自句自解46 幼名で呼び止めらるる・・
「幼名で呼び止めらるる町小春」
(おさななでよびとめらるるまちこはる)2014・11月
母が亡くなってから実家に、実家方面に戻ることもなくなった。
実家と言っても幼いころからそこで育ったわけではなく、都合6・7年をそこで過ごしたに過ぎないのだが、卒業した中学校があり今でも同級生の幾人かは地元に残っている。
友人や顔見知りのおばさんたち(ほとんど鬼籍だけど)は「ちゃん」付けで呼んでくれるし
私も、爺さんになってしまった友人に「〇〇坊」なんて呼ぶ。
結局、地元って家とか建物とかではなく人なんだろうな。
どうしても馴染み切れなかった私の「地元」
今でもあまり地理・地形がよく分かっていない。
(6・7年のうち3年間は京都で暮したせいかもしれない)
だのに友人に「〇〇がなつかしいわ」と言えばちゃんと調べて
「今、こうなってるよ、あのお店はないけど〇〇が残っているよ」
なんて見て来てくれて「今度案内してあげる」と言ってくれる
中学1年の2学期。転校生だった私を3人の友だちが代わる代わる自転車の後ろに乗っけて(私は自転車を持っていなかった)町案内をしてくれた。出身の三つの小学校をグルっと廻り紹介してくれた。
あの頃は校区も広かった。
途中で誰それの家へ寄ると、その子たちもついて来て結構な人数になった。
あたし、みんなに優しくしてもらったんだな。
いまごろ気づく。
季語・小春(初冬)
メインブログはhttp://nurebumi-2.cocolog-nifty.com/です。ただいま休止中やけど
| 固定リンク | 2
コメント