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2012年8月30日 (木)

少年と自転車



映画館で予告編を見て「見て見たい」と思っていた「少年と自転車」[(2011/ベルギー)を見てきました。

たまたま先日、テレビに監督であるダルデンヌ兄弟が出演されていて、この映画は実は日本で聞いたひとつのエピソードがきっかけで制作したという話をされていました。

その話というのは

一人の少年が、来る日も、来る日も、自分の預けられている施設の屋根の上に登って父親を待っているというものです。遠くからやってくる父親がよく見えるように一番高い屋根に登っているのです。

ネタバレ・あらすじはいつものようにやめておきます。

おたまが、見たいと思ったのは少し変わっているかもしれませんが、少年の物語より、

少年を庇護する、真っ赤な他人であるサマンサという女性がどのように描かれているかに興味をもったからです。

強い女性が出てくる映画が好きです。
サマンサは恋人に自分と男の子のどちらを取るかと迫られ「男の子」と答えます。

それは、彼女の人間愛なのか、母性なのか・・
「あなたの力になりたい・・」
その思いはどこから、生まれてくるのでしょう。

残念ながら、おたまの鑑賞力ではそこまでは分かりませんでしたが。

それに比べ、少年の父親は、きわめてあっさりと子を捨てます。

以前このブログにも書いたことがありますが(たぶん、「小高へ~父・島尾敏雄の旅」の読後感だったとおもうけど)

親は子を捨てることができるが、子は親を捨てることができない。
なぜなら、親を捨てることは自分を捨てることだから。

おたまは、そう思っています。

切なくなるほどの父恋しの思いは少年の父親には通じません。

映画は、実録かと錯覚するほど、真直ぐに自然に、静かに撮られています。
主役の少年だけをストレートにみつめ、一切の誇張がありません。

第64回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品だそうです。



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コメント

最近とみに涙もろくなって、
この予告編を見るだけで、目が熱くなってオットットと留めました。

本読んでも、ボロボロ
ちょっとしたエピソードのエッセイでもウルウル
逆に、つまらないことにも怒り心頭。
あっ、これってひょっとして、認知だわ

投稿: ちがや | 2012年8月31日 (金) 09時56分

ちがやさん
いえいえ、素晴らしいことですわ。
人から感情を取ったら、人として生きる意味がありませんやん。
おたまなんか、最近、全然悲しくないし、全然腹が立たない。
もう、おしまいです。

投稿: おたま | 2012年8月31日 (金) 20時53分

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