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2023年1月16日 (月)

自句自解70  暗がりに・・



  

  暗がりに交はす挨拶とんど焼
(くらがりにかわすあいさつとんどやき)2010・1月

 

季語 とんど(新年)

急な坂道の知らない町へ行ったのは13日でしたが
どの家も玄関にはまだ、お正月飾りが掛けてありました。

だよね
門松やしめ縄を外すのは小正月の1月15日だったよね
子どものころ、そうだったわ。
でも、ウチのご近所 7日には外してはる。
いつまでも飾ってたら「おたまさんちってお目出度いわね」と言われるんじゃないかと
いつの間にか7日に外すようになっていました。
見事に同調圧力に屈する人間なんです。あたし。

でもこちらのご町内は13日にまだかけてはった
いうても、正しい(?)しめ縄ではなく、今風のしめ縄っぽいお正月飾りです
リース風だったりモダンな花束だったり、おしゃれな家の外観に似合っています。
こんなに立派だったら7日に外すのはもったいないわね。

ちょっとまった!
それって「注連飾り」っていえる?この家に禍がはいってきませんようにって、ここは清浄な家なんですよって穢れを祓い清めて歳神様をお迎えするための・・・と。あたしって小うるさい?要は気持ちが大事、千差万別でいいのです。

まあ。それはそれとして、その外したお飾りを燃やす火祭りの行事が左義長(とんど焼)
以前空き地が沢山あったころは、ガチャピン家と合同でやってたけど今はムリ
ガチャピンは近くのお宮でお焚き上げしてもらい、私は風のない日にコッソリと庭で燃やす。
塩で清めて半紙に包んで生ごみで出すというお家もあるけどなんだかね。

掲句は同じ町内の農家の友人に誘ってもらいとんど焼きを見学しに行ったときのもの
早朝5時に点火。暗がりにあちらの集落、こちらの集落で火の手が上がります。
今もやってるのかなあ。

とんど火に月の隠れてしまひけり
とんど火に不動真言唱へけり
とんど火の大きく崩れ夜の明けぬ

 


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こちらは「おたまの未亡人日記」の旧ブログです
しばらくの間、俳句(自句自解)に特化して書きます
自分の覚え書きです。
2022秋

 

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