自句自解22 村の朝・・
引き続き「柿」です
近在の農家にはどの家も必ず大きな柿の木があります。
「里古りて柿の木持たぬ家もなし」芭蕉
歳時記に「女性は嫁ぎ先に実家から持参した柿の枝を接ぎ、やがてその嫁が生涯を終えるとおおきくなった柿の枝が火葬の薪やお骨を拾う箸になった」と書かれていました。
私は農家のお爺さんから、昔は飢饉に備えてどの家でも柿の木を植えた。とききました。
また、女の子が生まれたら〇〇を植えて嫁に出す時その木で箪笥を作ったとも。
〇〇が「桐」だったのか「桜」だったのか忘れました。
「村の朝戸ごと豊かに柿実り」
(むらのあさこごとゆたかにかきみのり)
季語・柿(晩秋)
俳句では形容詞や形容動詞のような修飾語を使わない方がいいよ。といわれます。
美しいとか美味しいとか言わずに美しいモノを詠み美味しそうにモノをよむ。
わかっちゃいるけど・・
この場合は「豊かに」ですわ。
だって豊かなんだもん!
一軒一軒に歴史があるのね。喜びも悲しみも・・などと思ふ
そして今。柿の秋!
「豊か」のほかに何があるんでぃ!!
ヨーロッパの市場ではKAKIがたくさん売られていました。
「KAKI」って書いてあったよ。
外国に通用する日本の果物なのですって。
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コメント
こちらでももう直ぐ<HACHIYA-kaki>がスーパーに出ますがそれが…お高いの、本家本元でもそうなのかしら、1個300円はします。でもえいや~!と清水の舞台から転げ落ちた気分で買って渋抜きしてます。時々待ちきれずに口の中がイガイガになったり・・・。私が生まれた時に父が桐の木を植えたそうです、でもタンスは買いました。
投稿: パコ | 2022年10月 4日 (火) 13時37分
★パコちゃんへ
当地では柿といえば和歌山の柿です。たまに西条柿(四国)を見かけます。
はちや柿は中部でしたね。ほとんど流通していません。百貨店にいけば揃っているかもね。というか地元の人はほとんど「庭の柿」
((´∀`))
はちや柿って名前は知っているけれど食べたことがないかもしれません。
渋抜きは焼酎に付け込んだり、いろいろ試してみたけれど成功したためしがない!
桐の木が成長する前にお嫁にいったのかしら。いまでは「嫁入りダンス」は死語らしいです。作りつけのクローゼットで十分。
世の中変わりました^^
投稿: おたま | 2022年10月 5日 (水) 11時10分