自句自解39 質屋一軒・・・
寺町に質屋一軒花八つ手
(てらまちにしちやいっけんはなやつで)2019・11月
生まれてただの一度だけ質屋を利用したことがある。
正確には「私が」ではなく「ひっちゃん(夫)が」である。
朝起きてすぐ「どこかに行こっ!」という話になった。
新婚時代である。
今日明日と2連休だい!
あの頃、社会全体が週休二日制を目指していて
ありがたいことに二人の勤務先は他に先駆けてそれが実施されていた。
最初は月に2回。そのうち3回。そして完全週休二日制に移行していった。
それまでは土曜日は「半ドン」
この言葉も死語だわね。
ところが、お金がない。
なぜなら、私の趣味が「貯金」だったから。
信託預金は今では夢まぼろしのような高金利だった。
子なし、共働きの私達には楽しく貯金が殖えていった頃だ。
貯金し過ぎてお金がない!
でも遊びに行きたい。
そこで初めての「質屋体験」となる。
二人ともドキドキだった。私は車の中で待っていたような記憶がある。
預けたのは、彼の皮のジャンパー。いまはブルゾンっていうのかな。
ストンウォッシュ仕立てでなかなかお洒落だった。
ニコニコ顔で一万五千円を握りしめて戻って来た。
そこから
何処に遊びに行ったのかまったく思い出せない。
預けるには預けたが「受ける」という事を知らなかったので
(知らないわけはないんだけど・・忘れていたのか?)
二度とあのジャンバーを着たひっちゃんを見たことがなかった。
大笑い( ´∀` )
季語・八つ手の花(初冬)
わが家の裏鬼門に八つ手を植えています。
家を建てたとき「こんなもん植えまんのか」と造園屋さんに笑われたけど、私は葉っぱも花も大好きです。
子どもの頃は八つ手の花がおままごとの御飯になりました。
今では鳥さんの仕業かご近所のお庭にちらほらと「八つ手」が育っています。みなさん大切にして下さっています。
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