自句自解105 湖光るばかり・・
湖光るばかりなりけり春炬燵
(うみひかるばかりなりけりはるごたつ)2008・3月
2008年の句なので1925年生まれの母は83歳
ペースメーカーの埋め込み手術をして俄然元気になった母を伴い、早春の琵琶湖へ二人旅をした。
もうホテルの名前は忘れたが、温泉が良くてお食事が美味しくて、特に朝食のすばらしさは感動ものよ。との友人の推薦であった。
まだ冷えこむ時期だったのか部屋には炬燵が置かれていて美しい炬燵布団がかけてあった。
座ると目の高さに琵琶湖が眺められた。
キラキラキラキラ・・
遠い昔の今の頃、この湖畔で亡くなった同級生を思い出した。
卒業式の3日前。「許されない恋だった」という手紙を遺して彼女はこの世に別れを告げる。
クラスが違うので顔と名前しか知らないが「従兄との恋愛問題で悩んでいた」と我々の耳にも入って来た。
18歳。
それしかない。と彼女は考え
私は、考える事さえ贅沢に思えた18歳を生きていた。
翌朝。次男が車で迎えに来てくれ
水生植物公園や比叡山延暦寺へ行った。
次男が何くれとおばあちゃん(母)に気を配ってくれるので嬉しそうだった。
その母も、この旅行から4年後に亡くなった。
季語・春炬燵(三春)
メインブログはhttp://nurebumi-2.cocolog-nifty.com/です。ただいま休止中やけど
こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
| 固定リンク | 1
「俳句」カテゴリの記事
- 自句自解376 依代の幣・・(2024.09.13)
コメント
明星君はなんて親孝行な御子でしょうおたまちゃんのお気に入りと言うのが解りますね。私が18歳の頃はなあ~にも考えずぼんやりと生きてました、そして今に至ります。この句は良いですね~キラキラとした穏やかな湖の情景が目に浮かびます。
投稿: パコ | 2023年3月12日 (日) 14時36分
★パコちゃんへ
彼の気持ちの細やかなところは確実に父親ゆずりです。私には絶対に似ていない
(;´д`)トホホ
長男も優しいには優しいんだけどタイプがちがうんですよね。
私は18・19歳は人生二番目くらいに最悪でした25年後にまた、大波を食らうんだけどね。
まあ。突然この歳になったわけではないですものね。
俳句、景色が浮かぶと言って下さって嬉しいです。
投稿: おたま | 2023年3月12日 (日) 18時50分