自句自解124 小説の駅・・
二週間、更新しなかったらブログの書き方忘れてますねん。
ごきげんよう 奥様!
土日祝の郵便配達がなくなったでしょ?
ほんまに困ってます。
最初からわかってることだから、それに合わせて動けばいいのに(投句の締め切りのことね)
そんなことができるくらいなら立身出世してるわい。
と、切手を貼りながらぼやく。・・・それにしても
84円で東京まで持って行ってくれるんやもんな。ありがたやありがたやと前島密様に手を合わせております。
といふことで、バタバタした月末が終わりました。
さ。今月も15句行って見よ~~
(GWの関係で連続更新できないかもしれない)
・・・・・・・・・
小説の駅に降り立つ麦の秋
(しょうせつのえきにおりたつむぎのあき)2019・5月
駅とはJR亀岡駅(京都府)
小説とは高橋和巳著「邪宗門」
私らの世代の人なら「無人島に持って行くならこの一冊」っておっしゃる方が多いのではないかしら(知らんけど)
何を隠そうこのワタクシめも生涯に読んでおいて良かった小説ナンバーワンでおま。と申し上げます。
小説の冒頭で主人公の千葉少年が貧困の果てにたどり着くのがこの「亀岡」駅
今でこそモダンで近代的な駅舎だけど、15年くらい前までは積み木のおもちゃのような可愛くてレトロな駅だった。
小説の時代背景は戦前ですが私の知ってる亀岡駅とその周辺は「邪宗門」の雰囲気を十分に想像させてくれる風景でした
駅舎の背後に広がる農地(今はサッカースタジアムなんかできちゃってます)
駅の正面に見える城壁。そこが(小説のモデルとなった)舞台となる某宗教団体本部であります。
丹波篠山へつづく通称デカンショ街道はここから真っ直ぐに伸び
今どき珍しい麦畑を見つけたときこの句が出来ました
季語・麦の秋(初夏)
20代前半にこの本に出会い今から20年ほど前に再び読み返しました。
絶版となっていましたが図書館の書庫にはありました。
ずいぶん大人になってからのほうが胸がチクチクしたわ。
感想はなんか上手く書けない。
あまりにも内容が壮大で深くて考えさせられるから
それが「面白うてやがて哀しきもの」であったとしても「自分たちで社会を変えられる」と信じていた当時の若者たちにとって千葉潔の理想と挫折は十分にわが身に置き換えられるものだったと思います。だから多くの人に読まれた。
今人生の後半戦に入り、もう一度読み返してみるとまた違った感慨をもたれるかもしれませんよ。おすすめです。
こんな長編。もう読む気力がない?こりゃまた失礼!
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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