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2023年1月

2023年1月24日 (火)

自句自解78  春近し・・



 

   春近しありたけの靴並べ干す
(はるちかしありたけのくつならべほす)2010・1月

 

季語 春近し(晩冬)


「不要な靴はありませんか?一足だけでもけっこうです」
と。電話がかかって来る。不用品買い取り業者のお目当ては靴ではなく、金銀プラチナなんでしょ?
そんなものねえよ!

まあ。不要な靴はごっちゃりとあります。
昔の登山シューズ。昔すぎて((´∀`))笑う。重い。骨董品
もう山なんか登らへんし・・

ヒールの付いた靴も処分したい。冠婚葬祭用(おもに葬)だけ残しておいて。
もう履かないよね。なんか寂しいけど転ぶよりましだ。
そういえばストッキングてなものをもう久しく履いていないような気がする。

独り言をぶつぶついいながら下駄箱の掃除
いかんいかん。ハナシが暗い


もうすぐ春ですね。
靴ばかりなのに下駄箱とはこれ如何に!
靴の整理をしながら春を待ちましょう


 

 

次は2月1日更新予定です

 

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2023年1月23日 (月)

自句自解77  初高座・・・



俳句ブログ始めて今日で77回です
喜寿(* ´艸`)  あたしの事ではありません。

 

77と言えば奥様!サンセット77ですわね
今でこそテレビを見なくなったけど
家にテレビがやって来たころですもの。ほとんどかじりついていました。
頭の上に毛が三本生えた頃の「こたま」時代です。

ロジャー・スミスが出てた。
今,wikki見てきたけど主役でもなかったようです。
彼はのちにアン・マーグレットと結婚したのでそれでよく覚えているのかな
あたしの「洋画の女優さん大好き」は海外ドラマのテレビ放映から始まっているのかもしれん。
あとは「スクリーン」みたいな雑誌とか週刊誌の表紙を開くと挟んであったシングルレコードサイズのピンナップ。沢山集めていました。

 

2・3日まえだったかジーナ・ロロブリジーダの訃報を新聞で知り愕然としました。
あんなきれいな人でも死ぬんや・・
つーか。まだ生きてはったんや・・
美人薄命ってガセやな。

・・・・・・

という数字が入った句を探してみました(自分の句ね)
14句あった。その中の新年の句

 

  初高座七福神の幕揚がる
(はつこうざしちふくじんのまくあがる)2014・1月

 

季語・初高座(新年)
大阪天満の繫昌亭へ「初笑い」へ行ったときの句です。
入口には紅白の繭玉が揺れてお正月気分を盛り上げていました。
幕はお目出度い七福神。もう9年も前なのね。

フリガナをつけるところで「しち」か「ひち」か迷う
訛ってるわたくし。
質屋・京都市七條・七五三お祝い・・未だに正解がわからない

 


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2023年1月22日 (日)

自句自解76  三分で滾る・・



 

  三分で滾るポツトや冬の雨
(さんぷんでたぎるぽっとやふゆのあめ)2022・1月

 

別にね誰に褒められたわけではないんだけどね
自分では気に入ってる句です。
去年作ったの。
たまにあるの。気に入ったのが。
で、どんな句(傾向)だろうと思い起こせばやたら「湿気」が多い
朧夜とか霧とかの。じとーっと。ぼんやりと。もわっと。

それは、あんたのお肌がかさっかさやからやろ!ですと?
そうかもね。はいはい。

 


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2023年1月21日 (土)

自句自解75  着ぶくれて・・



 

  着ぶくれてどのポケットに切符ある
  (きぶくれてどのぽけっとにきっぷある)2013・1月

 

季語・着ぶくれ(三冬)
ラッキョウみたいに着こんで大きくなったので
極暖とかヒートテックとか言われてもいっぱい着ちゃうだよ
「昭和の子」あるあるです。

重ね着しないと風邪引きそう。
メリヤスの肌着着て木綿のブラウス着て手編みのセーターきて更にベスト着てコート着る
その上に今じゃ毛糸帽に必ずマスク
だからモコモコ。おまけに上着にはポケットがこれでもかとついている。

洋服だけじゃない
バッグやリュックなども外ポケット、内ポケットが沢山ついている
便利そうで便利じゃない
訳が分からなくなって・・・発狂しそうなこと・・
ございませんか奥様。



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2023年1月20日 (金)

自句自解74  ジョギングや・・



 

 「ジョギングや猪垣前で折り返す」
(じょぎんぐやししがきまえでおりかえす)2008・1月

 

大根を持って来てくれたイサオちゃんが言ってたけど
今年は猪(イノシシ)被害が少ないんだって!
だから、こんな立派な大根が無事に収穫できたと。

暖冬で山にたっぷりと餌があるからか?
そうでもなさそう
どうも猪の数が減っているらしい
その証拠に今年は猪肉が高いし量も出ていない。

なんでやろ・・
中国では60数年ぶりに人口が減少したというし
猪も少子化ですか?

季語・・それが奥様自分で作っておきながらようわかりません
マラソンは冬の季語ですがジョギングは年中やね。
猪は冬の季語やけど猪垣なら秋の季語?
何だっていいわ。っぽいのが入ってるし。

2008年。この頃あたし・・ジョギングってたんだ・・
信じられん

 


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2023年1月19日 (木)

自句自解73  ふるまひの・・



昨日は地元仲間の初吟行&初句会でした
この会は22年目にはいります。
メンバーの体力気力の先細りで いつまで続けられるかしらと言いながら
会えばやっぱり楽しいので今月も会費(300円)を徴収

兼題は「蜜柑」でした。

愛媛みかんと和歌山みかんではなぜか愛媛みかんに人気が集中
皮も実も柔らかいんだよね。愛媛は・・
和歌山は柿があるからいいんじゃない?
ということで人気ナンバーワンは愛媛に決定!

うちらが順位を決めたところで何がどう変わるわけではありませんけどね。
 

 

 ふるまひの懐炉抱きて宮まうで
(ふるまいのかいろいだきてみやもうで)2020・1月

 

季語・懐炉(三冬)カイロといえば今は活性炭の入った使い捨てカイロがほとんどだけど(しかも貼るタイプね。昔は手でもみもみしてた)
過保護な幼稚園児だった私はベンジン(?)の入った白金懐炉を腹巻の中に入れられてた。
中の仕組みがどうなっているのか知りたくて手のひらサイズのその四角い箱を開けて火がついてるのにびっくりして
「こんなもの持って行きたくない」と言った覚えがある。メチャ臭かった。

2020年。掲句は初吟行で村のお宮の新年行事に行ったときのもの
このときは世界中がコロナで大変な状況になるとは露知らず・・
あれから三年。三歳トシ喰ったけどメンバー全員元気に生き延びています。

振る舞いで配られたのは桐灰カイロ(貼るタイプ)でした
カイロって懐炉だよ。懐に入れる炉。いい言葉だ。

 


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2023年1月18日 (水)

自句自解72  来客のための・・



  

  来客のための庭掃き寒雀
(らいきゃくのためのにわはきかんすずめ)

 

 季語・寒雀(晩冬)
雀は年中見かけるものなのに、この時期だけ特別に「寒」をつけて季語になっています。
鴉(からす)もそう、寒鴉。
雀・鴉 だけでは季語になりません。
餌が少なくなり人目につく場所に姿を現すからだろうか
その姿が寂しげで人の心をひきつけるからだろうか
この時期だけの季語。

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人間にとって一番身近なはずの雀を全くと言っていいほど見かけなくなりました。
例年ならば玄関のお正月飾りについている稲穂をついばんで辺りを散らかしていたのに・・

そういえば人間の子どもも見なくなったわ。
登校班のこどもたちの声も聞かなくなったし・・
子どもがゐなくなったのか、物静かな子ばかりになったのか・・

・・・・・

お天気が良いと人が来る。

イサオちゃんが大根二本ぶら下げてきた。畑から抜きたてです
そこへAちゃんがやってきて(Aちゃんの夫さんとイサオちゃんは友だち)
互いの近況報告。夫さん今日が初めての体験デイサービスなんだって。
イサオちゃんの妻は数か月前からデイに行ってます。
「お互い がんばろね」

本心なのか口先だけか
「おたまちゃんはええなあ。はよから身軽になって・・」
お二人ともわたしより一回り上です。
大根一本Aちゃんにあげる。

今日もいい一日だ。

 

 


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2023年1月17日 (火)

自句自解71  綿虫や・・



  

  綿虫や芥絡まる橋の杭
(わたむしやあくたからまるはしのくい)2008・1月  

 

「しょうもない」は「仕様もない」と書くそうだ。
つまらない、獲るに足らない、価値がない、どうでもいい
そんな、しょうもないものを面白がる癖が俳句を詠む人の特徴である。
かの坪内稔典先生は「還暦過ぎたら《どうでもいいもの》にこだわって生きよう」とおっしゃり
ご自身は「カバ」にこだわり全国津々浦々の「カバ」を訪ねておられる。

綿虫なんてその最たるものではないかと
私は思っていた。思っていた(過去形であります)

季語・綿虫(初冬)
どこから湧いてきたのか目の前に綿虫が漂っていることがある
掲句は淀川の河原。与謝蕪村が「菜の花や月は東に日は西に」と読んだあたり。
「綿虫」という呼び名は知っていたが、それが「雪蛍」「雪ばんば」と名を変えると
にわかにはかなくも美しいものに思える。
写生にも心理表現にも使えるぞ。なんていやらしいことを考える

ところが奥様!ご存じかしら?

この綿虫、ヒトの尿一滴で癌を教えてくれる検査キットとして注目を集めている。
ヒガシ(知事選落ちた人じゃない)こと、いつまでたっても少年隊の東山さんがテレビCMにでてはる。
何という優れものなのだ。エエ仕事するやん綿虫。

もう綿虫を「しょ~もなっ!」なんて絶対に言わんとこ。

 

俳句的にはちょっと扱いにくくなるんやろか・・・

 

 


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2023年1月16日 (月)

自句自解70  暗がりに・・



  

  暗がりに交はす挨拶とんど焼
(くらがりにかわすあいさつとんどやき)2010・1月

 

季語 とんど(新年)

急な坂道の知らない町へ行ったのは13日でしたが
どの家も玄関にはまだ、お正月飾りが掛けてありました。

だよね
門松やしめ縄を外すのは小正月の1月15日だったよね
子どものころ、そうだったわ。
でも、ウチのご近所 7日には外してはる。
いつまでも飾ってたら「おたまさんちってお目出度いわね」と言われるんじゃないかと
いつの間にか7日に外すようになっていました。
見事に同調圧力に屈する人間なんです。あたし。

でもこちらのご町内は13日にまだかけてはった
いうても、正しい(?)しめ縄ではなく、今風のしめ縄っぽいお正月飾りです
リース風だったりモダンな花束だったり、おしゃれな家の外観に似合っています。
こんなに立派だったら7日に外すのはもったいないわね。

ちょっとまった!
それって「注連飾り」っていえる?この家に禍がはいってきませんようにって、ここは清浄な家なんですよって穢れを祓い清めて歳神様をお迎えするための・・・と。あたしって小うるさい?要は気持ちが大事、千差万別でいいのです。

まあ。それはそれとして、その外したお飾りを燃やす火祭りの行事が左義長(とんど焼)
以前空き地が沢山あったころは、ガチャピン家と合同でやってたけど今はムリ
ガチャピンは近くのお宮でお焚き上げしてもらい、私は風のない日にコッソリと庭で燃やす。
塩で清めて半紙に包んで生ごみで出すというお家もあるけどなんだかね。

掲句は同じ町内の農家の友人に誘ってもらいとんど焼きを見学しに行ったときのもの
早朝5時に点火。暗がりにあちらの集落、こちらの集落で火の手が上がります。
今もやってるのかなあ。

とんど火に月の隠れてしまひけり
とんど火に不動真言唱へけり
とんど火の大きく崩れ夜の明けぬ

 


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2023年1月15日 (日)

自句自解69  どの道も・・



昨日の「知らない街を歩いてみた」件ですが
えげつない「坂」に恐れをなし引き返してきた駅前の道路(信号なし)を命がけで渡ると崖下の川と道路に挟まれた細い細い土地にそれでも数軒の建物があります。川に平行に横一列に並んでいます
(ちょっと写真か絵じゃないと説明しづらいわね)

喫茶店「P」は一度だけ入ったことがあります
細いお店の隣に細い駐車場があり、車で通りかかった時(記憶に寄れば朝早い時間)夫とモーニングをしたのでした。
ハイ。23年振りの入店です。

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窓側の席から崖下の川を見る
暖かい冬は鴨の数がぐっと少ないそうです。

この喫茶店があまりにも「迷い込んだ異空間」だったので、覚え書きしておきます。
俳句のネタになったらいいんだけど・・

時刻は午前10時半

木のドアをグ~ッイと押すと、懐かしき煙草の香り。禁煙・嫌煙おかまいなしの昭和の喫茶店です。
どのテーブルの上にも灰皿が・・。
昔は普通のことだったですね。


4人掛けのテーブル席が4セット。2人掛けが2つ。あとはちっちゃなカウンター
4つある4人掛けテーブルに爺。爺。婆。婆。が一人ずつ鎮座。
4人席に4人じゃないです。1テーブルに一名。
16人座れるところを4人で座ってる(わっかるかなあ・・)
ママはカウンター横のストーブに張り付く形のロッキングチェア(ゆる~い)に。
ここが定位置なのでしょうね。みなさん常連さんのようです。煙草をくゆらしてる方3名。
そこへワタクシ()入店。川の見える窓に着席。
嫌でも婆1と目が合う。にっこり・・
懐かしのモーニングセットをオーダー(朝ごはん食べてきたんだけどね)

23年前と変わっていないけど一つだけ違うのは、壁にどでかいテレビが貼りついていた
折角、素敵なクラシック音楽を流してるのにおかまいなし。
東京のどこそこのパン屋さんのおすすめパンを若いタレントさんが食べ比べしている。
爺1「おいしそうやな」婆1「1個360円やて!高っか~」
密を避けた離れたテーブル越しに会話が飛び交う

ママ「9個買うたら3000円やん!」
アタクシそこで薄めのコーヒーを吹きそうになる
さすがママ。計算がはやい。というか「なんで9個やねん!」普通10個やったら・・と考えません?
婆2「これ、東京やろ?だれがそんなとこまでパン買いにいくねん」
婆1「きのう池田(大阪府池田市)でコロッケ買うてきた」(突然話が変わっている)
ママ「〇〇湯の隣のコロッケやさんやろ?」爺2「俺も買うたことある」婆2「あそこ、美味しいやろ?亀岡(京都府亀岡市)にもあるねん。コロッケ屋」(突然変質した話にみんながついて来る。しかもこの後話は大きく展開する)
誰が池田や亀岡までコロッケ買いに行くねん!
いや。この人ら買いに行ったはる・・・
そら、東京よりは近いけど( ^ω^)・・・

ああ。楽しいわ~~~この空間。素敵過ぎる。

突然婆1が立ち上がる「時間や!」
お勘定をすませ「いってらっしゃ~い」と全員に声をかけられ立ち去る。
何処に行くというのだ。たぶん仕事?

これを機に婆3(あたし)も「ご馳走様でした」と立ち上がった
珈琲・トースト・サラダ・ゆで卵で450円。やすっ!

「前に来た時、おじさんが居はったわ」というと
「父です。93歳になりました」とのことでした。

この町。坂が凄くて何もない!とおもったけど、いいもの拾えた半日でした。

 

(今日は話が長くなっちゃった。不本意)

今日の俳句です

 

 どの道も鴨池に出る冬日かな
(どのみちもかもいけにでるふゆひかな)2019・1月

季語・冬日(三冬)

 

 


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2023年1月14日 (土)

自句自解68  冬の鵙・・



隣町の小さな駅で降りました
この駅で降りるのは初めての事でした
川の右岸に沿って幹線道路が走り、幹線道路に沿って電車の線路が通っています
線路に沿って住宅が並んでいます
山が迫っているので宅地が奥に広がることはありません。
と、たぶん昔の人はおもっておられたでしよう。
ところが結構な傾斜のこの山を拓いて宅地造成がなされたため
ここはアマルフィか?みたいな(そんなエエもんやないけど)景観になっています。
お洒落な住宅が並んで一つの山を作っている。そんな感じです。

いやあ。年寄りは住めないわ。
ものごっつい急坂です。心臓破れるわこの坂。
というか物好きにも歩いているのはアタシだけ

心臓をバクバク言わせながら駅まで降りてきました
当初の目的は山の天辺を越えて反対の街にいくつもりだった・・

無理や!死ぬ!命とられるわこの坂に・・

 

 冬の鵙プラツトホームのただ長く
(ふゆのもずぷらっとほーむのただながく)2013・1月

 

高い位置から駅を見下ろすと、とんでもなく長いホームです
なんでや!4両編成の電車しか止まらないはずのこの駅。
帰宅して調べると、かつては9両編成の電車が止まっていたらしい。
それは、バブリーな建築ラッシュのころだったのか、
もっともっと昔(昭和30年代まで)この川が大きな海水浴場遊泳地としてにぎわっていた頃の名残か

そんなこと、どうでもいいじゃない・・
一度も下りたことのない駅で降りて辺りを一人吟行する
という、今年の目標が早くも崩れ落ちそうです。
ああ。しんどかった。

・・・・

掲句は京都府のJR稲荷駅で詠んだもの。
伏見稲荷神社。この年の初吟行でした。

 


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2023年1月13日 (金)

自句自解67  抜きにくい・・



11日は鏡開きでした
今は真空パックなので大急ぎでお鏡餅を処理しなくてもよいです。
だからまだこの状態( ̄∇ ̄;) 

Img_8236
お鏡が全然見えへんやん
毎年同じところで同じものを頼んでるのに・・
これが噂のステルス値上げか???

毎年15日にこのお鏡餅でお善哉を作ります。
小豆正月とも言われるそうです
そんなこと全然知らずにやっています。
残りのお餅は冷凍庫へ 文明の利器
昔はカビをこそげとったり、水に漬けたり・・

15日は「女正月」でもあります
年末年始と休む間もなかった女たちがようやくお正月を楽しみます
(うちら、年がら年中正月だからピンとこないけど)
新年の季語になっています。
めしょうがつと読んではいけません。と教わったような記憶が・・

 

  抜き難いワインのコルク女正月
(ぬきにくいわいんのこるくおんなしょうがつ)
  2023・1月 たった今作った

女の道は艱難辛苦なのよ!でも力づくで抜いてみせるわポポンのポン!

今月は女友だちとの会合予定三つ

 


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2023年1月12日 (木)

自句自解66  肩越しに覗く・・



年明けから、炭火鉢を使っています。
ゆうても小さいのんどっせ。
(今測ってきたら直径25㎝)手あぶり用です

これが優れもので、我が家の50畳大広間(ウソ)
リビングの真ん中にポンと置いたら室内ポカポカをキープですわ。
お昼間なんかエアコンつけません。

去年は姑さんの遺した茶道用の炭を使い切ったのでDIYでバーベキュー用の炭を買ってきました。
マレーシア産マングローブでっせ!
マングローブ・・エエ響きでしょ。持ちがいいんです。
朝、火を熾したら一・二本つぎ足すだけで夜までいけますねん。
なにしろ「火」を見るのが楽しい。
火をつけるの楽しい。あたし前世で長谷川平蔵だったかも
あ。あの人は火を消す方だったわね。

 

   肩越しに覗く運勢初御籤
(かたごしにのぞくうんせいはつみくじ)2009・1月

 

季語 初御籤(新年)
新年の社務所は明るい気分に満ち溢れていました。

   「手焙りや参拝記念の朱印受く」
手あぶりは手をかざすための小さな火鉢。
冬の季語になっています。

 

 

 


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2023年1月11日 (水)

自句自解65  初旅の・・



ところで今年の初夢に夫が登場しましたの
そう言えば去年一年は亡くなった身内の夢をよく見ました
私の母・祖母・夫・夫の母・・
舅はみなかったかなあ。

そろそろお迎えか・・と思っとります。
そうはイカの金・・魚鉢だわ。

で。初夢ですが
夫と私はとある大きな工場の社会見学ツアーに参加しています。
夫、楽しそう。私は体験で見知らぬご婦人たちと何かの検品作業みたいなことをしてる。
ツアーが終わり駐車場に戻るとウチの車のサイドミラーにかぶせてあったLouis Vuittonの金の自転車のサドルカバーを3人組の黒覆面の男たちが持って行こうとしています。
奥様!ヴィトンの金のサドルカバーってご覧になった事あります?
アタシもないわ!この世に存在しているかどうかもわかんない。

私は男たちと勇敢にも戦います。
「何してくれてるねん。うちのサドルカバーに」
こんな時に限って夫はどこでフラフラしてるんだ。あの人嬉しそうに色んな体験教室を覗いてるんだわ。
とっくにツアーは終わったのに・・
はらわたが煮えくり返ったところで目が覚めました。

もう二度と私の夢に出てこないで( ^ω^)・・・

 

あ。忘れてた。本日の俳句です

 

  初旅の神の国へと伯備線
(はつたびのかみのくにへとはくびせん)2003・1月

 

季語 初旅(新年)
20年前、松江・出雲と旅行をしました。同行者はベベ子ちゃん
共通の友人が大山のふもとでペンションをしていたのだけどこの時、寄ったのかなあ
いや、行ってないわ。古い話でうろ覚え。
伯備線の備中高梁か新見の手前で雪の為一時間以上立ち往生したっけ。
のんびりした列車の旅懐かしいです。
     「風花の車窓に友の無言なる」

 


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2023年1月10日 (火)

自句自解64 初夢や・・



あけましておめでとうございます
皆さまに置かれましてはきっときっと良いお正月をお過ごしになられたことと存じ上げます。
おだやかなお日和でございました。

あたし?
「それなりに」でございます。
「それなり」という深い言葉が身に沁みるお年頃・・


ああそれなのにそれなのに怒るのはおこるのは 
あったりまえでしょう
ああそれなのに by美ち奴

ちち違います。怒ってません
「それなのに」ではなく「それなりに」でしたわ。

ちなみに美ち奴姐さんは14歳で芸者になられ波乱万丈の人生の最後は親しい女友達の庇護のもと天に召されたのであります。
享年78歳 はあ~ 人生いろいろ。
まあ。あたしの人生とは関係ないんですけどね

 

で今日の句は

 「初夢や行方の知れぬ船出して」
(はつゆめやゆくえのしれぬふなでして)2003・1月

 

20年前の句です。季語は初夢(新年)
これ「や」で切るのはおかしいわね(独り言)
海賊船だったのか財宝満載の宝船だったのか、ぽんぽこたぬきの泥船だったのか・・
なんかね。チョロい木の舟だったような気がする・・

 

 

今年も「それなりに」の幸せをかみしめて
よろよろと船出じゃ~~

 

 

 


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