自句自解32 十六夜や・・
「十六夜や地図見るための車内灯」
(いざよいやちずみるためのしゃないとう)2012・10月
10年前、何(車種)に乗っていたんだろう。
長年乗り続けていたHONDA ?
いや叔父さんが「夢のお告げ」と言って買ってくれたシンイチロー?
その後の「西行号」と今の「筋斗雲号」にはカーナビがついているのできっと、シンイチローだな。
車は覚えていないのに、この夜の出来事ははっきりと覚えている。
「帰る家がわからなくなった」とおっしゃる紳士を
お名前を頼りに、家を探すことになった。
「この辺り」まで車を走らせる。
自治会の地図を広げても名前がない。
「あ!それは妻の旧姓でした」とおっしゃる。
あの方は、いまもお元気だろうか・・・
季語・十六夜(仲秋)陰暦8月16日の月のこと。今なら大体9月の半ばにあたる。
当日が十六夜だったわけではない。10月に作っている句なので、その少し後だろう。
十五夜の名月ではない翌日の月。昔の人はわざわざその月にも名前を付ける。
華やかさは残っているが、もう極めてしまった「月」
これからは欠けてゆくばかりの「月」
いざようとは、ためらう。たゆたう。と言う意味があるそうだ。
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