画廊にて
6×3ほどの小さな新聞記事に目がとまりました。
長谷川潔の木版画展の案内でした。
場所は姫路の小さなギャラリー。
美術や工芸にさほど関心がなくても、なぜか心惹かれる作品・作家っているものです。
なぜか、子どものころから「ジェルジョ・デ・キリコ」
彼の作品をみると、なぜか懐かしい・・遠い昔・・それは生まれる前だったかもしれない・・に見たような、経験したような。不思議な気持ちになります。
まだ小学生の低学年だった自分が、この絵の中に入りたい(帰りたい)といつまでも眺めていたことを覚えています。
キリコとは少し違いますが、なぜか好きなのが長谷川潔です。
図書館の図録で彼の作品をみたことはありますが、是非ともホンモノをみてみたいと思いました。
通し№6点。残念ながら木版でした。それでもモダンな美しい作品に満足して帰ってきました。
小さな小さな画廊の実直な感じの主人にお茶を淹れていただき説明をうけました。
その話がとても心地よく、わざわざ、姫路まで来て良かったと思いました。
レオナール・フジタと長谷川潔は日本に美術館があってもおかしくないのに・・
(片岡鶴太郎はあるのにね!←おたま独り言)
それは、ニーズの問題なんやろか・・
赤ん坊が生まれたら、ベビー服や玩具をそろえるのを我慢しても、一枚だけ価値ある油絵を買う。っていうねんね。
赤ん坊はじっとその絵をみるわけでもないけど、その絵が飾ってある部屋で育っていく。
号数の大きい方がもちろん高く売れます。それで静物画を風景用のキャンパスで画くの。そういうふうに描く力のある人って限られているのに。
ヨーロッパは消費税が高いんだけど、絵は無税なんですって。それは食料品と同じ扱い。絵は生活必需品。
長谷川潔は二年前に生誕120年で美術展が開かれたらしいのですが、多くは個人所有でまとまって作品がでることは稀だそうです。
ここに、展示してあったものですが
たぶん。たぶん。一枚だけなら、ワタクシの小遣いで買えなくもないのです。
でも、バラ売りするのは、このご主人も忍びないだろうし、できれば、まとめて飾って愛でていただきたい。とワタクシも思いました。
おたまちゃん。どうせ死ぬねんから、自分の好きなものに囲まれて幸せに暮らした方がええのと違う?と同行者にいわれましたが、「ううん。ええねん」と言いました。
ど素人・おたまのいろんな質問に丁寧に答えてくださった画廊のご主人。どうもありがとうございました。
| 固定リンク | 0
« 学習 | トップページ | 風邪引いてまんねん »
コメント
へぇ~なるほど
赤ん坊に価値ある1枚の絵を買う。
見ながら育つ・・・そんな育て方いいですね。
最近本当に絵を描きたいんですが
恥かきそうで・・・(ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ
投稿: kimi | 2013年5月 2日 (木) 17時35分
なにか、DNAに沁みこんでいく感じがしません?
絵を画かれるのですね。
おたま、まったくダメなので絵を描く人にあこがれます。
投稿: おたま | 2013年5月 4日 (土) 12時29分
大変 良いお話の後に何ですが
この連休は、どら息子と乗りかかった船と云うか行きがかり上と云うか?
小さな画廊で開催された知人の写真展のお手伝いにいそしんで、おります。
来場者が少なくなると表で、呼び込み嬢やります。
私は気を付けんと見世物小屋の呼び込みみたいになります。
息子には、キャバクラの呼び込みみたいにならん様にと注意喚起しました。
今日が最終日です。次回はご案内差し上げます。
投稿: youko | 2013年5月 5日 (日) 01時50分
おんや~。ワタクシも同じような経験ございます。
道行く人をからめとって引っ張り込んだものですわ。
youkoさんも適性アリとにらみます。
わたしら二人この経験と天賦の才能をいかして事業展開できそうですね。
ああ、しんど。
風邪引いてまんねん。
投稿: おたま | 2013年5月 6日 (月) 09時05分