自句自解197 露葎近道戻るに・・
露葎近道戻るに戻られず
(つゆむぐらちかみちもどるにもどられず)2016・9月
季語・露葎(三秋)
一昨日の№195にも出てきた「露」の傍題に「露葎」があります
葎(むぐら)とは生い茂ったつる草のこと
露は水滴。この季節、朝夕の空気は冷えた物体にくっつき露を結びます。
文学の中で「露」は、はかなく、哀れなもの、すなはち命や人生の例えとして使われます。
駅までの道です。
[たしかこの道でいいんだよね]
進めば進むほど、藪のようになってきました。露にぐっしょり濡れたつる草が足元に絡みつくようです。
土手を見上げればバスの通る大通りです。
んも~誰だ?「こっちが近いよ」って言ったのは・・
あの時一緒にいたのはトシちゃん?
教会の帰り。友人のお母さんの告別式でした。
ちょっと心細くなったところで大通りに出ました。
ただそれだけの事なのに、強く記憶に残っています。
奥様が、もしどこかで露に出会ったら立ち止まって観察してみてください
秋の静けさの中でその全き美しさに息をのまれることと思います。
露の葉に露の天道虫ねむる 永田耕衣
(大きな独り言) なんで外務大臣を変えたんやろ・・
ほな。
メインブログはhttp://nurebumi-2.cocolog-nifty.com/です。ただいま休止中やけど
こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
| 固定リンク | 2
「俳句」カテゴリの記事
- 自句自解378 とおすみに小流れ・・(2024.09.15)
- 自句自解377 桔梗を揺らす・・(2024.09.14)
- 自句自解376 依代の幣・・(2024.09.13)
コメント