い旅をして今年もやってきた燕たちへ

追い出し作戦です!

もうね・・何と申し上げたらよいのか
自然との共生とか自然への思いやりとか・・
きれいごとばっか 言ってんじゃねえよ!

糞害って?あんただって雲古するだろ!
(言い過ぎました)

 

人間って思い上がってる。不寛容のかたまり。
工夫して上手くやって行けるはずなのに頭ごなし
なんかチャウ なんかチャウ・・

 

季語・(晩春)
この暴れ川は伊賀からやってくる「木津川」
桂川と宇治川そしてこの木津川の三川が合流する、京都府八幡市辺りでの吟行の時の句。

 

 

ほな。


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2024年4月 9日 (火)

自句自解297 牛乳瓶触れ合ふ音・・



  

    牛乳瓶触れ合ふ音や昭和の日
ぎゅうにゅうびんふれあうおとや しょうわのひ)2009・4月

 

懐かしい「音」というものがあります
そうそう、そう言えば今日、桜並木を散歩していたら豆腐屋さんのラッパが聞こえてきました
この辺りは豆腐屋さんが来てくれるのか。いいなあ。
今の豆腐屋さんはライトバンでやって来る
ラッパの音も録音したものを拡声器で流す
あれは♯ファ~♯ソなのかしら


深い音。
たった2音で 夕方、お母さんが
「いつまで遊んでるのもうすぐ御飯よ帰ってらっしゃい」と呼びに来る光景が浮かび上がる。
ゴムとびのゴムが見えなくなるまで、石けりの石がどこに行ったか分からなくなるまで遊んでたわ。
あの空き地はどちら様の所有地だったんだろう

今は真っ昼間、子どもたちが学校に行ってる時間に豆腐屋さんはやって来るらしい。
夕方きても遊んでいる子どもがゐないからか、その前に原っぱも無いしね。

 

季語・昭和の日
アタクシこの国の祝日といふものがあまりわかっておりません
その昔の4月29日の天皇誕生日
自然の恵みに感謝しましょうというみどりの日になって
ま。それは天皇が代替わりしたからやねんけど
そのみどりの日
昭和に思いを致し未来をかんがえませうという昭和の日になったそうです。
だから昭和の日は4月29日なの

じゃあみどりの日はどこにいっちゃったのよと言えば5月4日にお引越ししたんです。
なぜ5月4日かといえば、たまたまそこが空いていたから。
(奥様、ここまでついて来てもらえてる?)

前の明仁天皇の誕生日はクリスマスイブイブだったのだけど
この場合は代替わりしたとて平日に戻っただけなのよね。あらま。
ちなみに、明治天皇の誕生日は代替わり後文化の日11月3日になってんよ


あと、ヘ~そんな祝日があるの?というような訳の分からない祝日があるんだけど
あまり言うと「あんたは毎日が祝日や!」と言われそうなので(実際にいわれたことがある)この辺にしておきます。

歳時記によっては「昭和の日」を季語として採用している物としていないものがあります。
そりゃそうよね。こんだけ動いたら季感もへったくれもない。
ただ、昭和人間(アタシも含む)が幅を利かしている間は「春」そうそうゴールデンウィークの頃よねと
ツーカーな間は季語としてつかえるのでしょう。

 

 

 

ほな。


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2024年4月 8日 (月)

自句自解296 蝶似合ふ庭・・



  

   蝶似合ふ庭となりけり蝶来る
(ちょうにあうにわとなりけり ちょうきたる)2017・4月

 

球根はエライ。
ほったらかしにしているのに
(土の中に)忘れられているのに
時期が来ればちゃんと芽を出し花を咲かせてくれる
ムスカリ・・こんなところに植えたっけ?
クロッカス・・ああ、あなたは定位置ね。
そしてチューリップ・・あまりにもなじみ過ぎて有難味もないってあんまりだわ。
今、アタクシは生まれて(ずいぶん経つけど)初めてお目にかかりますという目でチューリップをながめると
その姿かたち,色の完璧さに感動で泣き崩れちゃう(泣かないけど)

そうなると、ちょうちょですわ。てふてふですわ。
やって来るんですね、これが・・チャッカリと。

二日前、我が家から3キロ南の友人宅へ行ったら
庭に蝶々がいっぱい来てた。
わあ。うらやまし!!
「ここはウチより3キロ南だから暖かいのね」と負け惜しみをいったけど
ほんとはお庭の内容が違う事にうすうす気づいていました。
いいもん!うちだって今に花いっぱいになるもん。

で、本日ついにモンシロチョウもモンキチョウもやって来たのです。
一頭ずつだけどね。
あ。蝶々って「一頭」「二頭」って数えるんだよ。
蝶と象が一緒ってどういうことですか???

 

季語・(三春)

 

ほな。


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2024年4月 7日 (日)

自句自解295 一片が靴の中・・



  

   一片が靴の中にも花筵
(いっぺんがくつのなかにも はなむしろ)2019・4月

 

マグロの解体ショー&花見に行って来ました。
全国一億三千五百万人の待ちに待った桜がやっとやっと開花し
大勢の人が花の下でサノヨイヨイと浮かれておりまする
長い人生のこの短い一瞬をあなたも、あなたも、あなたも楽しんでいただきたいと心から願います。
花を見上げる人達の笑顔・・みんな嬉しそうです。
あなた様が嬉しければワタクシも嬉しうどざいます。

 

個人的には訃報がひとつ、ありました。
さよならだけが人生だ

あなたの人生パーフェクトだったよ!とはなむけの言葉を送りたい
もう届かないだろうけど。

 

あ。さて解体ショーのほうは、先輩の読みが甘かったので現場に到着した時に
「本日の解体ショーこれにて終了でございます。ありがとう・・ありがとうございます」の放送が・・
どないなってまんねん。先輩!
実は先輩の推しのお兄ちゃん(魚屋さん)が本日解体デビューだったのです。
それを応援したくてしたくて・・なのに
先輩が駆けつけたときには鼻の頭に汗をかいたお兄ちゃんが包丁片手に茫然自失状態でした。
店の大将や、その筋の関係者があたしの先輩に向かって
「ようやりよりましたで!」「褒めったってください!」
先輩ってどういう立ち位置なんやろ・・・

昨夜は緊張であまり眠れなかったお兄ちゃん。これからも華麗に包丁振り回していただきたい。
中落ちジャンケン(勝ったらマグロの中落ちが貰える)の勝者をうらやましくもメンチかまし(睨みつけ)ながらいざセカンドステージの花見会場へ

桜、堪能しました。
というか。一カ所に座り込んでずっと話し込んだのでほとんど花は見ていないけど
楽しそうに土手を歩く人や写真を取り合う人を目の端にチラチラ入れながら
良い時間が持てました。
やっぱりこの人(先輩)まっすぐな賢い人や。全然変わってないなと思いました。
解体ショーの時間間違えはったけど。

季語・花筵(晩春)
桜の花びらがまるで毛氈のように散り敷いたものを言うこともあるが
花見の席そのもの、あるいは花見のための敷物を指すことの方が多い(ような気がする)
花筵の脇に脱いで揃えられた靴。その中に一・二片の花びらが入り込む。

 

 

 

ほな。


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2024年4月 6日 (土)

自句自解294 サリー行く・・



 

   サリー行く神戸大学春落葉
(さりーゆくこうべだいがく はるおちば)2014・4月

 

大学の構内を散策していると外国人の学生さんにすれ違う

サリーってなんと優雅なのでしょう
柔らかな布を身にまとう
体を守る一枚の布。

 

季語・春落葉(晩春)
どんぐりの木と我々が呼んでいる椎や樫は春に落葉する。
その葉は厚ぼったく、色づいて美しいわけでも、儚く悲しいわけでもないが独特の風情がある。
冬に立ち向かう木々の厳しさではなく、春の落ち葉は再生を暗示させてくれる
留学生らしいその女性は私達に軽く微笑みかけてくれた。Dsc02583

 

 

 

ほな。


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2024年4月 5日 (金)

自句自解293 ふらり寄る・・



 

   ふらり寄る街のカレー屋花ぐもり
(ふらりよるまちのかれーや はなぐもり)2015・4月

 

一人暮らしになって作らなくなったわね。カレーライス
あたしは原材料の元の形が判らないようなカレーより
じゃがいも人参お肉・・ごろごろしている昭和のお母さんが作るカレーが好き
じゃがいもって冷凍できるのですか?
やったことないからわからん。というか冷凍とか解凍とかにいまだに偏見持ってます。
これ昭和女子あるあるです
ぶっちゃけ、うまく使いこなせない。

なので、
外出してどうしても一人で食事をしなければいけない時は「カレー」に決めています(決めていました)
京都・大阪のキタとミナミ・神戸三宮にそれぞれ好きなおみせを決めています(いました)
大阪・キタはなんと高校生の頃からなじみの店です。
制服のまま、今は無き梅田の北野劇場で映画を見てそのカレー屋さんへ・・
今も営業されています。味も変わんないような気がします。
お小遣いが余っていたら「音楽喫茶ABC」へ・・喫茶店に入るのは不良と言われた時代です。
背伸びをするのが嬉しかったな。
堂地下のインディアンカレーって今もあるのかな。
アソコにもよく行きました。罰ゲームみたいに辛いカレー

話逸れてるわ。

コロナでお買い物に出かけない期間。コープさんの共同購入で「レトルトカレー」を買いました。
袋に入っているカレー???食べたこと無かったです
大塚食品の琴姫様・松山容子さんのカレーも買ったことない
こんなのこの年になってハ・ジ・メ・テ


奥様!美味しいやありませんか!
アタクシの偏見・意固地・大いに反省しました。
こんなんやったら、家でカレー作らんでええやん。
外で食べることないやん。
えらい世の中になってるわ!!(今頃気付く)

 

 

季語・花曇(仲春)

 

 

ほな。


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2024年4月 4日 (木)

自句自解292 丈六のお顔・・



  

    丈六のお顔の揺らぎ春灯
(じょうろくのおかおのゆらぎ はるともし)2016・4月

 

季語・春灯(三春)

丈六とは1丈6尺(約4.85メートル)のことで、仏像の背丈のこと
丈六を基準とし8尺(1/2)や〇倍で仏像が作られる

釈迦の背丈が丈六であったと言われている
???超超高身長!
仏教の経典に書かれてあるのですよ

2008年8月3日の朝のことであります
あたくし、不思議体験をいたしました
胡散臭いと言われても、んなアホなと思われても
まったく構わないのですが
それがきっかけでその月の縁日から不動尊の霊場を回ることになります。
2015年の夏に満願成就するまでの5年間、貴重な経験をしました。

忘れがたい寺院も多くありまして
掲句の丈六の仏さまもそのひとつです。
(動画を探しましたが非公開になっていました)
こんな・・と言っては失礼ですが、本当に「こんな」山の中で巡り合った
という思いが強かったです。
訪ねたのは2008年初冬でしたので↑↑掲句はその時のイメージであとで作ったものと思われます。

機会があればもう一度行ってみたいです
どうなんでしょね。

 

 

ほな。


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2024年4月 3日 (水)

自句自解291 パンダ舎の・・



 

     パンダ舎のタイヤぶらんこ花の雨
(ばんだしゃのたいやぶらんこ はなのあめ)2011・4月

 

タンタンのこと、まだ引きずっています。
この句、元は「パンダ舎のタイヤぶらんこ雨に濡れ」
だったのです。
ぶらんこは春の季語なので季重なりを避けるため「雨に濡れ」にしたのでしょう。13年前の小賢しい自分。


今の気分はやっぱ「花の雨」なのでそうしました。
黒いタイヤに透明で薄ピンクの花びらがへばりついちゃっています
剥がそうとしてもはがれない、いやな感じ・・。

「雨に濡れ」ならばタイヤブランコがリフレッシュして次の日はタンタンがまた楽しく遊ぶ感じでしょ?
と、自分の句を語る愚かなあたくし・・

ホンマ悲しいです。
タンタンは神戸の兵庫県民のなんちゅうか・・可愛い可愛い宝どした!
タンタンは阪神淡路大震災に遭った私たちを励ますために神戸市立王子動物園にやってきたのです。
兵庫県のご自慢だったのです(そんなこと思ってるのアタシだけか?)
パンダ不在の道府県民の皆様に分かっていただけますでしょうか。この気持。


享年28歳。人間で言うたら100歳くらいだそうです。
タンタン。あたしの妹やったのにいつの間に姉ちゃんの歳を越えたの??
それは何年の何月何日だったんだろう・・って考えています
あの子はアタシを越えていったんや・・・って。

 

季語・花の雨(晩春)

何度も言うてますが俳句で「花」といえば桜の事です。
桜に降る雨、桜咲く時期の冷たい雨を「花の雨」といいます。

 

ほな。


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2024年4月 2日 (火)

自句自解290 花屑のなかに・・



 

   花屑の中に浮かべり河馬の顔
(はなくずのなかにうかべり かばのかお)2011・4月

 

季語・花屑(晩春)
落花(らっか)の傍題となっている花屑
満開の桜が散り始め、ある時は花吹雪となって散り降ったその花びらは風に吹き寄せられ、あるいは人に掃き寄せられ花屑と呼ばれるのです。
美しい言葉ですね。
固い蕾の頃からこの花屑に至るまで、桜という花に対して人は時間の経過とともに美しい呼び名をつけています。


掲句は神戸の王子動物園。パンダのタンタンも若くはつらつと遊んでいた頃です
(現在タンタンは体調管理のために観覧中止とのこと)
河馬のお池に桜の花びらが沢山浮かんでいました。
川ならば水に流され「花筏(はないかだ)」という季語になるのですが、お池ですからね。
宝塚にある某有名旅館の日帰り入浴・レディスデーの薔薇風呂を経験なさった奥様(経験したことない?)なら河馬の気持ちがよくお分かりになると思います。
誰が、カバやねん!

 

あるお方が私の耳元でささやきました。
「河馬の全力疾走って見たことありますか?」
「いえ。ございません」

「すごく早いんですよ」
「はあ・・」
(それが?⇐心の声)
思い出すだに心温まる河馬の記憶でございます。

 

 

昨日に引き続いてまたまたです。お忙しいところ恐縮ですが
ヒマな奥様!ここを覗いてみてね。河馬の出目男君登場します

ほな。

 

これを書いて明日の予約投稿してPCを終了する寸前ニュースが目に留まりました。何といふ偶然でせう。
「タンタン死去」
どうか若い頃の元気なタンタンをここ でみてやってください。写真はクリックで大きくなります。
(2024・4・1 14:45)


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2024年4月 1日 (月)

自句自解289 一年に一度・・



 

   一年に一度訪ふ墓諸葛菜
(いちねんにいちどとうはか しょかつさい)2013・4月

 

先輩の命日が四月四日で、お墓が京都有数の桜の名所にあるものだから
墓参りにかこつけて、年に一度数人が集まっていました。

コロナの3年が過ぎ、今年は会えるねと
K先輩から連絡あり。という事はアタシが他のメンバーにアナウンスして回る役割なわけで
(なんでやねん!いつまでたっても年の差は縮まらないのね)
順次、声を掛けますれば
「弱っていたり」「手術後だったり」「孫守り」だったりで
たてつづけに3人が不参加の回答
k先輩に中間報告を致しました。

「あたしとおたまちゃんなら、そんなに遠くに行かなくてもエエやん」
????
ちょちょっと待ったりーな。
墓参りが主眼じゃなかったっけ?
確かに二人とも兵庫県在住で車で35分離れたところに住んでいるのだけれど・・

 

あんなに、賢くて聡明(同じ意味か)だったK先輩なのに
だいぶ「きてる」でこれは・・
「マグロの解体ショー見にいかへん?」といわはります。

愚かでアホな(同じ意味か)後輩おたまも
きっと「きてる」のでしょう。
「ほな、墓参り止めてマグロにしようか・・」となりました。

ああ。もう物事深く考えたくないお年頃・・
そういう事に決まりました。

 

ごめんねAちゃん(お墓の中の人)
Aちゃんは確か1994年に亡くなりました。まだ40代でした。
あんたら。相変わらずやなあ・・と笑っているでしょうね。
来年は行けたら行きます。いえ、きっと行きます!

 

季語・諸葛菜(仲春)
よく「花だいこん」と混同されますが別物です
中国渡来の植物で諸葛孔明から名がつけられたらしいです。
お花の写真は下↓ の「ここ」にあります

 

 

 

お暇なら(お暇じゃないでしょうが)ここも読んでいただけたら嬉しいです
同じこと言って愚痴ってますわ。

ほな。


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こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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