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2023年4月 7日 (金)

自句自解115 献花台に・・



  

   献花台に忘れ傘あり花の冷え
(けんかだいにわすれかさありはなのひえ)2006・4月

 

JR福知山線列車脱線事故が発生したのは2005年4月25日午前9時18分
この事故で知人夫婦が亡くなった。とても感じのいい方たちだった。
近所の高校生も亡くなった。
あの日この高校では新入歓迎でUSJへ行くことになっていた
夢と期待を膨らませて入学してきた子達の初めての遠足。
どんなにうれしい一日の始まりだっただろう。
目的の集合地までは自由行動で個々に列車に乗り込んだ。

事故後、こんな話を聞いた
宝塚方面からその列車が駅に到着した。
扉が開くと一人のおばさんが降りしなに、高校生に向かって
「この電車、おかしいで。乗ったらあかんよ」とすごい剣幕で言う
様子が真剣だったので結局その高校生は乗らなかったというのだ。
その数分後にあの大惨事が発生する。

沿線の住人にとってあの事故は決して忘れられない。
列車がマンションに激突する。誰もがあのカーブを思い起こした。
事故以前から「よく建築許可がおりたなあ」とヒヤリと感じるくらい線路に接近した建物だった。
事故後しばらく、現場を通る列車は速度を落とし弔意の警笛を鳴らした。
乗客はおのずと手を合わせた。

 

俳句は事故から一年後の作。
季語・花の冷え(晩春)
小雨模様だったように記憶している


事故当日の同時刻、たまたま仕事で現場近くに来ていた夫が帰宅してから、
地震のような大音響とゴムの焼けるような匂いと病院に頻繁に出入りする救急車と上空を飛び交うヘリコプターの話をして聞かせてくれた。
「信じられない事故だ」と言っていた夫もその二か月後に亡くなる。

信じられないのはこっちやで!ひっちゃん!

 


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こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

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