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2023年12月

2023年12月15日 (金)

自句自解243 月の鴨水脈に水脈・・



 今年の目標は「月に一度一人吟行をする」でした。
一度も降りたことのない駅、訪れたことのない町(数十年ぶりの駅/街も含む)を歩いてみました。
酷暑の2回はおさぼりしましたが、我ながら「行けた」と思います。
どの町にもちょっとクラシックな喫茶店があり、良い時間を過ごすことが多かったです。

今年の納めの句はその喫茶店から見た景色にします

 

   月の鴨水脈に水脈触れ光りあふ
(つきのかも みおにみおふれひかりあう)2023年1月

 

「暖冬のせいか今年は少ないです」と店主
窓辺のテーブルから見える川面には数えるほどの鴨が浮かんでいました

水脈は鴨が作る航跡。
一羽が作った航跡の上を一羽がクロスする・・
あるいは別々が作り出した二つの扇形が遠くで重なり合う

俳句は家に帰ってから「あの鴨は今頃・・」と夜の景色の中に置いてみました。

 

季語・鴨(三冬)

・・・・・

一年間お付き合いいただきありがとうございました。
♡ポチをいただくと「キャハ」と喜びました。こんな楽しみ方があったのですね。
来る年が皆さまにとって良き年でありますよう。
お祈りしています。

 

次の更新は1月半ば予定です
ほな。


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
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2022秋

  

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2023年12月14日 (木)

自句自解242 田も畑も光る・・



   

  田も畑も光る里山しぐれかな
(たもはたもひかる さとやましぐれかな)2019年12月

 

季語・時雨(初冬)
突然の雨雲が雨を連れてくる。さっきまで晴れていた青空からサーッと雨が降る。
しばらく降っていた雨がもう止んだ。もう明るい青空がのぞいている。
山に近い住まいなればこそ経験するこの通り雨。
知らない人は知らないままで、知っている者は冬の初めの冷たさと、何もかも濡らして去った後の光の美しさの中に季節を感じることができる。
いいところに住んでるなあと思う。

・・・

さて、今年のブ活動もそろそろ店じまいです
悲しいお別れや、楽しい出来事があったけど
元気で過ごせたから、ま、いいよね。

 

今年一番心惹かれた「絵」= 中園孔二作品集
今年一番心惹かれた「声」= Diana Krall
今年一番響いた「言葉」=なるべく遠くに石をなげる(知人)
今年一番面白かった「本」= 騙し絵の牙(塩田武士)
今年一番であって良かった「人」= 果琳のマスター84歳

誰が興味あるねん!

 

 

 

ほな。


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2023年12月13日 (水)

自句自解241 携帯電話圏外・・



  

   携帯電話圏外にゐて牡丹鍋
(けいたいでんわけんがいにいて ぼたんなべ)2013年12月

 

10年前。まだスマホではなくケータイだったころの句
同じご町内でも南部の我が家と北部の友人宅では通信環境に差がありました。
〇〇社の携帯だけはつながるんだけど、他の機種は窓際に行ったら聞こえるものや、アンテナみたいなのをピュ~っと伸ばしたら聞こえるものやら様々でした。
「今日は天気悪いから聞こえにくい」ってそんなバナナ!
今はトンネルの中でもおしゃべりできるんですってね。喋ったことないけど。
なんか、凄いスピードで色んなことが進化していきます。

折れ曲がらないもの。二つに畳めるもの。その後スマホが3個目かなあ
次男が選んでくれて使用料も払ってもらっているので『持たされ』感があり有難味がない。
その割に便利に使ってるけどね
一番助かるのが、ドンジャラホイの仲間がパート別の音源を送ってくれるんです。それを使って自主練。
あと知らない花や鳥なんかを写真で撮ると名前を教えてくれるでしょ。アレね
それからMAP。車のナビがもう古いんだけど取り替えなくても大丈夫
ポイントカードが次々にアプリに変わってゆく。
お金の決済はやらない。なんだか不安。やれば便利なんでしょうね。
あとね、地球の反対側でも顔見ながらおしゃべりできちゃう
朝6時に起こして!って言えば起こしてくれる。
カレンダーも、俳句φ(..)メモメモも便利

これだけ使わせてもらってるから少しはお子に払った方がいいかな。
いや。甘やかしたらあかん。

 

 

季語・牡丹鍋(三冬)
牡丹は猪のこと、おたまエリアの冬のおもてなしと言えばコレですわ。
自分自身も猪を初めて食べたのはこちらへ来てからです。
上の句はもっともっと山深い場所でいただいたものです。
野趣深いのに味は意外にあっさりしてコクがあり上品です。

ほな。


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2023年12月12日 (火)

自句自解240 暗証番号・・



  

   暗証番号思ひ出せない冬帽子
(あんしょうばんごうおもいだせない ふゆぼうし)2006年12月

 

兵庫県警察のお巡りさんが来はりました。
あたしを捕まえに? んなアホな!

ATMで還付金の受け取り手続きはできません!
電話を切って!

という「詐欺かも」シールをいただきました。
電話に貼っといてくださいね。とのことです。

国家権力が人を信じたらいけませんと言うてまわってはる
厭な世の中になったものです。


で、この前、巡回にこられたお巡りさんに緊急連絡先の電話番号を聞かれたので、いや~な(不審)顔をしたら
ちょっとムッとしながら「私はお巡りさんです」という水戸黄門の印籠みたいなものをみせはった。
と、これはガチャピンの話です。

でも今回のお巡りさんは私がちゃんと暗証番号を記憶しているという前提だから気分がいいです。
つい(暗証番号を)教えたくなります
いや。あかん、あかん。まず、何もきかれていないし・・

ま、暮らしにくい世の中ですわね
でも、物忘れが激しくなったからと言って、ATMカードの裏側に暗証番号をメモするのはやめましょうね。

 

季語・冬帽子(三冬)
冬にかぶる帽子として使われることが多いですが、本来は「夏帽子」に対する「冬帽子」
帽子を男性が着用するものとして普通だったころの季語です。
笠智衆さんとか磯野波平さんとかね。
だから、この季語で男性用ハットのシルエットを思い浮かべるのが正しい?のでしょうかね。

波平さんがATMの機械のまえで首をかしげているの図と読んでいただければうれしいです。
何回か間違えたら無効になっちゃうのよね。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
人ごとではないです。

 

ほな。


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2023年12月11日 (月)

自句自解239 足許に小さき・・



 

   足許に小さきストーブ籤売場
(あしもとにちさきすとーぶ くじうりば)2003年12月

 

ここいら(周辺)某所の宝くじ売り場に
「この売り場から10億円が出ました」という幕が貼られている

ほんまかいな
どこのどいつどちら様やねん。当たったのは・・


実は、この売り場、20年ほど前にも
「この売り場から6億円が出ました」という幕がでた。
その時はご近所雀も若かったし。もちろんアタシ自身も若かったし
ひゃ~。うらやましいなあ。何処のどなたやろと、はしゃいだ。

今はなんの感慨もない。
だって、10億円も要らんもん。よう使わんし・・
ご近所雀は「子どもたちに配る」と言ってる
結局自分は使わないんだ。要らないんだ。

おたまちゃんは?と聞かれる
あたしは、あんた達みたいに自分の私利私欲で生きてないよ
JR/A駅と私鉄/B駅の連絡路に「動く歩道」設置してやる。と言ってやったよ。
我ながら素晴らしい。
あそこ、けっこう距離がありますねん。しかも連絡悪い。
必死であるいても乗り換え電車に間に合わないこと多々でおます。
お年寄りや体の弱い人にきっと喜ばれるでしょう。

自分の太っ腹にうっとりしていると
「そんなん、無理やわ。10億円位ではできないわ!」と
頭ごなしの否定
「あーた。あたしの10億円にケチをつける気!」
バカ息子やバカ娘に散財させるより、よっぽどいいよ
とこれ⇑⇑⇑は口には出さないけど・・

くやしいので、あたし宝くじを買おうと思っています。
もちろん、あの売り場で。

 

季語・ストーブ(三冬)

 

 

 

ほな。


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2023年12月10日 (日)

自句自解238 数へ日のヴィーナス・・



 

  数へ日のヴィーナスの塵はたきをり
(かぞえびの びーなすのちりはたきをり)2022年12月

 

12月ももう三分の一が終わっちゃったよ。
お正月まであと幾つ・・と指折り数えるようになるころを
季語・数え日(仲冬) といいます。

日本語ってホントにおもしろい。
「数へ日」歳末の気忙しさや、あれもこれも用意できていないあせりや、買い物メモみながら商店街の賑わいの中に居る様子が見えてくる。
ま。昔の主婦だからね。特に姑と暮らす出来たヨメだったからね歳末はこの世の終わりかというくらい髪を振り乱してましたよ。

もうね。もういいやん・・お正月
これからは子どもの頃の気分で「もういくつ寝ると・・」と楽しみに指を折り数えたいものだ。
いや そんなこと言うてられへん!
掃除や掃除や。はたきに塵取りはどこですか~~

・・・

このブロンズ像は正確にはヴィーナスではない(と思う)
ギリシャ神話の女神様。一メートルはあるかな。
肩に甕(かめ)だか樽(だか)を載せ水が流れ出してる
水は感情。愛の象徴ね。愛に溢れる女神様

横浜へ引っ越していった人が、大断捨離の際
「これ、高かってん(購入価格が)たかかってん。他の人にはあげたくない」と押し付けられた
「な。別嬪さんやろ?幸せになれるで・・」って
もう・・十分幸せやし・・・

しばらく、我が家にいらっしゃったが、現在は友人宅のアトリエの入口で肩から愛の水を出し続けてはる
うん。あたしが「コレ。幸せになれるで」と押し付けたものだ。
素直な友人は、「撫で仏」ならぬ「撫で女神」として愛でてくれています。

 

 

 

ほな。

フィギアスケートのファンではないのですがたまたま点けていたTVで
「誰?この人!」と思ったのが解説の町田樹さんです。
大急ぎでググったらざ~~~~と「解説うまい」「よくわかる」「聞きほれる」ですと。
皆さんよくご存じなのね。
なんだか、フィギア男子に興味がわいてきましたよ。今頃?
ちょっと、お薦め でした。 とっくにご存じかしら。


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2023年12月 9日 (土)

自句自解237 花枇杷や慰め・・



  

   花枇杷や慰めに行き励まされる
(はなびわや なぐさめにいきはげまさる)2005年12月

 

昨日の続きだけど、そういえば枇杷の花も冬に咲く「つつましい」花の一つです。
目立たずひっそりと咲いている。寂しげに静かに冷たい風に揺れている。

季語・枇杷の花(花枇杷) 仲冬

これが夏になると実が生って
枇杷 だけなら夏の季語です

だから「ゆりかごのうた」は夏の場面なのでしょうね。
野ねずみが揺すって枇杷の実が揺れるんじゃなかったっけ?
ねんねこねんねこねんねこよ って

 

この年の初夏に夫ひっちゃんが亡くなっているのです。
だから、訪問したお方に逆になぐさめられたのね。


その人の家は西向きの傾斜地に建っていてリビングの大きな窓から、遠くのの山並みが見えるように設計されていました。
丁度、夕方で、大きな大きなお日様が山に沈むところでした。
自慢じゃないけどウチ(の街)の夕焼けって物凄いんです。
部屋の中まで真っ赤に染まって、二人とも光の中に居るようでした。

俳句ってこうやって「あの瞬間」を思い出せます。

 

 

ほな。


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2023年12月 8日 (金)

自句自解236 冬の空木の花・・



  

   冬の空木の花なべてつつましく
(ふゆのそら きのはななべてつつましく)2015年12月

 

季語・冬の空(三冬)
冬の空と聞いて奥様はどんな色が思い浮かばれるでせう。
明るく冴え冴えとした青色ならきっと西の方か太平洋側にお住まいね
青が少し交ざったグレーなら東のほうか日本海側にお住まいね
と勝手に想像します。
同じ「冬の空」で俳句を作っても100人いれば100通り
ただ共通しているのは「冬の空(冬青空)」という言葉から感じ取る「冷たさ」「厳しさ」
「冷厳」という言葉が指し示すような甘さを抑えた句をつくりたいものです。

なーんてね。
あたしは所詮、風呂屋の釜だよ(ゆーばかり)
自分では上手くできなくても良い句に出会えば「いいなあ。あたしもこんな句を詠みたいなあ」と思う。
それが俳句を続けていく原動力になっているのだと思います。

 

こんな自己満足のつまんないページに来て下さってみなさんありがとう
お歳暮でもと思ったけど、諸般の事情で無理なので止めます。

 

帰り花を筆頭に、八つ手・花柊(ひいらぎ)・茶・木瓜(ぼけ)・侘助(わびすけ)などなど
冬に咲く木の花はなべて(そうじて)ひそやかで、つつましいです。

まるで、あたし・・(自分で言わなきゃ誰がいう)

 

ほな。


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2023年12月 7日 (木)

自句自解235 聖樹まで・・



 

  聖樹まで螺旋階段昇り来て
(せいじゅまで らせんかいだんのぼりきて)2008年12月

 

季語・聖樹(仲冬)

商業施設の入るビルや百貨店などに、美しいクリスマスの飾りつけがされている
シースルーのエレベーターから見えるツリーは何階くらいの高さだろう。
螺旋階段を上ると素晴らしいツリーが飾ってあった。
子どもたちだけではなく大人も思わず声を挙げる。

クリスマスツリーの天辺にひときわ大きく飾られる星は
東方の三人の博士たちが目指した星だろうか。
星に導かれ博士たちはベツレヘムの馬小屋にたどり着く。

Xmasがやって来る。世界中の子ども達が待ちに待った・・
全ての子どもたちにとって幸せと喜びの一日でありますように

・・・・・・・・

訃報が続いています。
昔のたのしい仲間だった。親切で優しくしてもらった。
11月に亡くなっていたんだって。
10月に、奥様から、もうそんなに・・と聞いてはいたけれど
知ったのは昨日。
私はこんな時絶対に行動しようと決めています
自分の時、飛んできてくれた人に励まされたから。
私に心を寄せてもらったことが有難かったから。
よく「どう声を掛けていいかわからない」という人がいるけれど、それは「声を掛けなかった」ことなんだ。
花束を作ってもらってお家に伺った。

クリスチャンのS郎ちゃんは螺旋階段を上って天国にいったんだろうな
皆に愛されるいい人だったから
ほんとに楽しく遊びました。貴方のいる場はいつも愉快でした。
ありがとう。

 

 

ほな。


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2023年12月 6日 (水)

自句自解234 冬晴れや何でも・・



 

   冬晴れや何でもかでも剪る庭師
(ふゆばれや なんでもかでもきるにわし)2012年12月

 

きょーび(今日日)築山なんてある庭、ありまへんで。
シルバーセンターから剪定にやって来たおじさんが若干憎々しげにのたまふ。
だっておばあちゃん(姑)が張り切ってお金出さはってんもん。
元の家からご自慢の蹲(つくばい)石持ってきはったんやもん。
私かて、はっきり言うていらんのです。築山。
でもおばあちゃん大事にしてはったから・・

この家は夫婦で頑張ってローン組みまくって建てました。
必死のパッチでローン完済しました
ひっちゃんがあんなに早く天国に行くのなら、そんなに頑張らなくてもよかってん。
何のための担保やねん。保険やねん。
ま。過ぎたことはいいです。欲深いことを考えるのは止めましょう。

で30代に入ったばかりの二人にはギリギリかつかつの予算だったから庭まで手が回らなかった。
おじいちゃん(舅)が亡くなり急遽同居することになった姑が庭を作ってくれました。
ガレージポートもやったかなあ・・
出してもらったことを直ぐに忘れる恩知らず。

いろは楓も柘植もしだれ梅も中心スターは枯れました。
土がずいぶん沈んで石灯篭が傾きかけてます。
残念な末期がせまっています。

燈篭とあたし、どっちが先にかたむくやろか

庭師さんにきくと
「な~に。大丈夫。だーじょーぶ」とお三時の大福もち食べながら言わはった。
主語がありませんがな!

 

季語・冬晴れ(三冬)
澄み渡った冬の空に心地よい鋏の音が響く
庭師さんも世代交代で馴染みの方が少なくなる。最近はもっぱらシルバーさんにお願いする。
結構エエ仕事しはります。

 

 

ほな。


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2023年12月 5日 (火)

自句自解233 寒禽やお寺の・・



 

   寒禽やお寺の中に幼稚園
(かんきんや おてらのなかにようちえん)2018年12月

 

たぶん、伊丹あたりの古い町を散策して出会った幼稚園だとおもう。
高い塀の向こうから元気な声が聞こえてきた。
冬晴れの園庭を走り回る子どもたちの様子が手に取るようだ。
高く澄み切った冬の空には名前も知らない冬の小鳥たちが飛び回る
それらは塀から突き出た大きな木の枝を騒がしく渡りあう。
高い塀。大きな木。ここはお寺だ。お寺の一角にある幼稚園
地上の子達と天空の小鳥たち・・・

季語・寒禽(三冬)冬の鳥。渡りや留鳥の区別なく冬に見かける鳥すべてをいうそうだ。
個人的にはKANKINといふ響きから高く鋭い声の鵙(もず)などを連想しちゃう。

 

お寺さんが経営されている幼稚園って、具体的に思い浮かばないけど
なにかほんわかとしてエエ感じや。
カトリック教会だと園内で神父様やマドレを見かけると「ピッ」とお行儀よくしなければ行けない風(アタシの印象)
その点、お寺さんはねえ
和尚さんが猫をかん袋に押し込んでポンと蹴ったりしてる。
「和尚さん・・それ動物虐待やで~」とやけにマセた、こたまちゃん(昔のアタシ)が叫びブラックリストに載る。
いいなあ。あたしもお寺の幼稚園に行きたかった

 

 

ほな。


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2023年12月 4日 (月)

自句自解232 全体重かけ・・



 

    全体重かけ白菜に刃を入るる
(ぜんたいじゅうかけ はくさいにはをいるる)2010年12月

 

全体重ったってね、奥様ほどではありません。
足元にも及びません。アタクシなんてささやかな生き物ですわ。

シーズンに同じ野菜をあちこちからいただくのは、おたまエリアあるあるです。
しかも立派ですねん。白菜なんかイノシシの子かと思うくらいずっしり重い。
さいな。イノシシの子を抱いたことはありませんけどね。

この子、いや白菜をば床に置いて片膝をついて、おたま家、家宝の河内の守國助(包丁)をそっと当てる。
ひんやり・・(包丁が言っているわけではないけど)
スッと力を入れただけで瑞々しい水分が飛び出る。サクッ!
無念無想。親の仇覚悟せよ! 
とアタシはささやかな全体重をかけるのであります

 

奥様!俳句ってこんなんでええねんよ(独断やけど)
切れ?そんなもんナイナイ。
読むときは上五の後で5㏄ほど息を吸って下さい。
何も足さない。何も引かないあるがままを詠めばええんです。
は?何か、言い訳めいてますか?

 

季語・白菜(三冬)
冬野菜の代表と言えば白菜ですね。
昔は八つ割にして干して樽に付け込んでお漬物作ってました。
もうやらない。ささやかな暮らしになりました。

ほな。


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2023年12月 3日 (日)

自句自解231 秋冷やたつた九人・・



 

   秋冷やたつた九人にシネマ果つ
(しゅうれいや たったくにんにしねまはつ)2021年12月

 

季語。秋冷(仲秋)
冷やかの傍題としてある秋冷は「秋になって感じる冷気」
あら、ついこの間まで感じなかったのに今朝はもうこんなひんやりした空気!やっぱり秋が深くなってるのね・・
てなときに、つかうわけですわ。
二年前はきっとそうだったのでしょう。
今年なんて鬼のような暑さからの突然の石油ストーブですからね。
「秋」はどこへ行っちゃったんだろと言う感じです。
こんな事では微妙な季節の移ろいに心惹かれる日本人の情緒なんて奥様!ドロロンパッのパ
雲散霧消の馬の糞だわ(馬の糞は勝手につけました)

このときの映画、何を観たのだろうとアチラのブログへ行ってきましたが、わからなかったです。
場所は、電車で30分の小さな小さなシネマです。
小さいけれど座席の座り心地と音響がいいのでお気に入りです。
昔、映画が終わり扉の所で友人を待っていると華やかなお二人が出て来られました。
藤本義一夫妻でした。ぎいっちゃん。だいぶ小さくなってなってはった。
映画は「エディット・ピアフ」だったかなあ。

そんなことを思い出しました。
コロナ前から「こんなんでやっていけるのかしら」と思うほど入りがわるかったけど
最近はヒマな中高年層でにぎわっているとのこと。
そうそう。きのうNHK特集で小津安二郎やってましたよ。
研究者の深いよみにちょっと震えました。


わたくし今年は5月にぶっ飛んだインド映画を1本みただけだわ。
今、何やってるのかな行ってみようかな・・

あ。俳句(わかって貰えなくてもいいけど)
革張りの赤くて分厚いドアが重く開いたところだよ

 

ほな。


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2023年12月 2日 (土)

自句自解230 バーバリーコートの下・・



 

   バーバリーコートの下のいかり肩
 (ばーばりーこーとのしたのいかりがた)2022年12月

 

BURBERRYのコート(なんか)持ってません
ケープもスカーフさえもってません  
それがどうした、文句があるか。

それでも奥様。バーバリーの特にトレンチコートなんて永遠のあこがれではございません事?
似合うと言えば、ローレンバコールだわさ。美しい人。

 

いえいえ、トレンチコートはやっぱり殿方のものでございます。
ボギー!あんたの時代は良かったよ。
身近なところでは天地茂(どこが身近やねん!)
この方、日本一トレンチコートの似合う男って言われていました(知らんけど)
好き嫌いは別にして、昔はいい男が多かったわね。ニヒルな影のある男
男はニヒルでなければいけません。
今のご時勢、どこにニヒルがございましょう。右を向いても左を見ても●●●
な輩ばかり

 

先月、ヘル🐰卯姐さんの隠れ家にお邪魔したのね。
姐さん、今中国テレビドラマに沼っていらっしゃる。(ドイツでは放映してないのかな)
で、おっしゃるには「中国の俳優さんが美しい。昔は日本にも居たわね。こんな感じの男優さん。まるで市川雷蔵みたいな・・」
雷様の名前が出たところでお年頃がわかるっていうもんだ。
あたし・・大きくうなづく。そして二人して深いため息・・

いっこちゃん。吹き飛ばされなかった?ウチラのため息に。


(本日の内容に一部。いや全部、ジェンダー平等やルッキズムの観点から異論がございますればワタクシに石を投げてください。投げ返してやる)

 

季語・コート(三冬)
この句にキレはないようだけど、気分的には中七と下五の間
助詞が軽いキレになるんです。なるかもしれません。なるんだってば。

 

ほな。


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2023年12月 1日 (金)

自句自解229 岸壁に船・・



11月は15回お出掛けしました。
新蕎麦食べて・菊花展に行って・誕生祝いに訪問して・船に乗って・衣裳作りで共同作業して・晩餐会して・空港に行って・ワクチン打って・マクドで悩みの相談聞いて・吟行の下見して・奈良にお泊りして。あとはルーチンのドンジャラホイと句会とストレッチ。
久々にPiTaPaようけ(たくさん)使うたわ(以上。備忘のためのひとり言)PiTaPa=多機能決裁ICカード。あたしは主に電車バスに使います。

12月は家でまったりと編み物したり、好きなもの作って食べたり、ミシンをかけたり、本を読んだりしたいです(以上。輝く希望のためのひとり言)

 

あ。さて・・
船っていいですね。ロマンチツクだわ。(「ツ」は大きなツで読んでね)
船に乗りにいこう!ってガチャピン(ご近所友)と天保山に行きました。
帆船という名目だけど、帆は張っていないのよ。カッコだけ(でも満足)45分間のクルージング。
クルージングっていい響き。ギリシャの船舶王の妻になった気分で大はしゃぎです。
ガチャ子はコロナ以来三年ぶりのお出掛けってんだからどんな箱入り奥様やねん!

 

 

   岸壁に船寄り沿へる冬初め
(がんぺきにふねよりそえる ふゆはじめ)2010年11月

 

季語・冬初め(初冬)
この時は遠い遠い暖かい島へ行ったんだけ・・・

ほな。


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こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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