天神祭
「祭舟岸に手締めの声かけて」
(季語/祭舟・夏)
今日は天神祭です。
大阪・天満宮の夏祭りは、普通「天神祭」(てんじんまつり)と呼ばれますが、どの歳時記をみても「天満祭」 (てんままつり)になっています。
こちらのほうが正式なのかな?
天満宮の祭神、菅原道真は元は人間なんだけど、神様になっちゃった。怒って雷なんか降らせるから、日本避雷針(株)の人、毎年お札を貰いに行ってはるみたいです。(目撃談)
凄いです。人間が神様になったんだから・・・神から人間宣言しはったお方もおられますが・・。
ま。私も、そのうち仏さんになるし・・・エエ勝負!
「お祭り」というのはあくまでも「神事」である。ということを踏まえて、色んな祭事をみると、興味がいっそうわくものです。
上の句は本祭(7/25)の夕方から始まる船渡御(ふなとぎょ)の様子です。
これに先立ち陸渡御も行われるのですが、ニュースで流されるのはもっぱら船渡御のほうです。
水の都といわれる大阪ですのでビジュアル的にもこちらのほうが「らしい」からでしょう。
で、この船渡御(川渡御ともいう)の起源は禊祓ということですが、江戸の文献をみますと「農業豊穣にして繁栄せしめ・・」そのために鉾を流すとありますのでなにやかやと、お願いをしたのでございませう。
船にはお囃子の「どんどこ舟」や「献茶舟」のほかに「お迎え人形舟」というのがありまして、一度、ナマでこの「人形舟」というのを見てみたいのですが機会に恵まれません。
「弁慶の乗り込んでゐる祭船」 前田摂子
「人形の宿禰はいづこ祭舟」 後藤夜半
舟には、あの、うらみ「葛の葉」に出てくる安倍保名(あべのやすな)もご乗船らしいです。有名な安倍晴明のパパです。
先日、松竹座七月歌舞伎で片岡仁左衛門の「保名」にうっとりしてきたばかりです。
「夏芝居恋するをのこうぢうぢと」
うぢうぢ・・って褒め言葉ですねんよ
仁左さま限定ですけど。
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