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2023年10月 9日 (月)

自句自解207 晩秋の便箋・・



    

   晩秋の便箋にある吸取紙
(ばんしゅうのびんせんにあるすいとりし )2021・10月

 

秋になると、誰かに手紙を書きたくなる
そうではありませぬか?奥様!

電話かLINEで済ませちゃう
それは、愛想もくそもございませんわ。
クソなんてお下品だったかしら・・
本当は「愛想も小想もない」というのだそうです。

それがウチラ関西周辺では、いつからクソになったのやら。
やれやれですわ。
折角ロマンティックな手紙の話でもしようと思ったのに・・ごめんあそばせ。

 

  秋の灯にひらがなばかり母へ文
   秋の灯にひらがなばかり母の文

                       倉田紘文

倉田紘文。昔NHK俳壇に出ておられましたね。穏やかで温かい語り口の先生でした。
「へ」と「の」一字の違いでこんなにも違う世界が生まれます。
そして、「秋の灯に」の「に」の力・・

 

私は万年筆派なので便箋に吸取紙がついていると嬉しい。
でも今どきこんな便箋はなかなか売っていません。
「すいとりし」とキーを打ち込んでも、一発変換してくれません。
はあ~時代に置いて行かれる感がここでも・・

 

 

明治生まれの祖母は早くに両親に死に別れ親戚に引き取られたのち、数え年15歳で祖父に嫁ぎました。
祖父の商売を手伝いながら次々と子を産み育てる暮らしの中で、読みに不便はなかったようですが、書くことは自分で覚えていったのでしょう
(祖母の時代の女性の識字率は42%といわれています)

 

私がまだ博多に住む中学1年生のころ、一度だけ祖母から手紙をもらったことがあります。
「おたまさん。ごきげんさん」と始まるその手紙は
「しかりべんきやうして、りっぱなひとになてください」と書かれてありました。

 



ほな。


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自分の覚え書きです。
2022秋

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コメント

手紙を書かなくなってもうかなりになります、郵便代も上がりましたので今はもうパソコンです。吸い取り紙、懐かしい!物書きの父の机の上には何と言うのでしょうか説明しにくいピンクの吸い取り紙が付いた文具がありました。梅干し大の取っ手の付いた半円のような物で書いた上を右左、お判りになりますか?大きな机の上には大事な書類やら何やらが積まれ触ってはいけないと強く言われてましたが何故かその文具は気になって時々触ってました。吸い取り紙が黒っぽくなるとまた新しいピンクの紙に取り換えて。明治のほぼ真ん中生まれの父は胡坐と言うのが出来ずどんな時も正座でした。母は鉛筆派、間違ったら消せるでしょうと。懐かしく色々思い出しました、おたまちゃんありがとう!

投稿: パコ | 2023年10月 9日 (月) 19時56分

★パコちゃんへ
ハイハイ。わかります!
ググってみますれば「インクブロッター」という名前だそうです。
梅干しの取っ手を回して蓋(板)を外し吸い取り紙を取り替えるそうです。
役場や事務所の机に乗っていましたね。そして男性の事務員さんは、黒い腕カバーみたいなのをされていました。あれは袖にインクが付かないためだったのかしら。
女事務員さんは紺色の上っ張り。袖口がゴム!
昭和の古い映画かサザエさんの世界ですね。

投稿: おたま | 2023年10月10日 (火) 09時44分

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