自句自解133 色褪せし恋文・・
色褪せし恋文の束谷崎忌
(いろあせしこいぶみのたばたにざきき)2010・5月
俳句では有名な人の命日が季語になります。
俳句や文学や歴史に関係のある有名人ね。
奥様じゃ無理だわ。
ちなみに誕生日はお釈迦さまやキリストさまレベルじゃないと季語になりません。
ヒトって年がら年中死ぬんだし忌日に「季節感」はないわけ。
でもね、ないことはない。
その人に思い出の深い人なら「ああ。あの人が亡くなった日はあんな花がさいてたなあ。風がふいてたなあ」と季感と結び付けられるけど
それはあくまでも、個人的な思い。
だから「忌日」を俳句にする時は「季がさなり」(一句の中に季語が二つある)を容認する先生が多いです。
てへ。なんだか語っちゃったわ。
谷崎潤一郎の命日は1965年7月30日
旧暦で言えば6月半ばごろで夏の季語となっています。
上の句は芦屋市(兵庫県)にある谷崎潤一郎記念館を訪れたときのものです。
丁度今頃の季節でした。
その時のことをここ(ブログ)に書いていたので
ひまでひまで、おせんべ食べながらお尻ポリポリ掻いてるんだったら読んでみて卓袱台ね
しかしやね、作家ってやっぱり変やね。
嘘が誠かマコトがウソか 虚実のはざまに生きる人種
同時にこんな句も作っていました。
恋文に朱筆の跡や谷崎忌
ふつう、自分が出したラブレターに赤ぺんいれますか?
けったいですやろ?
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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