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2024年2月 8日 (木)

自句自解266 箱背負ひ・・



   

    箱背負ひ薬屋来たる桃の花
(はこせおいくすりやきたる もものはな)2021年・2月

 

昨日の「家庭常備薬」の話から・・
子どもの頃、不思議で謎めいて魅力的だった人が「置き薬のおじさん」
あと、反物を背にやって来る呉服屋さんとか、小学校で公演する人形劇団の人とかもその括りにはいるけど
やはりダントツにそそられたのは「置き薬のおじさん」
何処からやって来るのやら・・
突然、霧もしくは陽炎(カゲロウ)の中から現れる。
「スグナオール」とか「ムシコロリ」とかベタなネーミングの白い粉が赤いセロファン紙に三角に畳まれてあったりする。
いつも茶箪笥の上にある 20×25×10 くらいの引き出し式の箱(箪笥のカンのような持ち手がついている)
それをば、恭しく差し出すと、玄関先にすわったおじさんは手際よく点検して薬を入れ替えた。
そろばんをパチパチはじいてお勘定。

「エッチュウからきてはるねん」と聞いた。
エッチュウが越中富山の事だと知ったのは少し大きくなってからでした。

アタシの記憶では前の東京オリンピックの頃まで来てはったんじゃないかな。
今でも、たま~に。たま~に、「置き薬」の白いバンが走っているのを見ることがあるけれど
大坂ナンバーだわ。
もう、四角い風呂敷包みを背負った人なんかどこにもいない。
風車の弥七くらいのもんや。それも出演者がほとんど亡くなっているTVドラマの再放送でや!

 

あのおじさんはカゲロウの中を、どこに帰って行ったんだろう
やってくるのはいつも桃の花の季節だったような気がする。

 

ほな。


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

 

 

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コメント

おたまさん、こんにちは

子供の頃、いろいろな物売りの方が来ていましたよね
ゴム紐とか、わけのわからん雑貨を売り歩くちょっと恐めのおじちゃんとか…

越中富山の薬売り
実は忍者、隠密説もありますよね
夫の郷里が某県、忍者の生息地で、実家の生業が配置薬(置き薬)の卸業者でした
春と秋に関東各地に配置薬を卸しに1ヶ月程回っていたそうですよ
薬屋の生業を利用して全国各地を回って、情報収集!!…と夫が申しておりましたわ(笑)

投稿: Kana | 2024年2月 8日 (木) 12時16分

★Kanaさんへ
Kanaさんこんにちは!
そんな話、大好きです。
私はその説、信じています^^
薬は元々、修験道から発達したのではないかなと思っています(根拠ないけど)陀羅尼祐の里に行ったとき強く思いました。
修験道の行者さんが特別な訓練を経て忍者になった。
話飛ぶけど真田一族も修験→山道に詳しい→忍者系。きっとそうだと思います。
(人に言うたらあかんよ)
背中の箱の底には手裏剣とか鎖がまがはいってたんだきっと・・・
Kanaさんのご主人様とお友達になりたかったわ。


★パコちゃんへ

すごく有名な会社ではありませんか。
お馴染みのはずなのに知らぬまに社名がかわっているのですね。
凄い偶然です。2月7日はG坊12回目の誕生日です。

投稿: おたま | 2024年2月 8日 (木) 16時19分

みなさまのコメント、わくわくするようなお話しですね。忍者、隠密、手裏剣、CIA、KGB、モサド、あ、関係ない方へ想像してしまった。
たしかに、あの箱の中には秘密がありそうです。

投稿: セッキートモカ | 2024年2月 9日 (金) 23時53分

★セッキートモカさんへ
とかく「箱」というものは油断がなりません。あの中に腹話術の人形とか入っていたらメチャこわい。
トモカさんは「隠密剣士」をご存じですか?
隠密なのに派手な衣装で目立つ!っちゅうねん。
隠密vs忍者のお話だと思っていましたが
つらつら思い出すに、霧のとんべえ?だったかな忍者の手下がいまして。彼がいつも不用意に剣士の本名を連呼する。それって隠密やから大きな声で言うたらあかん!と胸を痛めていました。
後年、夫と京都の嵯峨野を歩いていたら、そのとんべえ(牧冬吉さん)に遭遇しました。
子どもだった私たちが、おっちゃんおばちゃんになっていたので、とんべえはおじいさんになってはりました。
嵯峨の辺りに棲息してはったようです。
どうでもいい情報でした。

投稿: おたま | 2024年2月10日 (土) 13時25分

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