自句自解86 春寒や動けば・・
春寒や動けば音のするジャケツ
(はるさむやうごけばおとのするじゃけつ)2007・2月
作ろうとして中々できない時と
突然ふとできる時がある
あ。俳句のことです。
上の句は後者です
そして自分が気に入った句はこちらの方が断然多い。
それは、俳句がもともと「ふっとしたもの」だからかもしれない
・・・・・
本屋さんで本棚に挟まれた狭い通路を人とすれ違った。
男子学生のようなその人のジャケットと私のジャケットが触れ合い音がした。
その瞬間に感じた「春寒」
季語・春寒(初春)
春になってからの寒さ。地上のものが輝き始め「春になった」と感じるのに吹く風は冷たく土はまだ凍てている。
2007年家庭用パーソナルコンピューターで遊び始めた頃である
仕事で使っていたコンピューターより怖ろしく進化していた。色がついていた。フロッピーの初期化なんてやらなくていいんや。
インターネット俳句というサイトを見つけ、その中で好きな俳人を見つけ、その人の担当回だけ投句をした。
結構採ってもらったように思う。楽しくて(あの頃に限って)俳句脳になっていた。
全身の毛穴を広げて五感を感じようとしていたかも。
この句にも過分な評をいただいて舞い上がった。
それが・・何でこんな風になっちゃったんだろ・・
失敗を恐れ、無難に走る、自分の中に欲が入り込んだからかな
手垢がつくと人は言うけど、結局問題は自分にあるのね。
「俳諧は三尺の童にさせよ」と芭蕉翁はおっしゃった。
あかん・・わたし汚れてる。
悲しい。
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しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋
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