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2023年5月14日 (日)

自句自解137  彼方なる暗がり峠・・



   

  彼方なる暗がり峠花空木
(かなたなるくらがりとおげはなうつぎ)2011・5月

 

俳句で固有名詞(人名・地名・銘菓の名前とか・・)を使うのは難しいけど面白い句になることがあります。
前提として誰もがみんな知っている固有名詞じゃないと話になりません。
あたし
  「ハンケチを咥えて手水京マチ子」

って句を作ったことある。
本当は山田五十鈴の映画見て、そのしぐさに感動してつくったのだけど
山田五十鈴では字余りになるので京マチ子にした。
山田五十鈴も京マチ子も大女優です。
この場合、誰もがみんな知っているので俳句で使ったってち~っとも差し支えないと思うんだ。
ま。ある年代の人以上という制約があるかもしれないけど、いいの。俳句やるのは大方年寄りだから。

前置きが長くなりました。
暗がり峠。正式には暗峠と書きます
生駒山脈の端っこから出発し、大坂(土偏のサカ)と大和を繋ぐ峠
運転免許の取りたての頃、暗がり峠を越えられたらいっちょ前やといわれた。
もちろんミッション車です。ギアチェンジ・坂道発進あります。フット合わせ、サイド合わせ必須。
トンデモナイ坂の狭小の道幅の急カーブが続きます。石畳は滑りまくる。
うそやん!と言いたくなるけど国道です。

先ほどウィッキペディアをみたら「日本一の道」とありました。
日本一危険な国道といわれるR308
奈良県の景観資産に指定されています。
奥様も命がけで一度チャレンジしてくださいませ。
素晴らしい景観です(勧めるのはそこ?)

「暗峠」を知っている人は全国民の何パーセントでしょう。
大阪府民と奈良県民を除けばほんの僅かだと思います
でも、こういう風に俳句で使えるのは「くらがり」の「とうげ」という言葉の力です。
本当の暗峠を知らない人でも十分にイメージできる。
その峠に季語・花空木(花卯木・空木の花・卯の花)初夏
が白く白く、浮き上がる。空木は邪悪な地霊をまるで祓うように風に大きく揺れている

な~んてね。

暗峠、もう車でよう走りません。そんな根性ありません。
奈良に行くときはもっぱらR163でした。そこも清滝峠という難所があったですよ。
バイク覚えたてのお子が喜んでいくところ。

今は高速道路をピヤ~~と行ってピヤ~と帰ってくる。
車もオートマチックやしね。
道も面白くないし、そのうち自動運転になったら運転の面白さもなくなる。
心配しなくても
そこまで生きていないと思うけど・・

 


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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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