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2024年3月

2024年3月15日 (金)

自句自解288 囀や山頂でする・・



  

    囀や山頂でするストレッチ
(さえずりや さんちょうでするすとれっち)2016・3月

 

もう8年も前になります。あっという間の時の流れ。
やはりコロナの3年間の空白は大きいです

 

わがエリアには手軽に登れる山がたくさんあります
どの山もポコポコして可愛い
なかでもここは、低山ながらも馬の背(両側が切り立った崖になっている狭い登山道)があり、スケールの大きな風景が楽しめるのです。
いっぱしの登山をしてきたような気分になって下りてきたふもとには親子で学習したり遊んだりできる公共施設があり、そこでお昼をいただきました。
S子さんが「わたしがお当番だから」と言って4人分のお弁当を作ってきてくれたのです。
この頃のS子さんは忘れん坊さんがどんどん進んできて、それでも「お料理ができるうちは大丈夫」と自分でいっていました。
先月「お弁当つくってきてあげる!」と言ったことをすぐ忘れ
夫さんに励まされながら「そうだったっけ?」「うん作る!」を何度か繰り返しながらこの日になったのです。
私は四つの紙コップに持参したドライフーズのお味噌汁を熱湯で溶かしました
人にあれこれ食べさせるのが好きだったS子さんは嬉しそうだったなあ。

あの時、S子さんは山にも登れたんだ・・
展望台で彼女の夫さんが「三人娘」の写真を撮ってくれたっけ
頂上でS子さんの妹のアイちゃんが覚えたてのストレッチを教えてくれた。

良いお天気だった。鳥のさえずりが天から降っていた。

あの時彼女は山に登ったし。お弁当をこしらえてくれた。

 

俳句は日記
だから
読み返すと嬉しいこともいっぱいあるけど
切なくなることもある。
S子さんと永遠のお別れをしたのは去年の秋でした。

みんなで沢山笑いながら過ごした時間
やっぱり(俳句で)残しておいてよかったな。と思っています。

 

季語・(さえずり)三春
鳥たちに恋の季節がやってくると、メス鳥に振り向いてもらうため、あるいはライバルを威嚇して寄せ付けないためオス鳥は盛んに鳴く
いじらしや・・最初は情けない鳴き声だった鶯も日を追うごとに上達して立派な青年(?)に。

 

 

 

次の更新は4月1日予定です
ほな。


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2024年3月14日 (木)

自句自解287 我が齢信じられず・・



  

   我が齢信じられずに青き踏む
(わがよわいしんじられずに あおきふむ)2021・3月

 

 

季語・青き踏む(晩春)
踏青(とうせい)のこと。野道や原っぱが青々とした草で覆われる春。あふれるような明るい日差しの中を歩く。
柔らかな土や草の感触が足底から伝わってくるようだ。

 

人生、この期に及ぶと信じられないことが多くなります
その最たるものが自分の「齢」年齢であります。
特に私なんか、はたち過ぎたころから年齢詐称していたから
自分でも本当の歳が分からなくなってます。
昔はよく10歳サバをよんでいました。
本当は33歳なのに「43歳」。50歳なのに「60歳」というと
「うっそ~~見えないわ」と言われました
そらそうや。嘘ついてんねんもん。

その遊びは最近通用しなくなりました。
なんで?微妙に悲しいです。

いつのまにこんなに仰山、歳とってしもうたんやろ・・
あきれながら、感慨に浸りながら 青きを踏むのです。

わっかくさ もえる おっかのみちい~~
こっころも はずみ みもはずむう~~

 

 

 

ほな。


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2024年3月13日 (水)

自句自解286 この街もAEONが・・



  

      この街もAEONがひとつ花曇
(このまちもいおんがひとつ はなぐもり)2023・3月

 

季語・花曇(晩春)
晴れているんだか曇っているんだか、よく分からない天気。桜の季節にはこんな日がよくあります。
花曇の「花」は桜のことです。
少し青の交じったグレーの空を透かして見える淡いピンク
頭上を覆うような、けれど憂欝ではない。生暖かい空気のぼんやりした「花曇」


旅好きな英語の先生が話をしてくれた
日本の都市と言われるところはどこに行っても同じだ
駅前に住友銀行と三菱銀行があり、街の真ん中には必ずNHKの鉄塔(建物)がある
お城のある街なら城とNHKと県庁・市庁はセットだ

あれから半世紀
汽車の旅が好きだった先生はお元気かしら
今なら都市といわずとも、中途半端な街も、どこに行っても同じですよ!と教えてあげたい。
今は車で旅することが多くなってるのですよ。
国道沿いには全国展開している見慣れた店舗が・・
コンビニ・作業服屋・GS・お食事処・カレー屋・コーヒー店
同じ造りの店。同じ看板がどの街にもどこに行っても・・
クローンみたいな日本の街。
(かねふくめんたいぱーく)ガンバレ

そして、一家に一台 ひとつの街にひとつの AEON
郊外型大型商業施設。なんかもうイオン一択みたいな勢いです。

長崎屋とかイズミヤとかシロ(ご存じ?)ってどこに行っちゃったんだろ
豊中(大阪府)にある日本最古のダイエーも取り壊しが決まっているって言うし・・

 

花曇の空の下、天空に浮かぶ城のようにぼんやり霞むイオン

この句はJRのどこか(京都の先だった気がする)の駅に停車した時に見えた風景
「いや~。ここにもイオンがあるわ!」
「イオンって、どこにでもあるなあ」
という会話から。

 

ほな。


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2024年3月12日 (火)

自句自解285 納骨を・・



  

    納骨を済ませし母の朝寝かな
(のうこつをすませしははの あさねかな)2005・3月

 

季語・朝寝(三春)
春の眠りは心地よく、しばし、とろとろと眠ってしまう、柔らかな春の朝の光を感じながら・・

 


母のすぐ下の三歳違いの弟は詳しい事情は知らないが長らく身内とは音信不通でした。
祖父の葬儀の時、一度だけ会ったことがあります。私、13歳でした。
そして再び所在不明。

それから30年余りの月日が流れ叔父さんは突然親戚一同の前に姿を現します。
「親父(私の祖父)が夢枕にたって”これからはお前が当主だからしっかりまとめよ”」と言ったらしい。
まあ、おじいちゃんは明治の人やからね。家とか戸主とか一族とかにこだわりがあったのね。
それが何と母の長兄(昔でいう当主)が亡くなった直後であるから驚き桃の木です。

そのあと、突然「男の子は自分で頑張ればいい」と言って女の子・一番若い姪っ子(私と私の従姉)に車を買ってくれた。
「車」でっせ。ビックリするでしょ。
1歳違いの従姉は広島に住んでいるので「Mazdaのチョットエエやつ」
「たまさんは何に乗ってるん?」と聞くので「ランボルギーニ」と言っておけば良かったのに正直に我が家のセカンドカー〇〇というと
「軽か軽でええな」と言ってそれに決定。丁度、買い替え時だったのです。
棚から牡丹餅のお餅に大きさの違いはあったけど有難く頂戴しました。

それから数年後に叔父は亡くなります。(当時広島の伯母(母の姉)の近くに住んでいた)
亡くなる10日前に私に初めて電話があり
「誰かわかりますか?」「貴女に一度会ったことがあるよ」「寒いからねえ」「貴女もお元気でね」
とても言葉のきれいな人だった。

妻を早くに亡くし一人息子とも成人を待たずに死別していたそうだ。
長らく付き合いのあった女性が病弱で毎月の病院の支払いを叔父がしていたらしい(小説みたいでしょ)

結局、車を買ってもらった二人・・
従姉が住まいの後始末や葬儀の手続きを全てやり
私が母を伴い関西から広島へ出向き、お骨を所縁のあるお寺へ納めに行ったというわけです。

叔父さんにしたら、(自分の後始末をふたりに・・)そんなつもりは毛頭なかっただろうに、結局そうなった。
ふしぎだなあ・・とおもいます。

 

 

 

ほな。


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2024年3月11日 (月)

自句自解284 病棟の中庭・・



 

      病棟の中庭に聞く初音かな
(びょうとうのなかにわにきく はつねかな)2007・3月

 

 

この年、実家の母がペースメーカーの埋め込み手術をするため
日本赤十字社京都支部病院に入院した。
通常「京都のニッセキ」と呼ぶが、京都には二つ「ニッセキ」があり、母が入院したのは「第一支部」で1936年(昭和9年)の開院である。
実は「第二支部」の方が開院が古く、明治の終わりと聞いている。

昭和9年と言えば軍部の台頭によりこれから正に日本が軍国主義に突き進むという先行き暗い時代であったわけで
この病院の設立もそういう社会背景を考えると興味深い。
最寄り駅周辺には一直線の「師団街道」。「ご大典記念」に架けられた橋。「軍人湯」という名の銭湯などが残り、歴史好きの私にはワクワクスポットなのだが、当時は病院の行き来で忙しくて「いつかゆっくり歩いてみたい」と思いながら未だ実現していない。

「もうアカン。死ぬわ」と言っていた母はペースメーカーをつけると
ゼンマイ仕掛けの人形のように嘘みたいに元気になった。
ここで私が疑問に思った国の制度は
体が弱り切ってよれよれなのに、自分でなんでもできるからと(80過ぎた独居の人ということで)「要支援1」しかもらえなかったのに

術後、ぴんぴん元気になって坂道もスイスイ歩けるようになったのに「ペースメーカーが入っている人」になったら介護認定はしてもらえるわ。ケアマネさんはつくわ。家事のお手伝いにヘルパーさんが来てくれるわ。
介護タクシーは使える(使ったことないけど)あともろもろ・・

いやいや、もう元気になったので結構です。と言ったけど、
なんか、おかしくない? 必要な人が必要な時に必要なサービスを受けられないって。

 

ああ。何か話が長くなってる。
ま。この病院は行って見て驚いたのだけど。
ここはどこ?☆いくつのホテルですか?というくらい立派できれいだった。
中庭は緑が一杯のすてきな空間で、( ̄∇ ̄;)ハッハッハ母は私が買ってあげたワコールのオサレなパジャマにかわゆいはおりものを着てご満悦でベンチに座った。
母、このとき82歳。それから亡くなるまでの年月を現代医療のおかげで楽しく元気に過ごさせてもらった。

 

季語・初音(三春)
春の訪れを告げる鶯。その年に初めて聞く「初音」

 

ほな。


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2024年3月10日 (日)

自句自解283 点滴の高さに・・



  

   点滴の高さに春の雲浮かぶ
(てんてきのたかさに はるのくもうかぶ)2009・3月

 

季語・春の雲(三春)

 

春の雲は丸みを帯びて、青空にぽっかり浮かぶ
綿菓子のような、お昼寝中の羊のような雲がゆっくり流れる。
そんな雲を病室から眺めたのである。

「点滴無くなったらコールボタン押してくださいね」
と言いながらナースが部屋から出ていった
ベッドの人と私ともう一人誰か居たような・・
黙って点滴の落ちるのを眺めていた。
点滴を見上げた向こうに青空があり柔らかな雲が浮かんでいた。

「青」色って懐かしい色だな。と確かその時考えていたと思う。

はるか遠い日のできごと

 

 

ほな。


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2024年3月 9日 (土)

自句自解282 もう少し生きる・・



 

  もう少し生きるつもりの苗木植う
(もうすこしいきるつもりの なえぎうう)2014・3月

 

 

季語・苗木植う(晩春)
林業や果樹農家の方の植林も、我が家のようなウサギ小屋の猫額の庭に苗木を植えるのも同じ季語です。

枯れてしまった白梅を昨年切ってもらいました。
花をたくさん咲かせて実がよく生るよゐこで、おばあちゃん(姑)が大事にしていたのに残念です。

その後に蝋梅(ろうばい)の苗を買ってきて植えました
アタシの親指ほどの幹。情けないほどひょろひょろしてたけど、なんと今年花を3輪つけました。
張り切って景気よく大きくなってほしいです。

⇑⇑ この句は10年前の句だけど、この時すでにこんな心境だったのが驚く。
ああ。あたしはこの木の成長を見届けることができるのか!ってね。
弱気だわね。弱気、何の木、気になる木・・
そしてこの時買った苗木が何だったのか覚えていない。
たぶんたぶん。すぐに枯らしたアレ?
「もう少し」って言ってた10年。

厚かましくも生きたわね。

アタシもなんだかんだ言って四捨五入したら100歳。

厭なニュースを見て「世の中汚れちまってるぜ」と思った時
月一のうどん会(ドンジャラホイの晩餐会)でうどんのお出しが最近塩辛くってね。
「あたしを殺す気?」と感じた時
ATMはお金が出てくる機械だけどAGFって味の素の会社なんだってねとか
飛び交っているアルファベット三文字にわけわかんなくなる時

もっともっと、あるけど
そんなとき「も。いいか」(そんなに生きていなくても)と思うこともあるのよ。

そう思ったこともすぐに忘れてしまう
まあ「もう少し生きる」ことにしますわ。
新入りの蝋梅に負けない様、張り切って景気よくね。

 

 

ほな。


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2024年3月 8日 (金)

自句自解281 女優さんと同じ・・



 

   女優さんと同じ髪型風ひかる
(じょゆうさんとおなじかみがた かぜひかる)2018・3月

 

コロナの感染拡大でいつもの美容室がしばらくお休みされたのをきっかけに今のところへ移りました。
buck-tick命(これで年齢を推察)の一人ママさんが営むお洒落なお店です。
無口なところが気に入っています。
もちろん技術もgoodです。

「今回どうしましょう?」と聞いてくださいます。
ワタクシはそのつど
「1940年代のイタリア映画に出てくるわんぱくな少年」
とか
「場違いな裏町酒場に紛れ込んだおまぬけなパリジェンヌ」
とか
「可愛いけれどカッコよく退廃の気分をまとうミア・ファーロー」

とか 答えます。

一人ママは話をじっくり聞いてくれて
「ふんふん。わかりました」

前回と同様の(言い換えれば イ・ツ・モ・ノ)スタイルに仕上げてくれます。

いいんです。気に入っているから。

 

季語・風光る(三春)

 

 

ほな。


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2024年3月 7日 (木)

自句自解280 東風吹かば・・



  

   東風吹かば梅が枝餅の恋しかり
(こちふかば うめがえもちのこいしかり)2009・3月

 

季語・東風(三春)
こないだ、梅東風をやったので、もうご存じね「東風」
忘れた?やーね。張り合いがないわ。奥様の頭はお飾り?

じゃあ。本歌取りってご存じかしら
初めに有名な歌があって、それを踏まえて取り込んで作ります。
パクリではありません

あたくし、⇑⇑この句。畏れ多くも菅原道真公の

 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
          主なしとて 春な忘れそ

というお歌を踏まえて作らせていただきましたの。

「東風が吹くと梅が枝餅が食べたくなるわ」
という句意です。

 しょ~もないでしょ!

奥様に言われなくったって本人が一番わかっています!

2

 

右大臣道真さんを左大臣藤原時平が「あんなやつあきまへんで」と主上にチクり(諫言といいます)西国は九州大宰府に左遷されちゃうんです。
時平は藤原ホッケ(北家)の出というバリバリの後ろ盾があるから強かったんやろね。歌舞伎では時平さん。これ以上悪い人は居ないみたいなフルメイクで登場するんだよ。

それで、道真さんは激おこプンプン丸が沸点に達し遂に怨霊になり京都市内を荒らしまくるのでありました。
人々はごめんなさい。あーたの気持ちはよく分かる。悪かったそんなに怒らんといて頂戴ね!と。
彼を神様に奉るわけです。それが天満天神様ね。(以上適当にふんふんと聞いといて)

話はもどり、ヘロヘロよれよれで西流の地にたどり着いたミチザネ公に一人のお婆さんがホームメイドスウィーツ(手作りお菓子)を差し出します。梅の枝に挿して!(粋やなあ、おばあちゃん)
それが「梅が枝餅」の起源らしいです(見ていたわけではないから)知らんけど・・


懐かしくも素朴な味わいのもっちもっちの皮に包まれて粒々あんこがどっしり入っています。
ぺったんこに押さえて焼き目をつけたりするもんだから香ばしくって♡
1200年前とは若干形態は違ってるだろうけどね

 

 

 

ほな。


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2024年3月 6日 (水)

自句自解279 遠足の身重の・・



  

   遠足の身重の教師しんがりに
(えんそくの みおものきょうししんがりに)2010・3月

 

引き続き「遠足」です
いやあ・・学校の先生って重労働やね。
はた目にも妊婦さんって判るフォルムなのに遠足についていかなアカンのです。
アタシも(学校の先生じゃないけど)出産二週間前まで車運転して(トラックドライバーじゃないよ、通勤ね)ハンドルがお腹につっかえて大変だわ!ってくらいまで働いて(思い出したら泣ける)・・・
だから、遠足について行くの社畜?校畜?

特に小学校の先生って、オールマイティに何でもできるからすごい
オルガン弾けるしバタフライで50m泳げる。給食残さず食べる。
もっとお給料を上げったって下さい。

 

元教師は潰しが効かん
歳取ったら長年の業務がおよぼす弊害が出るよ。
職業病って言うのかしら。
本を貸してくれたはいいけど、いっぱい書き込みしてる(達筆で)
感想より、訂正とか評価ね。
自分の本だから好きに使えばいいけど、読みにくいったらありゃせん。

交友関係でも、根底にあるのはバランスよい平等精神
えこひいきしない。公平がモットー。誰にでも目配り、気配り。
アタシだったらお菓子配るとき嫌な奴の分少なめにしてやるぞ。
「あの人?もうエエやん。来ないんだから」と言ってもクソ丁寧に電話して結局断られてる。
人を信頼し過ぎや!
「じゃ また」のまたとか「行けたら行くわ」の行けたらを深く理解してほしい。

あれ?何の話してたんだっけ・・

 

季語・遠足(晩春)
しんがり=最後尾

 

 

ほな。


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2024年3月 5日 (火)

自句自解278 自転車のベルに・・



  

    自転車のベルに遠足乱れけり
(じてんしゃのべるに えんそくみだれけり)2010・3月

 

 

季語・遠足(晩春)

遠足は春に限ったことではないと思うけど、俳句では春の季語です。


遺跡址に竪穴式住居が復元されていて公園になっています。
川に沿って広がる平地はのどかで、春のお子達の遠足。うちら中高年の吟行にもってこいです。
可愛いお子達が列を作って土手を歩いていました。

「遠足乱れけり」「こどもたちの遠足の列が崩れたよ」という意味です。
うまいこと省略してますやろ?(自画自賛)

2010年当時は通用していた。
もしかしたら、当時から決まっていたのか
奥様やワタクシが知らなかっただけで、他の方はご存じだったのか・・
この「ベルを鳴らしてそこのけそこのけ自転車が通る」という行為は道路交通法違反であることを。

自転車に乗らなくなって数十年になるけど
「ごめんやしておくれやっしゃ~」とベルを鳴らして道を譲ってもらうのは普通だと思ってたわ。
アカンのですよ。ただちにおやめください。

あと、自転車で歩道を走るのはこれも違反です。
ただし・・があって「小っちゃい子やお年寄り」はいいんです。
ここで問題になるのが「見た目の若い、お年寄り」だと思います。
てか「歳バレしたくない奥様」です。
大きな顔して歩道をママチャリで走っていたら
「あの人70歳以上なんやわ」と思われます。
事実だからええか!奥様。

今日ね、スーパーのシルバーデーだったの。クーポン券があればポイントが貰えるんです。
レジで「クーポン券お持ちじゃないですか?」と聞いて下さった。
それが親切と思っているのですか?
その質問は「お客様見た目65歳以上ですよ」とアタシに刃(やいば)を向けているようなものです。
無礼にも程があります!
(怒る資格はないのに)プンプンしながら「持ってません!」といいました。

さらに「ポイントが1000円以上溜まっているので使われますか?」と聞いてくれる
あくまでも親切なレジ担
「え!そんなに溜まってるんですか使います使います」
と言いながら「ちっ!シルバークーポン券今度から肌身離さず持って来よう」と心に誓いました。

 

 

ほな。


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2024年3月 4日 (月)

自句自解277 をんなみな強き・・



  

   をんなみな強き映画よ春隣
(おんなみなつよきえいがよはるとなり)2008・3月

 

私は威張って言うわけじゃないけど
権威・権力が好きだ。肩書とかアカデミックなものに弱い
「この紋どころが目に入らぬか!」と言われれば真っ先にひれ伏すタイプだ。
欽ちゃんの仮装大賞とかミスキャンパスコンテスト優勝とか「賞」の付くものに敏感に反応する

ので、役所広司さんがカンヌ映画祭で男優賞を獲った

『PERFECT DAYS』

が、今近所のシネマに来ているので見に行こうと思った。
「賞」もらわはったんですよ。わくわく

 

「来週、映画⇑⇑ 行ってくるわ」
「どんな映画?」

「おじさんがトイレ掃除する映画」

・・・・

「見たいか?」

その言葉に胸に手を当てれば


「別に・・・」

という事になり、まだ見に行っていません。

 

 

 

季語・春隣(晩冬)
春という言葉がついているけれど、まだ春ではないので冬の季語なんだよ。
この映画はペネロペ・クルス主演の「ボルベール・望郷」という映画で、私にとっては非常に
思い出深い・・
タイプミス「重いデブ愛」と間違って変換された。(*_*)

映画です。「春隣」にするか、「春の闇」にするか大いに迷って
心情的には「春の闇」だったけど、なんだかもったいぶった句になると思い「春隣」にしました⇐どうでもいい情報

ペネロペが美しくて強い女性を演じています
奥様!良かったら・・おすすめです。

 

 

ほな。


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2024年3月 3日 (日)

自句自解276 逆光の夫・・



  

    逆光の夫寒林を抜けてきし
(ぎゃっこうのつま かんりんをぬけてきし)2018・2月

 

季語・寒林(三冬)
すっかり落葉した木々のおかげで冬の林の中は明るい。見上げる冬の青空が贅沢なほど広がって見える。
梢を行き交う冬鳥の鳴き声と足元でカサコソと音を立てる落ち葉。
寒林に差し込む日の光がまぶしい。

夫は(ツマ)って読むんですよ。妻も(ツマ)俳句では(サイ)とはあまり読ませないと思う。
誰がサイ(奇蹄目サイ科)やねん  と怒りを買うからかもしれない。
で、わたしのツマひっちゃんは、2005年に天国(たぶん)へ行っているので、この句は夢・まぼろしを詠んだものです。

彼は滅多に私の夢には出て来ません。
4年に1回くらい。オリンピックかっ!
用事のある時は、私ではなく友人のところに行くみたいです。
ある時は、彼の親友Yが、朝方の夢の中で「〇〇に気をつけろ」って言うんやけど・・と電話をしてきて
その受話器を取った1時間前に私は「〇〇」が絡む大ごと、に巻き込まれたところでした。
親友は『何で俺のところに言うてくるねん』と怒るし
私は私で『もっと早う言うてこんかい』とYちゃんを罵倒するし・・

私の親友エミリー(彼女は霊感強子さん)の夢に出たこともあります。
とても大事な「警告」でした。
夫が「△△に◆◆」とエミリーに言う。エミリーは「どうしようもありませんか?」と訊ねると、もう一度はっきりと「△△に◆◆」と言ったそうです。
彼女は「私(エミリー)にではなく、おたまちゃんに伝えてくれという事だと思う」と連絡してきました。
その事はあちらのブログに書いたかなあ・・おぼろ・・

どちらにしても何故に直接私に言わないのか。不思議。
なんで、遠回りして伝えるんやろ・・

 

光りまみれの夫がとっても明るいところからわ~っと出て来て(真っ白いスーツ着用)また光の中に帰って行った夢は四十九日の法要の朝にみました。同じような夢を長男も見たので不思議で、これもあっちのブログに書いたことがあります。


ちなみに、次男はその年の年末に「お父さんが4桁の数字を言った夢」を見て宝くじを買いましたが全くハズレました。
夢で紛らわしい事を言わないで欲しいと激怒していました。

そういうわけで上の句は私の夢まぼろしでございます。

 

 

ほな。


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2024年3月 2日 (土)

自句自解275 梅東風の園庭・・



  

   梅東風の園庭に子ら放たるる
(うめごちのえんていに こらはなたるる)2021・3月

 

Img_8421

季語・梅東風(三春)
東風(こち)は冬から春へと気候が移り変わる頃、太平洋上から大陸へと吹き上がる寒気の緩んだ風。
印象的には春の風というより、まだ厳しさの残るしかし、春の訪れを確実に告げてくれる風。
「東風」の傍題として「梅東風・桜東風・雲雀東風・強東風・・」

 

写真は我が家の庭の梅。4本あった梅の木の内2本は枯れ、この子は去年「きつめ」に剪定してもらったからか沢山花をつけてくれました。

三寒四温ではなく。五寒二温??のきのうけふ。
その暖かいほうの日に歩いて郵便局へ行きました。
途中に幼稚園を通ります。
はじめて気づいたけど「〇〇幼稚園」が「〇〇こども園」に看板変わってました。
一昔前は入園の申し込みに親御さんが徹夜で並んでおられたのに、園庭で遊ぶ、お子の人数も、若干少なめ
それでも庭を駆け回る子供らの歓声はすさまじい。
こどもってどうして大声あげながら走るんだろ。しかもお友達の名前をフルネームで叫ぶ。
〇山△子ちゃ~~ん!(まあ「子」の付く名前じゃなかったけどね)

少し強めの梅東風が園庭の子らをかき混ぜる
皆もうすぐ進級だね。

 

ほな。


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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2024年3月 1日 (金)

自句自解274 雛飾る・・



 

H 

ながらくカメラ?写真機?を触っていなかったからモタモタしています
これで貼りつけできてるのかなあ・・

今年のお雛様はこれだけ!
ふたカップルです。 右は伏見人形。左は木目込み人形
九谷の花瓶に桃なんか挿してます。

季節を楽しみたいと思いながら、ついつい面倒で「もういいか!」という気持ちに傾いていたのですが
スーパーでばったり出会ったアコさん(昔の呑み仲間)が
「一人暮らしになったけど季節の事はやってる。お雛様飾って、チラシ寿司作って、甘酒いただくの」
なんていうものだから、
きゃあ。アタクシも見習わなければ・・
(アコさんは年はアタシより10歳うえだけど、未亡人歴はアタシの方が15年先輩です)

といふ次第でござます。

 

   雛飾る箱の中より箱を出し
(ひなかざる はこのなかよりはこをだし)2009・3月

 

ほな。


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