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2023年6月12日 (月)

自句自解150 水際まで・・



   

   水際まで車椅子寄せ羊草
(みぎわまでくるまいすよせひつじぐさ)2013・6月  

 

季語・羊草(晩夏)
羊草とは睡蓮(スイレン)のことです。
下五に置くために五字の「ヒ・ツ・ジ・グ・サ」を使ったのですが、音数だけではなくこの言葉の持つ優しく穏やかなニュアンスが生きるのではないかと、そこまでかんがえてるねん。と誰も気づいてくれないから自分で言うときます。

 

近在の農家のグループの方々が第三セクター方式で菖蒲園を運営されていました。
名物の地産の手打ち蕎麦が評判で、同時期には美しい睡蓮の池も見事でした。
有名な観光園にはない、広い敷地とのどかな風景が気に入っていたのですが、コロナ感染拡大で閉園になってしまいました。頑張ってはったのに残念です。

その菖蒲園での句です。
睡蓮の池の周り、夫らしき方が奥様の車椅子を押しておられました。

 

 

〽妻は夫をいたわりつ 夫は妻に慕いつつ
 頃は六月中の頃 夏とは言えど片田舎~~

お里・沢市の愛情物語で有名な「壺阪霊験記」
あれも六月中の頃だったのね。
幼い頃ラジオから聞こえる浪曲で覚えたのだとおもうけど、しっかり覚えているモノです
しかし、片田舎は固い仲だと思っていた。
子ども心にそういう唄だとわかっていたんだわ。
おませなコタマちゃん。

 

夫がいなくなっちゃったので、こういう(羊草をみせてあげる)シチュエーションは望めない。いいもん!
若くて、ピチピチしていて、男前なサービス事業の職員さんに押してもらうもんね。
反対にあたしが「夫・ひっちゃんの車椅子を押すの図」は想像できない。
ムリクリに想像する。
池まで押す→誰も見ていない→足で蹴っ飛ばす→火曜サスペンス劇場
おお。何という恐ろしい・・・
身を挺して助け上げる→美談がニュースに→「こいつが蹴とばした」という彼の言葉を誰も信じないムフフ。

ヒマか?あたし。

 


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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コメント

暇と言うか何と言うか…想像力逞しや、ですね。でも火曜サスペンス脚本制作楽しい。羊草って睡蓮の事だったのですか知らなかったわ。誰か忘れましたが歌の中にこの言葉が出て来たのですが野草か何かだと思ってました。何時もながら勉強になります。

投稿: パコ | 2023年6月12日 (月) 13時49分

★パコちゃんへ
睡蓮は「羊の刻」午後2時頃に咲くのでこの別名があるそうです。
俳句をやっていると要らん事じゃなかった、色々な事を知ることになります。

投稿: おたま | 2023年6月12日 (月) 14時25分

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