自句自解5 水底に・・・
「水底に金の砂つぶ夕かなかな」
(みなそこにきんのすなつぶゆうかなかな)2021/9月
蝉の中で最も美しい鳴き声といわれる蜩(ひぐらし)は、かなかなとも呼ばれる。
初秋の季語である。
盆が終わると、わずかだが涼しい風が吹き渡り、かすかな秋の気配が漂う。
山の近い我が家では家に居て、かなかなの鳴き声を聞くことが出来る。それは決まって寂しい夕暮れである。
盆過ぎに川や海に入ってはいけないと、よくいわれた。
海では波が高くなり、川では河童が水に引きずり込むからだそうだ。
近頃はそんなこと気にしないのか、川では夕方まで子どもの嬌声が響き渡る
昔のように、子どもだけで遊ぶという事はない
ファミリーで車でやってきて、親たちと遊ぶ。
ビニールの大きな遊具を浮かべ、スウェットスーツやライフジャケットを着こんでひざ丈までの川に入る。
これでは河童の出番はないな。
大人が先導する遊びの中で、今のこどもは川底に目を凝らすことがあるのだろうか。
大きなお世話か!そうか。
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