京都山科疎水の桜
恒例の京都山科へ墓参り兼お花見に行きました。
「琵琶湖より都へ着きし花筏」 おたま
桜と水はよく似合います。
昨年は理由は覚えていないけど墓参り中止。
2010年、2011年とブログで記事をアップしていました。
定点観測みたいでおもしろいです。
2010年は満開の桜で、2011年はつぼみ固しです。
確か、「花冷え」凄く寒かったのを思い出しました。
Aちゃんが亡くなってもう何年になるんやろ・・
七回忌や。十三回忌やと言っていたのがついこの間のことのようにおもえます。
Aちゃんと一番中の良かったNちゃんが、「吉行淳之介が死んで、Aちゃんも死んで、今年は大切な人が二人いなくなった」っていう手紙を呉れたことを覚えています。
今、調べたら1994年没ということですので、なんと、もう19年まえになるのですね。
Aちゃんの墓は桜の名所、山科疎水のすぐ脇にあります。
多いときで6・7人。少ない時は1人。必ず命日には誰かがお参りに行っています。
「Aちゃん。早くに死んでしまって・・・あほ・・」
と数年前までは皆で言っていましたが
最近は、「あのときのAちゃんはじたばたせずに立派やった」という感想に変ってきました。
それぞれが、「死」というものを近くに感じだしたからでしょう。
Aちゃん。Nちゃんは同い年。私より6歳年上です。
今回参加の他の人も、全員先輩になります。
歳の差っていつまでたっても、縮まらないので、いっつも「パシリ」やらされますねん。
ま。いいけどね。
今年は「どこかランチの店」を調べておきなさいという課題がでました。
熱っついもん食べて冷たいビールっておかしいやろ・・と
散々言われましたが、かまへん。かまへん。決めたモン勝ちや。
食事の最中に1人のケータイが鳴り、朝、デイサービスに送り出したおばあちゃんの様子が急に悪くなったとのこと。食事もそこそこに帰っていかれました。
みんな、親世代の介護問題を抱えています。
「おたまちゃんはええなあ。お年寄り全員、送って。」
「ついでに、夫も送って・・・」と思いましたが、これについては、「羨ましい人」と「そうではない人」に別れるみたいです。ぷぷ。
桜は満開でした。
「昔はよかったけどね」という発言が出たら年を取った証拠よ。って誰かがいいました。
疎水はすっかり護岸工事されていて、昔の風情はまったくありません。
風情がなくなったのか、感動する感性が鈍くなっているのか・・・
「あ。咲いてる」ってなものです。
でも、古いお友達とこうして一年に一度会えるのは「Aちゃんの人徳やな」それも、桜の一番きれいな頃にね・・・
毎年毎年同じ話をして今年の墓参りをおわりました。
小さな小川に諸葛菜がたくさん咲いていました。
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コメント
お墓参りでしたか・・・
かなりお若くして亡くなったのですね。
いろんなことを思うのがお墓参りですね。
大切な人との別れって自分の一部がその人と一緒に持っていかれるからでしょうか。
喪失感だけでは辛いけれど
でも気が付くと新しい出会いに感謝している自分がいます。
来週の月曜日に南座の特別舞台体験に行ってきます。
その時にこの疏水の桜がまだ咲いていると嬉しいです。
投稿: こごろう | 2013年4月 6日 (土) 02時27分
こごろうさん
あちゃ~~。
今、すごい雨・嵐ですよ
このぶんだと、月曜日の京都の桜はどうでしょうね・・・
南座いいですね。なんちゃって大見得を切って花道を歩いてきてくださいね。
奈落もみせてもらえるのでしょ。いいなあ。
南座近くでは、できたらインクラインの桜がおすすめですが、この雨ですからね・・
山科は足を伸ばすほどのところではなくなったと言うのが正直な感想です。
どうぞ、京都の春を楽しまれますように
投稿: おたま | 2013年4月 6日 (土) 18時39分
何時だったかご主人の余命宣告を受けたお友達のことコメさせて貰いましたよね
あれから1年半 二度目の春を謳歌したはります。先日もパッタリ会ったら
「急なお誘いで、これからお花見に行くねん 旦那のご飯の心配もないし 気楽やわ」
と駆けて行かはりました。
よかったです。
投稿: youko | 2013年4月 9日 (火) 17時31分
youkoさん
youkoさんのコメ。たいていは覚えているつもりだけど、何の記事だったかわかりませんので、繰ってみました。
べんりですよ。「youko]でだ~~っとでてきますねん。
思い出しました。
ご主人様は70代前半だったですね。
そんなん、ひっちゃんより20年も長生きしたはるやん!ってあの時思ったのを思い出しました。
年齢はかんけいないですよね。
別れは辛いものです。
連れ合いを亡くされて一年半の頃ってしんどいやろなって思いますよ。
もし、youkoさんがそのご主人様のことを直接知っておられたら、(知らなくても)
その方の話をしてあげて欲しいなあと思います。
周囲は遠慮してか故人の話をあまり持ち出さないのだけど、連れ合いからしたら忘れられたようで寂しいと感じます。
おたまも、ひっちゃんの友人や後輩が若い頃の馬鹿話をするのに、すごく癒されました。
ついでに、泣いてくれたらもっと嬉しい。
そんなもんでしたわ。
投稿: おたま | 2013年4月 9日 (火) 21時27分