自句自解37 同意書を・・
「同意書を記す病室林檎の香」
(どういしょをしるすびょうしつりんごのか)2013・11月
前から思ってるんだけど「保証人」ってなんなん?
当人が何かやらかしたとき「ごめんなさい。私が代わりに謝ります」って人?
入学・就職・・・係累の少ない我が家はその都度困りました。
そうそう。息子が小学生の時、肺炎で5日間入院したのね。
その時「保証人が要ります」しかも市民病院だったので「市内在住者に限る」と言われました。
当地へ転居して間がなかったし知り合いもいない。
お隣のご主人が快く引き受けて下さったけどね。
切羽詰まって厚かましくお願いしました。
東京の次男の部屋の賃貸契約は「保証人の代行をする会社」が保証人なんだって。
お金で方がつく世の中です。
そういえば昔は(今もか?)借金の保証人になって大変なことになったという話もよくききました。
保証人ってやっぱり重~いお役目なのね。
で。俳句だけど
猿じゃなかった兄が木から落ちて腕を骨折した時の事です。
手術となると、山のような同意書にサインをするんだわ。
1ミクロンほどの文字がならんでいるけど、全部読めるわけじゃない。
大体の説明を受けて機械的に次次サイン。
しかも数か月後に建て替えによる取り壊しが決まっている朽ちかけの病舎。
こんな病院で治るんかいな。と。
立派な建物と立派な(腕のいい)医者が比例していると勘違いしているアタシ。
三歳から一緒に育ったわけでもない兄
兄妹という感覚がないのが正直な気持ちです。
しかもてんこ盛りの人達に囲まれて生きている人なのに
こんな時(同意書のサイン)はアタシなんだ・・なんでやねん!
きっと、前世の行いが悪かったからだ。と自分を言い聞かせた
あの、暗~い病室を思い出します。
季語・林檎(秋)
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コメント
同意書、保険など諸々の契約書ってなんであんなに小さな字?読めないし読めたとしても何が何やらチンプンカンプン、此処と其処とそちらにこちらとそれから・・・にサインをと言われ矢鱈滅多ら判を押したりサインをしたり。亡き父からの遺言で借金の保証人には絶対になるなと、痛い目にあったのかしら。
投稿: パコ | 2022年11月 5日 (土) 11時10分
★パコちゃんへ
差し押さえという言葉や、家の中の箪笥やら掛け軸にペタペタと赤い紙が貼られたけしきなど昭和の映画で見たことがあります。
昔はお金を貸してくれるのは親兄弟親戚友人知人と人間だったけど、今は誰に頭をさげなくてもATMでカード一枚で借りられる。
住宅ローンで銀行にお金かりたとて、ペコペコしないもん。
だから借金の保証人で身を滅ぼした人ってグーンと少なくなっているのでは?とおもいます。(想像)
善い事なのか悪い事なのか「人情」って言葉は死語になっていく( ´∀` )
うちも「貸す時は差し上げたと思え」って誰か(おじいさんか。おばあさんが)言ってたような気がします。
投稿: おたま | 2022年11月 6日 (日) 13時53分